未来に依存する
「未来に依存しすぎているように見えるよ、
もっと今の気持ちを大切に生きてもいいんじゃない。」
過去に依存する、過去にとらわれる…そんな言い方はよく耳にする。でもううん、過去じゃない、未来だ。
こんなんじゃだめ。私はまだまだ、もっと頑張らなきゃ将来何にもできない人になっちゃう。それじゃいけない。そうやって自分を追い込む方法しか知らなかった高校生の私は、この言葉をすっとそのまま受け入れられなかった。
でも、頑張らないと夢は叶えられないから。手を抜いてほどほどに生きるか、頑張ってもっと楽しく生きるか。その、どっちの人生をとるかという問題なんだろう、だからこれは私には結構なアドバイスだ、この言葉を胸に押し込んだ。
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過去も今も未来もずっと幸せでいる方法はあるのかもしれない。こんな風に思えたのは、今が積み重なって、人生ができていくことを実感できるようになったから。
「今を大切にする」ことは、いま自分がどういう状態なのか、何が好きで何が苦手で、何が気になっていて何がほしいのか、きちんと知ることから始まると思う。私にとってその方法は、ただ自分をよく観察して、よく話を聞き、声をかけてあげることだった。それだけで十分だった。
例えば、どうしてかそわそわと落ち着かない時。
なにが原因だろう。あ、さっきあの子に言われた言葉が気になって仕方ないんだな。ちょっとしたことだったけど、きっと昔の似たようなこと思い出して余計辛くなったのね。そうだね、もう一度話してみようか。頭がそのことでいっぱいになっちゃうくらいあの子のこと好きなんだったらきっと大丈夫だよ。
例えば、試験に落ちてずーんと気持ちが暗くなってしまう時。
なんて自分はだめな人間だ、なんて思ってるねえ。頼りにしてた人がいそがしくて慰めの言葉をくれないからって見捨てられた気分になってるね。負けず嫌いな性格、こういうところではストレスになるね。でも悔しいなって頑張ってる姿、偉いと思うし尊敬するよ。
今の自分がいつだって笑っていられるように、そばにいる私にできることはたくさんある。こういうところがいいなあ、かわいいなあなんて思えるようになったら、なんだか今もこれまでも、これからもずっと自分を愛せる気がする。（ちょっとイタいけど）
あの時頑張ったから今がある、そう思える過去はとても尊いものだ。ただそれが、思い出すだけで辛くて辛くて仕方ないものだったとしたら、ちょっともったいないな。
未来を強く案じるばかりで、今ここの私を忘れていないかな。今が積み重なって過去になってきた、そしてそれが未来にもなるから。
最後まで読んでいただきありがとうございます。こうして言葉を介して繋がれることがとても嬉しいです。