画像1

#26 藤原直哉と昭和天皇実録を読む(昭和20年9月12日~9月24日)

藤原直哉
00:00 | 00:00

※試聴版。オリジナル版(23:18)は購入後に視聴可能。

#26 藤原直哉と昭和天皇実録を読む(昭和20年9月12日~9月24日)

次々に戦後を担う人たちが表に出てくる9月中旬です。

・マッカーサーときちんと話ができる人でなければ務まらない外務大臣に、吉田茂が任命され登場してきます。
・憲法改正の話が昭和天皇実録に初めて出てきます。

日本の未来について、明確な言葉が述べられ、当時日本の政府を支えている人たちの見識の高さがにじみ出ています。

*一人ではなかなか読み進めることが難しい『昭和天皇実録』、藤原直哉の解説を聴きながら、だんだんと理解が深まってまいります!

実際に真ん中で何が起きていたのか、昭和天皇実録巻34昭和20年(下)について、下記のキーワードと合わせて、藤原直哉が細部まで丁寧に読み解き、歴史観も含めて音声解説(23:18 mp3版|ダウンロード可)いたします。

当時何が起こり、今の私たちに、そして未来へと結びついてくるのか、歴史の力、時間の重力がどのように働き、世の中がどのように動いているのか、一緒に学びましょう!

<9月12日|水曜日>
・内閣総理大臣稔彦王
・終戦処理会議
・日本側による自主的な戦争犯罪人の処罰実施
・聯合国側に申し入れることを決定
・戦争責任者
・天皇の名によって処断することは忍び難きため
・外務大臣重光葵
・陸軍大臣下村定
・海軍大臣米内光政
・司法大臣岩田宙造
・国務大臣近衛文麿
・内大臣木戸幸一
・聯合国側最高司令部への交渉の成否につき御下問
・成功の見込みはなきも
・主権擁護の観点
・交渉を試みるべき旨
・枢密院会議に臨御
・衆議院議員選挙法第12条ノ特例二関スル件
・12月20日以後昭和21年12月19日までの間実施予定の衆議院議員総選挙
・9月15日までに選挙人名簿作成
・最近6箇月以内に住居の異動を余儀なくされた戦災者等も等しく名簿に登録
・選挙権行使に支障が生じないように
・臨時措置
・第一総軍戦闘序列解除
・第一総軍司令官室
・元帥陸軍大将杉山元自決

<9月13日|木曜日>
・軍令部総長豊田副武
・各地における降伏文書の調印状況
・外地在留部隊の状況
・部隊の解隊状況
・大本営の復員及び廃止要領制定につき上奏
・9月15日付官報掲載
・軍令を以て大本営の復員及び廃止要領を制定施行
・大本営廃止
・関東軍
・支那派遣軍
・南方軍
・第8方面軍
・第10方面軍
・第31軍
・小笠原兵団
・航空総軍
・戦闘序列を解く旨の大陸命
・外務大臣重光葵
・日本側による自主的な戦争犯罪人の処罰に関する聯合国最高司令部との交渉の結果
・戦争犯罪人の逮捕は日本政府を通して行う事
・現閣僚等の要人の逮捕は見合わされたきこと
・裁判は日本政府の手により米国側提出の氏名証拠に基づき行うことの申し入れ
・日本政府による戦争責任者の自主的裁判の実施について回答留保

<9月14日|金曜日>
・終戦後久々の懇親の意味にて茶菓を共にされる

<9月15日|土曜日>
・海軍大臣米内光政
・陸軍大臣下村定
・参謀総長梅津美治郎
・軍令部総長豊田副武
・陸軍次官若松只一
・参謀次長河辺虎四郎
・海軍次官多田武雄
・軍令部次長高柳儀八
・茶菓を供される
・内閣総理大臣稔彦王
・政務に関する奏上
・聯合国最高司令官と非公式に会談
・平和新日本の建設のため意見を交換
・病気快方の雍仁親王
・連合軍の御殿場進駐に伴い一時帰京
・約5年2箇月ぶりに参内
・大東亜戦争終結後初の石清水祭が挙行
・官幣大社石清水八幡宮

<9月17日|月曜日>
・内大臣木戸幸一
・首相より聴取した外相の内閣大改造論に対する近衛緒方両国務相の意見
・首相として外相に辞職を求めることにつき言上
・外部から戦争犯罪容疑者が多いと見られている現内閣
・内閣大改造は不可能であること
・外相に辞表の提出を要求
・外務大臣人事につき内奏
・親任式
・従三位勲一等吉田茂
・外務大臣
・茶菓を共にされる

<9月18日|火曜日>
・内閣総理大臣稔彦王
・本日午後1時30分より約2時間
・首相官邸
・聯合国の外国通信新聞記者約100名と会見
・天皇に戦争責任はないこと
・真珠湾攻撃を事前に御承知なかりしと思うこと

<9月19日|水曜日>
・枢密院会議に臨御
・ポツダム宣言ノ受諾二伴ヒ発スル命令二関スル件
・翌20日緊急勅令
・日本政府
・ポツダム宣言の受諾の伴い
・聯合国最高司令官の要求に関わる事項を実施するため
・命令を以て所要の定めをなし
・必要な罰則を設ける

<9月20日|木曜日>
・内大臣木戸幸一
・宮内大臣石渡荘太郎
・国務大臣近衛文麿
・外務大臣吉田茂
・外国人新聞記者及びUP通信社社長の天皇への謁見につき協議
・侍従長藤田尚徳
・天皇の御使として聯合国最高司令官と面会
・天皇の御言葉を伝達
・タイ国皇帝アナンダマヒドンラーマ8世御誕辰
・祝賀の勅使御差遣及び祝電の御発送
・大東亜戦争終熄による国際情勢に鑑みお取り止め

<9月21日|金曜日>
・内大臣木戸幸一
・内大臣秘書官長松平康昌
・憲法改正問題につき調査依頼
・外務大臣吉田茂
・昨20日聯合国最高司令官マッカーサーと会見
・天皇が司令官を御訪問になることにつき同人の承諾を得る
・中秋の名月
・皇后と共に御文庫ベランダにおいて御夕餐
・月見を催される

<9月22日|土曜日>
・朝鮮総督阿部信行
・停戦後の朝鮮の実情につき奏上
・阿部より辞職の願い出

<9月23日|日曜日>
・秋季皇霊祭同神殿祭につき御拝礼
・御告文
・広島における原子爆弾被害に関する日本ニュース映画
・震災記念堂
・戦災殉難者の慰霊法要施行
・天皇皇后より東京都並びに恩賜財団戦災援護会に生花を下賜される

<9月24日|月曜日>
・吹上御苑
・軽井沢御滞在中の皇太后より御贈進の野草を御移植
・わが庭に草木をうゑてはるかなる信濃路にすむ母をしのばむ
・夕ぐれのさびしき庭に草をうゑてうれしとぞおもふ母のめぐみを

◎昭和天皇実録とは◎
昭和天皇の生涯にわたる記録を公式にまとめたものです。
どういう風に昭和という時代が動いていったのか、私たちが未来を考えていく上で第1級の資料です。

昭和20年は、8月15日を境に、ものすごく世の中が変わった劇的な年です。
その昭和20年(昭和天皇44歳)を何回かに分けて、読んでまいりましょう。

◎音声ダウンロードファイルのお取り扱い◎
弊所の許諾なく無断で改変・複製・公衆送信・転載・販売等することは、営利目的、非営利目的問わずご遠慮ください。

70年以上前の日本、1945年(昭和20年)の9月と私たちが生きている2017年(平成29年)の9月、そして、10年後、50年後、100年後の未来がどのようにつながるのか、日々感じながら、この1年を過ごしてみませんか。

ここから先は

¥ 300

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?