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Xジェンダーの衣装論part2~ジェンダーレスな下着と出会った件~

こんにちは~!私、なりさわみずほが書かせていただきますのは、LGBTQ+の中でも私のジェンダー属性Xジェンダーの衣装論(part1)という記事を過去に書きましたが、今回の記事はそれのpart2にあたります。part1は何年か前のLGBTQ+の実態を元に書いていましたがpart2ではそれらを良い意味で裏切られ、書き直したい思いに駆られたからです。
たった数年で日本のLGBTQ+の界隈が、それも、ここまで時代が変わると言いますか!確実に現在進行形で時代が動いてきています。時代が変わるには、人、自らが動き出したからに他なりません。それを目の当たりにしたお話しを書くので、良かったら今だけお手を休めて読んでみて下さい。

 ★なりさわみずほが「目標!盛らないつぶさないブラ!!のクラファン」に出会った話★
 
そもそも今回のクラウドファンディング「“心地いい”ジェンダーレスなプロダクトを様々なジェンダーの人に届けたい!」( https://rescuex.jp/project/20127 )に遭遇したのは今回ご紹介します、りょうさん主催のエクシス(正式にはAixx'sと表記、HP→ https://aixxs.net/ )のオフ会が2歳パーティーをやるという情報を目にしまして、実は私はエクシスの第一回オフ会に参加していたこともあり、お祝いに駆けつけようとしたのがきっかけでした。その時のXジェンダーである私の個人的な体験談や、クラファンの返礼品のこと、ファッションに悩める支援者のためにお買い物同行して下さるという体験型リターンの紹介を交えながらお送りします。

クラファンのトップページ画像

 
1.お悩みその1~とがっていない薄いブラが欲しい~

超の付く個人的な意見を書きますね?これまでの私は、別に胸をとがらせて盛りたくないし、ナベシャツの様につぶしたくもなければ、ぽっちが浮いてしまうのは避けたい、でも厚みは要らなくて出来るだけ薄いブラがいい…でもお店に売ってないんだよね~…と、ただぼやいて納得のいかない下着を身に着けるだけの人でした。はい?わがまま?何とでも言ってちょうだい、私は心にも体にも快適なブラが欲しいだけなのですよ。Xジェンダー当事者に限らず欲しくなる様なデザインを目指したジェンダーレスなブラ、もちろん私も作って欲しくてクラファンに参加しました。今回は残念ながら目指す額に達しなかったにせよ、今後もエクシスさんは夢のブラトップ生産に向けて進んで行かれるとのことです。


2.お悩みその2~快適なボクサーパンツが欲しい~ 

1つ目に支援したクラファンの返礼品は、色とサイズを選べるボクサーパンツ3枚とPOPなステッカー3枚でした。ブラにも言えることですが、そもそも蒸れたりする素材や窮屈だったりするデザインは私は望んでいないので、この綿100%素材でジャストサイズが選べる返礼品はとても有難かったです。早速愛用していますが、前開き窓なしのデザインも生地がもたつかず心地いいです。こちらは既に製品化されていてエクシスさんのHP( https://aixxs.net/ )からSHOPで購入できます。

クラファン返礼品ボクサーパンツとステッカー


3.お悩みその3~性別特有のドレスコードに悩みたくないから~
 
常々思っているのは、真ん中の服がない!真ん中の服に出会いたい!!と言う切実な願いなのですが「真ん中って何?」とは自分でも思い直したりしています。具体案がなければお店側だってその服を生産することが出来ない訳で。では、真ん中の服を作ってしまえば良いじゃないか!とは私も思いましたし、一点物からオーダーできるサービスを見付け、前の合わせがないタイプの服を作って着たりしていました。ですが、それはそれ、既製品の域を出ないデザインしか入手できず、何とも納得できない結果のファッションに陥ってしまっていました。いったい何が足りないんだろう?Xジェンダーの私が着たい、真ん中なデザインである以外に必要なこととは?…そこで出会ったのがエクシスさんのフーディでした。

エクシスさんの白フーディ

今回、私は胸にカタカナ文字、フードにエクシスさんのロゴがある白フーディを選び購入しました。これまで私が自前デザインで作っていた服との決定的な違いがあります。それは量産可能なプリントものではなく生産者さんが一点一点刷っているための「味」があるところ、それに考え抜かれたブランディングももちろん一役買っていることでしょう。何より、ボクサーパンツの時と同じ下りを繰り返しますが、着心地、快適さを求めるとやはり綿100%へ行き着くのだなあと言うところですね。綿を選ぶというのは至極シンプルな昔からある考えではありますが、化学繊維だらけの今の時代にあえてそのラインへ立ち返っていること自体が既にもう「味」となっているのでしょう。

エクシスのキーホルダー

こちらも今年デザインとして、エクシスさんの( https://aixxs.net/ )からSHOPで購入できます。一点一点ロゴを焼き込んだ木製のキーホルダーもあるんですよ~!
 

クラファン返礼品のお買い物同行&お食事

そしてついに2つ目のクラファン体験型の返礼品、お買物同行の日がやってきました!万年ファッション迷子な私は、先ずはお茶をしつつカウンセリングで私のお悩みを話してから、クラファン主催のりょうさんのアドバイスでお店を巡ることになりました。

ブルーボトルコーヒー

この時点ではどんなアイテムが欲しいかも決まっていなかったので、そこは準備の良い人!ファッション大好きりょうさん、なんと事前にノートに私が必要そうなアイテムを書き出して下さっていました。無計画で丸投げな私でホント済みません!「差し色が欲しい希望があったよね」「ファッションは何も服だけではないから小物でもいい」確かにその通りです、小物でお洒落したって良いじゃないですか!

服を選ぶなりさわみずほ

そう、普段は無難な色を選んでしまいがちな自分だったのを思い出し、今回は明るい色を選ぶことをテーマにしてみたのです。しかし、久々にちゃんとしたお店に来たものだから目に映るすべてのアイテムがキラキラして見えて本気で悩む悩む悩む、真剣に悩みまくりました。

お買い物同行の戦利品

戦利品の写真ドドーン!!靴下率が高いのは、実は履いてきた靴下の穴が開きかけていたからです。いえ、冗談でなく本当に靴下を切らしていたのです。「ここの靴下がいいよ」のアドバイスもあり、足元の差し色にちょうどいいものが見付かりました。金属アレルギー持ちなのもありアクセサリー選びにはじめは消極的でしたが、シンプルでいて時計の横に重ね付けもできそうな革のブレスレットを見付け一目ぼれ。そして何故か黒っぽい服が増えてしまう冬場に、からし色ニットも差し色アイテムとして選びました。上着に至っては黒とライトカーキで悩みましたが「そうだ!差し色が」と、やはり明るい色をチョイス。もう一つの差し色は紫色が欲しくなって来たところで、ふと、レシートのお店のロゴが目に留まり…。

戦利品のレシートのブランドロゴ

余談ですが、ファッションブランドのロゴって総じてカッコいいと思いませんか?プロダクトをデザインすることはもちろん、その看板ロゴに至っては並々ならないこだわりが入魂されているのではないでしょうか…。お買物中のりょうさんの一声「そうだ!紫と言えばエクシスのフーディがあるじゃないか!」で思い出しましたが、差し色が今回のテーマであったのもあり、極め付けのアイテムは紫地に黄色い看板ロゴ入りのエクシスフーディを選んだのでした。フーディの形自体が襟のない上着とも相性良さそうですし、これは買いです!そうしてお買い物ワードローブの中に仲間入りを果たし、それと同時に、エクシスさんもそのスタイリッシュな看板ロゴを背負って立つファッションブランドの一員なのだなあとしみじみ思いながら、私は岐路に着きました。

エクシスさんの紫フーディ

りょうさんとは同じくXジェンダーと言うのもあり、お店選びやアドバイスも、性自認問題あるあるの言葉のストレスがなく、お店のスタッフさんも昔と違って男性らしさ女性らしさの枠でおすすめすることもなく、自分にとって違和感なく自然に買い物出来たことが、とても快適で楽しい思い出となりました。そんな時間を作って下さったお店のスタッフさん、もちろん半日も私の買い物に付き合って下さったりょうさんにも感謝の気持ちで一杯です。貴重な体験をありがとうございました!
 
 
★最後に★
 
私自身がジェンダーレスなブラのクラファン支援者であり、ボクサーパンツやフーディでは既に1ユーザーであり、過去に他ではLGBTQ+オフ会のスタッフ経験もありましたが、基本的に開催する側の気持ちしかなかった、そんな私だからこそ今回、クラファンと言うイベントに参加する側に立ってみて感じたのは…。ジェンダーレスなプロダクトが出来上がるのを期待して待つだけでなく、こう言った活動を今後も応援して行きたいと想いを新たにしましたし。例えば私、あるいはそこのあなたも、もしかしたら!この様なクラファンに出会い思い立ち、自分ひとりが参加すれば、ひとりの夢が叶うどころか、みんなの夢が叶うかもしれない…!そんな確信にも似た希望を持てたのです。
 
最後まで読んで下さりありがとうございました。
 
 
※クラウドファンディングサイトよりスクリーンショットした画像は、エクシスりょうさんの許可を得ています。
 
(2022@なりさわみずほ)

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