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多様性について考える 健康は誰にでもある権利編

多様性という言葉をご存知だろうか。
これからは多様性の時代などと言われたり,ダイバーシティという言葉が広まったり,多様性を受け入れようという世の中になってきている。

そもそも多様性とは


多様性とは,「互いに非常に異なる多くの人や物の集まり」と定義されている。
広い視点で見れば,自然界においても多くの生物が存在しているので,これも多様性といえる。

社会的な視点で見れば,LGBTQや民族,人種や障害を持つ人,女性といったマイノリティに関する話題が多い。

つまり,今までも社会の中にはそういった特徴をもつ人たちは存在していたにもかかわらず,十分な理解を得られずに苦しんでいた人たちに社会が目を向けるようになってきたということである。


日本の学校の中では,こういった多様性を受け入れるという価値観が育ちにくいように思える。

みんな一緒。
出る杭は打たれる。
同調圧力。
こういった環境では多様性はなかなか受け入れられないのが現実である。

今日はまだまだ受け入れられていない多様性,その中で障害をもつ子どもたちについて考えていく。

障害をもった子どもたち


ボクのトレーナーとしての仕事のなかに,デイサービスでのキッズの体操クラスがある。
みんな何かしら障害を抱えている子たちばかりがいる。

知的な障害をもった子
情緒的な障害をもった子
足の悪い子
協調性運動障害の子もいる。

人には,誰もが豊かな人生を送る権利がある。

運動は,健康な身体をつくり,豊かな人生を送るうえで誰もが必要なものである。

そして,運動は誰でもどんな状態の人でも楽しむ権利である。


この子たちは学校では支援クラスに行ったり,通常クラスでもグレー扱いされたりして,満足に体育の授業に参加できない子たちばかりである。

自分も教員時代そういった子をたくさん目にしてきた。
通常クラスの中で一緒に体育の授業を行うのはすごく難しいことだとずっと感じていた。
しかし,一歩学校の外に出ればそんな悩みは一切ない。

普段は満足に参加できない子たちも,ボクのクラスでは1時間元気いっぱいに動いてくれる。
やり方次第でどんな子でも運動を楽しむことができる。

普段は運動やスポーツに関われない環境でもボクをきっかけにして身体を動かすことを好きになってくれたらとてもうれしい。
こういった子たちにも身体を動かす環境をもっと作ってあげたい。

学校の外から子どもと関わることでこういった新たな発見,新たな方法にたくさん出会うことができる。
今後も学校の外から子どもたちと関わることで子どもの教育に貢献できたらと思う。

健康は誰にでもある権利

誰でもどんな状態の人でも運動を楽しむ権利がある!
誰もが豊かな人生を過ごすために健康な身体でいて欲しい!
そのために誰もが生涯にわたって運動に親しむ環境をつくっていきたい!

運動やスポーツは多様性を受け入れる価値観を育てるのにとてもよい場所になると考えている。

世界的なスポーツチームでもチームメイトは人種も国もバラバラである。
オリンピックなどの国際的な祭典でも,スポーツを通していろんな人種や国の人が交流をする。
パラリンピックでは,生涯をもった人たちにも輝く場がある。

そういった多様性がなかなか認められないのが学校である。

ボクは今の仕事を通して,少しでも多くの人が運動やスポーツのできる環境をつくれるよう尽力したい。

縁に恵まれ,こうした施設でクラスをもてていることに感謝!
その他の多様性についてはまた今度。


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