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【2024年4月】 読んだ本 7冊

こんにちは、できるなら本にまみれて死にたいネコカスです。

4月はKindle読書があまり進まず、7冊の読了。
今月はがんばって早めに感想を書き上げました。
最後まで読んでもらえると嬉しいです。





死神の浮力 (文春文庫)
伊坂幸太郎

娘を残虐に殺された小説家の山野辺は苦しみのなかにいた。
著名人であるが故にマスコミからの心無い取材に晒され、さらに犯人とされていた男・本城が第一審で無罪になったのだ。
しかし、山野辺は彼が犯人であることを「知っていた」。 彼はサイコパスと呼ばれる反社会的人格者で、 自分が犯人である証拠を、山野辺宛てに送ってきていたのだった――。
控訴の猶予期間は二週間。山野辺とその妻、美樹は一時的に自由の身になった本城を探し、動き始める。そこに千葉という男が現れ「本城の居場所を知っている」と言う。 山野辺夫妻は半信半疑ながらも、この妙な男と行動を共にすることにする。
山野辺夫妻・千葉チーム対サイコパス本城の勝負の行方は?
今回、千葉が「担当している」のは誰なのか? そして調査の結果は?

引用;Amazon

3月に引き続き伊坂作品。
この作品は「死神の精度」という本の続編になるのかな?
何も知らずに読んだけど、前作読まずに入っても全然大丈夫でした。

本当ならシリアスな内容なのに、どこか魔の抜けた千葉さん(死神)の存在によってうまく中和され、一見ほのぼのとも思える内容になるのは不思議な感覚。

二転三転する内容は最後まで楽しむことができた。
「死神の精度」も読んでみます。



タクシードライバーぐるぐる日記 (フォレスト出版)
内田正治

「言いがかりにも我慢の仕事」
タクシー乗務員がつづる憂いと怒りと笑いの路上観察記
――今日もお客に怒られて来い!
お客の中には上から目線でストレスのはけ口をドライバーに向ける人もいた。
お客の理不尽な言いがかりにも反論することなく、ぐっと我慢した。
嫌なお客が降りた後、車内で「バカヤロー」と何度大声で怒鳴ったことだろう。
――50歳でスタートし、65歳でリタイアするまでの15年間の体験を書きまとめた。
私には私にしか書くことができない事実や思いがある。

引用;Amazon

Audibleで見つけて、なんとなく聴いてみました。
このシリーズは作者のエッセイというか体験談です。

知り合いにタクシードライバーはいないので、この世界ならではの話がとても面白かった。
初めてお客を乗せる緊張感や免許の仕組み、勤務体系や支給額、1日の平均売り上げなど事細かに書かれています。

今までもタクシードライバーに対して横柄な態度はとったことはないが、今後はより一層感謝と尊敬の念を持って乗車しようと感じた。



コールセンターもしもし日記 (フォレスト出版)
吉川徹

「ひたすら怒られ続ける仕事」
派遣オペレーターが聞き耳立てる生々しすぎる人間模様
――電話の向こうの知られざる世界
「携帯電話が使えないんですけど! どうなってるんですか! 」
自衛隊員の妻だと名乗った女性は怒り狂っている。
「先月の料金のお支払いの確認が取れていないために、利用ができなくなっています」
「いつからですか! 住所見てわかりませんか! 自衛隊の官舎に住んでる人の電話をなぜとめるんですか! あなた、それでも日本人ですか! 」知りませんよ、そんなこと。携帯電話と自衛隊がどう関係あるんですか。金を払わないあんたが悪いんでしょう。使った分は払うのが社会のルールじゃないですか。
そう言いたい気持ちを抑え、ヒステリーに怒り狂う声を聞きながら再開の手続きを進めた。
――本書では、知られざるコールセンターの実態だけでなく、電話する側と受ける側の生々しい攻防、そしてそこに生きる人たちの人間模様を描いた。

引用;Amazon

タクシーからの流れでAudibleで。

非正規雇用なんて僕には考えられない生き方だけど、がんばって働きある程度お金を貯めたらタイに遊びで滞在する話は羨ましかったです。
そんな生き方考えたこともない。

作者と同じく僕も子供たちの養育費を払っている身なので、共感するとこも少なからずあった。
養育費を払い終える時は、子供たちが大人になった証として、その日を楽しみにしています。



マンションん管理人オロオロ日記 (フォレスト出版)
南野苑生

「若者はまずやらない仕事」
住民の不服、苦情、その最前線
管理員が見つめる鈍色のドラマ
――どん底からの奮闘の記録――
大反響を呼んだ『交通誘導員ヨレヨレ日記』シリーズ第4弾
マンション管理員といえば、エントランス横にある小さな事務所にちょこんと座っている年輩男性というイメージをお持ちの人が多いのではないだろうか。
たしかに管理員は高齢者と相場が決まっている。若くてもせいぜい60歳くらいだろう。
ところで、なぜ老人ばかりなのだろう。
ずばり言おう。賃金が安いからである。
――本書は13年のあいだ、管理員室から眺めてきたドキュメントである。

引用;Amazon

こちらもAudibleで。

マンション経営の体験談かと思って聴いたけど、住み込みで働く管理人夫婦の話でした。
住人や管理会社の理不尽な言い分によって四苦八苦されていて、たぶんこの仕事が一番大変そうでした。
僕ならとっくにキレてる。

さすがに同じシリーズを聴き続けると飽きが出てくるので、しばらくこのシリーズはおしまい。



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ねじまき鳥クロニクルー第3部 (新潮社)
村上春樹

僕の考えていることが本当に正しいかどうか、わからない。でもこの場所にいる僕はそれに勝たなくてはならない。これは僕にとっての戦争なのだ。「今度はどこにも逃げないよ」と僕はクミコに言った。「僕は君を連れて帰る」僕はグラスを下に置き、毛糸の帽子を頭にかぶり、脚にはさんでいたバットを手に取った。そしてゆっくりとドアに向かった。(本文より)

引用;Amazon

3月は中途半端に第2部までしか読めなかったので、感想が分かれてしまいました。

ここにきて主人公の妄想爆発です。
妄想や現実の行き来で正直わけわからんくなる。
そして最後まで確信めいたことが名言されない。
村上春樹さんはこれがあるんだよなー。
いつもモヤモヤして終わって、結局何だったのか記憶に残らない。

いや、面白かったけど。
また別の作品読むけど。

村上春樹さんはエッセイの方が好きです。



成瀬は天下を取りにいく (新潮社)
宮島未奈

2024年本屋大賞受賞作!
成瀬の天下取り!
【坪田譲治文学賞】
【「静岡書店大賞」小説部門 第1位】
【ダ・ヴィンチ「BOOK OF THE YEAR 2023」小説部門第1位】
【「読書メーター OF THE TEAR 2023-2024」第1位】
【「中高生におすすめする司書のイチオシ本 2023年版」第1位】
【第17回「神奈川学校図書館員大賞(KO本大賞)」受賞】
【「キノベス!2024」第1位
など続々受賞。
2020年、中2の夏休みの始まりに、幼馴染の成瀬がまた変なことを言い出した。
コロナ禍に閉店を控える西武大津店に毎日通い、中継に映るというのだが……。
M-1に挑戦したかと思えば、自身の髪で長期実験に取り組み、市民憲章は暗記して全うする。
今日も全力で我が道を突き進む成瀬あかりから、きっと誰もが目を離せない。
2023年、最注目の新人が贈る傑作青春小説!

引用;Amazon

2024年本屋大賞受賞作。
感想をひとこと、面白かったー。

話は、成績優秀なんでもできる個性的キャラ「成瀬」を中心に流れる短編物。
デパートが閉店するから、閉店まで中継されるテレビに毎日映り込むとか、中学生ながら突然M-1 に出るとか、わけわからない行動と成瀬の魅力にどんどん引き込まれていきます。

本屋大賞受賞も納得の一冊。
成瀬大好き。
続編「成瀬は信じた道をいく」も絶対読みます。



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その可能性はすでに考えた (講談社文庫)
井上真偽

山村で起きたカルト宗教団体の斬首集団自殺。唯一生き残った少女には、首を斬られた少年が自分を抱えて運ぶ不可解な記憶があった。首無し聖人伝説の如き事件の真相とは? 探偵・上苙丞(うえおろじょう)はその謎が奇蹟であることを証明しようとする。論理(ロジック)の面白さと奇蹟の存在を信じる斬新な探偵にミステリ界激賞の話題作。
第16回 本格ミステリ大賞候補
ミステリが読みたい! 2016年版(早川書房)
2016本格ミステリ・ベスト10(原書房)
このミステリーがすごい! 2016年版(宝島社)
週刊文春ミステリーベスト10 2015年(文藝春秋)
読者に勧める黄金の本格ミステリー(南雲堂)
キノベス!2016(紀伊國屋書店)

引用;Amazon

ほんタメのたくみさんが紹介していたので楽しみにして読んだけど、ちょっと僕には合わなかった。

謎の中国要素によって文章が非常に読みづらい。
漢字も読めないので登場人物の名前が覚えられない。
そして複雑で特殊なストーリーに頭の中は常に???でした。

「アリアドネの声」はとてもよかったので期待していたのですが残念です。
続編の「聖女の毒杯 その可能性はすでに考えた」を読むかは一旦保留にしておきます。



4月のまとめ

ということで4月に読んだ本のまとめです。

  1. 死神の浮力 伊坂幸太郎

  2. タクシードライバーぐるぐる日記 内田正治

  3. コールセンターもしもし日記 吉川徹

  4. マンション管理人オロオロ日記 南野苑生

  5. ねじまき鳥クロニクル 村上春樹

  6. 成瀬は天下を取りにいく 宮島未奈

  7. その可能性はすでに考えた 井上真偽

今のところ今年に入って31冊読了。

今年も年間100冊目標なのでペース上げなやばいなーとは感じています。
でも夏はフェスとか行きたいし、旅行も行きたいし、どうなることやら。

まあ、達成できなくても別にいいんですけどね。
読みたい時に読みたい本を読んでいるだけなので。
100冊達成に特に意味なんてないし、気の身気のまま好きな読書を楽しみたいものです。


この記事がよっかったと言う人、他の月の感想もぜひ読んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございました。



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