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デザイン

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2018年2月の記事一覧

UXの社内勉強会で私が伝えたかった2つのこと

UXの社内勉強会で私が伝えたかった2つのこと

UXの社内勉強会をしようと思ったのは、あるお客様に以下のようなことを言われたからだ。

「ベイジさんでは全員がユーザー目線で考えてるんですよね?」

会社の現状を包み隠さず言えば、私たちの会社は「全員がユーザー目線」とは言い難い。ベイジは全員がディレクター、デザイナー、エンジニアなどの専門領域を持った制作者集団であるが、長年受託の制作会社で働いていた者も多いが故に、制作者目線、開発者目線、受託者目

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何者でもないデザイナーが助けてもらうべきは、「公共」だったりする。

ちょっと新しい事や、面白いデザインを思いついた時に、すんなり自分だけの力だけでは全然太刀打ち出来ないことは多い。

憧れの有名デザイナーのインタビューなどをデザイン雑誌やその著書で読むと、そういう時には「若手時代の才能を認めて助けてくれるすごい人」というのがそれなりの頻度で現れる、でもそんな奇特な人は実際はほとんどいない。(だからインタビューがドラマチックになるのだ。)

自分が現実で「すごい人」

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なぜいいと思ったかを言語化して共有してみたらとても良かった

なぜいいと思ったかを言語化して共有してみたらとても良かった

2週間くらい前から社内slackで
なるべく1日1つ、いいと思ったデザインをpickupし、なぜいいと思ったかを共有するチャンネル
というのを開設して運用しています。
具体的にどういうことをやっているかというと

対象
サイト、アプリ、サービス、広告、プロダクト(製品)など
ルール
-業務に関係なくて良い
-なぜいいと思ったかを1つは必ず書く
-リアクションする場合は議論(討論)にならないように気

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誰のためのデザイン?を読んで考えたこと(1)   序論:なぜこの本を読もうと思ったか

最近、(1)現状のサービスの状況がどうなっているかを分析して、(2)自分で必要な機能やコンテンツを考えて、(3)それを詳細な仕様/デザインに落とし込んで、(4)できることは自分で実装(10%くらい)/できないことは(90%くらい。。)エンジニアさん/デザイナーさんにお願いする、という、至極まっとうなプロダクトマネジメントをやっている。

自分の今までの経験により、(1)と(4)はなんとかなるんだが

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デザインって、やっぱり楽しい。【CXO Night#2 イベントレポート】

デザインって、やっぱり楽しい。【CXO Night#2 イベントレポート】

2018年2月9日にTECH PLAY SHIBUYAで行われたイベント「スタートアップにCXOが必要な理由 - CXO Night #2 by TECH PLAYデザイナー部」に参加してきました。

まずは、最初に軽く自分自身について。わたしはhapticの屋号でフリーランスで活動している@mascoといいます。一番多いご依頼はイラスト制作で、できる範囲のデザインをしたり(以前はWeb制作会社で

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デザイン組織を構成する4階層モデル

デザイン組織を構成する4階層モデル

同業者の中で話題になっていたこともあり、しばらく前に『デザイン組織のつくりかた』という本を読んだ。デザイナーを中心としたweb制作会社を営み、顧客のデザインチームと協業する機会も増えている私にとっては示唆に富んだ内容で、非常に有益な書籍であった。影響を受け、会社にいくつかの改善を加えようと決意した部分もあった。

一方、本書で書かれているのはかなり進んだ世界であり、挑戦すらできない会社がまだまだ多

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