ナナリョウ

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ナナリョウ

フリーランスの編集&ライターです。美容に経済、IT、宗教、裏社会までさまざまな分野のコンテンツに携わらせていただいています(WEBも雑誌も書籍もコミックも制作します)。noteでは赤裸々に本音を書いていきたいため、専用ペンネームで失礼します。

マガジン

  • 父が不倫した

    両親の結婚35年目に、父親の不倫が発覚しました。それを機にボロボロと出てきた家族問題について、長女目線で綴っていきます。

最近の記事

【父が不倫した】お弁当(vol.6)

私が中学生の頃だったか、当時小学生だった弟が遠足か何かでお弁当だった日があって、帰宅してから友達のお弁当がうらやましかったという話をし始めた。 うちの両親は共働きで、毎日朝から慌ただしく、しかも当時の母はあまり料理が得意ではなかった(後に調理の仕事に就いて、今では職業料理人)。 そのためだったのか、むしろ私たちが喜んだからだったか定かではないが、冷凍食品だらけでまっ茶色のお弁当に、ある日突然弟が不満をもらしたのだ。 私もまた、お弁当箱パンパンに焼きそばが詰められていたり

    • 古市憲寿さんに共感した日ー「正直」であるという嫌われ者の法則

      「変わっていくものを好きになってもしょうがない」 先日、『しゃべくり007』に出演していた際の古市憲寿さんの発言。恋愛する上で、見た目のタイプとかはない、見た目は変わるから、とおっしゃっていて、なんだかとても好感度が上がりました。 そもそも、彼のことを嫌いでもなんでもないんですが、同い年なのに何千歩も先を行く男性というだけで、フィルターをかけていたところがあるのかもしれません。なんとなく、好意的に見ていないところがありました。 ただ、彼の意見はいつも「正直」で、だからこ

      • 【父が不倫した】「セックスしたかっただけ」じゃなかった(vol.5)

        不倫相手の女性は一体誰なのか。 父の不倫が発覚してからというもの、母と私と妹は、毎日さまざまな推測をした。職場では多少繕っているのだろうが、父は決してコミュニケーション能力や社交性を十分に持ち合わせている人ではない。年齢的に考えても、マッチングアプリなどを利用した可能性は低いだろう。 となると、普段何気なく接する機会のある人か、昔から知っている人でないと関係を深めていくことは難しいだろうと考えた。 父親はバスの運転手をしているため、私たちは最初、 <候補①> 父が勤務

        • 【父が不倫した】選択肢(vol.4)

          もし、婚姻関係にあるパートナーが不倫しているとわかったら、自分にはどんな選択肢があるだろうか。 例えば私なら、彼に「私はあなたが不倫していることを知っている」と伝える前に、まずは徹底的に証拠を集めるだろう。私に限らず、大多数は、 ①わかった時点で相手を問い詰める ②まずは徹底的に証拠を集める ③知らなかったことにする の3択ではないだろうか。中には、「不倫相手に抗議しに行く」という人もいるかもしれない。私は自分の性格上、間違いなく②を選択する。 ③を選ぶ人は、相手がた

        【父が不倫した】お弁当(vol.6)

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        • 父が不倫した
          6本

        記事

          noteは優しい

          こんばんは。ナナリョウです。 noteを使い始めて6日目。ジメッとした投稿が続いていたので、自分自身のことやnoteを使ってみての感想などを少し、書かせていただけたらと思います。 【父が不倫した】プロローグでも書いた通り、noteを始めたのは、父親の不倫をきっかけに出てきた家族問題について自分の気持ちを整理していきたいと思ったからです。 と、同時に、もうひとつ理由があります。 実は去年、一度自分の名前で本を出せるチャンスが巡ってきました。 私はもともと出版社で編集の

          noteは優しい

          【父が不倫した】家族じゃない(vol.3)

          数年前、久しぶりに実家に帰った時のことだ。夕食を食べていると、庭の方から車が入ってくる音が聞こえてきた。 「祐介が帰ってきたから挨拶してきて」 母はごく自然に、私にそう投げかけた。 弟・祐介は、実家の敷地内に家を建て、家族で生活している。その日は仕事で遅くなったのか、すでに23時をまわっていた。 「なんで私がわざわざ祐介に挨拶に行くわけ? 向こうからくればいいんじゃん」 私が実家に帰ってきたからといって、「姉ちゃんおかえり」と弟から顔を見に来ることなどない。二世帯住

          【父が不倫した】家族じゃない(vol.3)

          【父が不倫した】父の携帯(vol.2)

          「浮気調査」といっては大袈裟だけど、母、妹、私の3人で父の不倫の証拠を集めることになった。 「どうしても信じられない」 父の不倫を確信してから数週間、母は毎日私たちにそう言い続けた。交際期間も含めれば40年も連れ添ってきた自分の夫が“不倫している”という事実を、そう簡単に受け入れられないのも無理はない。しかしそうは言いつつも、母は、一度開いてしまった父の携帯というブラックボックスをチェックすることがやめられくなってしまっていた。 LINE嫌いの父がテキストでやり取りする

          【父が不倫した】父の携帯(vol.2)

          【父が不倫した】発覚(vol.1)

          「見てこれ。あのジジイ浮気してた」 珍しく、妹からの着信が数件残っていた。取材中で電話に出られず終わってからLINEを開くと、数枚の写真とともに、いきなり父親の不倫発覚を告げるメッセージが届いていた。 そこに写されていたのは、不倫相手から父へのメール。 「思うのです。浩一郎と別れられないって」 父・浩一郎宛のメールの送り主は優一という聞いたことのない人物。妹に電話をし、「どういうこと?」と聞くと、母が偶然父の電話の会話を聞いてしまい携帯をチェックしたところ、上のメール

          【父が不倫した】発覚(vol.1)

          【父が不倫した】プロローグ

          はじめまして。ナナリョウと言います。 現在34歳。東京でフリーランスのエディター&ライターをしています。2019年の幕開けと共に、自分の思いを綴る場を作るぞ!と決意し、noteに登録しました。 というのも、昨年末に父親の不倫が発覚し、長年ために溜めてきた「家族問題」という膿が一気に出てきてしまったからです。借金、遺産相続、介護、兄妹間の溝。蓋を開けてみたら、うちの家族は典型的な家族トラブルのオンパレードでした。 リアルタイムで今日(2019年1月2日)、父親から「親子の

          【父が不倫した】プロローグ