見出し画像

朝の妄想

 まだ夜の香りを残すやうな暗がりの部屋に目覚めて隣を見ると女の白き肩が布団から覗いてゐるのが見ゑて昨夜の熱き情事を思い出してまた熱きものが立ち上るがしかしもう目覚めねばならぬので起きることにしやうと思つたのけどやつぱり女の肌に惹きつけられてこのまま起きる気にはなれなくやはり想いに浸ってしまうのだがそこに柱時計が目覚めよと鐘を鳴らしてきて余は女への未練を引きづりながらも下半身に力を入れて起き上がらんとしたがしかしそれでも妄想には勝てず重力と眠りの法則にしたがつて体を横にして女を抱ひて深き眠りにつかんと思ったのだがしかし声が眠りに落ちんとする余に対して起きよと告げたので余は立ち上がらんとしたがやはり女を見捨てて外に行く気にもなれず昨夜のやうに女を抱きしめて深き眠りにつかんと思い女の股の間をいぢくり股から昨夜の余の体液が滲み出してきたので指を動かして愛撫を始めたのだが直にカポカポと卑猥な音を漏らし始めたので余は再び官能に誘われ昨夜のやうに余の杓子で女の名前を叫んで激しく女を撃ち抜かんとし女を押し倒すと女も余にされるがままにされるがままとなり二人の暑く激しい情交がはじまつたがそこに隣の住民がやつてきて余にこう言つた。

「あのさ、いつも言ってるけどこの狭いアパートでダッチワイフで遊ぶのやめてくれない?迷惑なんだよね。そういう事やるんだったら外でやれよ」

 余は大人しく彼のいうことにしたがつて裸のまま女を連れ出つて外に出て公園に向かつた。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?