見出し画像

【2024年1月】 読んだ本 8冊

こんにちは、読書家のネコカスです。

2023年は年間目標100冊を掲げ無事に達成することがでしました。
今年も引き続き読書を楽しみます。


2024年最初の月は、紙書籍・Kindle UnlimitedAudibleを駆使し、毎日1〜2時間の読書で8冊読みました。

僕の場合、紙書籍とKindleとAudibleとで3冊同時読みが基本です。

紙書籍は本当に読みたい本を朝と昼休みにじっくり、Kindleは簡単な勉強や時間潰しをトイレや何か待ち時間などに、Audibleは目に着いた適当な小説を移動中や家事の合間にといった感じ。
隙間時間の積み重ね、大事ですね。

まあ、隙間時間を上手く活用するって点では聴き流せるAudibleが1番楽だとは思う。
初回30日間は無料なので気になる人は試してみてはいかがでしょうか。

Audibleの無料体験を試す

さてさて、それでは今月読んだ本たちを見ていきましょう!





境遇 (双葉社)
湊かなえ

デビュー作の絵本『あおぞらリボン』がベストセラーとなった陽子と、新聞記者の晴美は親友同士。
共に幼いころ親に捨てられ児童養護施設で育った過去を持つ。
ある日、「真実を公表しなければ、息子の命はない」という脅迫状とともに、陽子の息子が誘拐された。
「真実」とは一体何なのか。そして犯人は……。巻末に絵本『あおぞらリボン』(文・みなとかなえ 絵・すやまゆうか)を収録。

引用;Amazon

Audibleで読了。
聴き始めてすぐ思ったこと、あ、読んだことある。
というか、一時期湊かなえさんにハマっていたので本を持っていました。
幼い頃に親に捨てられ別々の児童養護施設で育つ2人はボランティアを通じて知り合う。その後同じ境遇から親友となった2人はお互いを心の拠り所として生活して行く。
僕の中の勝手なイメージで、Audibleのナレーターでもあった松雪泰子さんが晴美役、陽子は木村多江さんのイメージで読んだけど、ドラマ化された配役を後日確認すると全然違っていた。
晴美役はりょうさんで陽子役が松雪泰子さん。なんでやねん。
僕のイメージの方が配役ピッタリだと思う。



金閣寺 (新潮社)
三島由紀夫

寺が寝静まる。私は金閣に一人になる。
吃音の悩み、身も心も奪われた金閣の美しさ――昭和25年の金閣寺焼失事件を題材として、放火犯である若い学僧の破滅に至る過程を抉る問題作。
一九五〇年七月一日、「国宝・金閣寺焼失。放火犯人は寺の青年僧」という衝撃のニュースが世人の耳目を驚かせた。この事件の陰に潜められた若い学僧の悩み――ハンディを背負った宿命の子の、生への消しがたい呪いと、それゆえに金閣の美の魔力に魂を奪われ、ついには幻想と心中するにいたった悲劇……。31歳の鬼才三島が全青春の決算として告白体の名文に綴った不朽の金字塔。

引用;Amazon

金閣寺の放火事件を題材とした、三島文学の最高傑作。
三島由紀夫の作品を初めて読んだ。
陰湿な感情がどこまでも渦巻き、期待と絶望に苛まれ、青年は放火を決意する。
どこまでが史実に基づく小説なのか僕にはわからないが、三島由紀夫さんが思う金閣寺放火の真実はこうだったのだろう。
常人が理解するには難しい感情が、まるでそばで見ていたかの様によく表現されていた。



武士道 (PHP研究所)
新渡戸稲造

かつての日本には、わが国固有の伝統精神があった。武士道もそのひとつである。それは、新渡戸稲造が1899年に英文で『武士道』を発表し、世界的な大反響を巻き起こしたことでもわかる。
当時の日本は、まさに文明開化の真っ只中であった。怒涛の如く押し寄せる西洋の新しい価値観によって、社会全体がことごとく西洋化していった。その変わりゆく姿を見て、新渡戸稲造は「日本人とはなにか」を問い直そうと考え始めた。そして彼は失われゆく日本の伝統精神を振り返ったとき、「武士道」こそが、日本人の精神的支柱であり、それを世界に広く紹介することが日本のためになると考えた。
本書はその現代語訳である。発刊当時の明治期と同様、現代の私たちは急速な国際化の中で、日本人のアイデンティティを見失いつつある。今こそ私たちはもう一度「日本人とはなにか」を問い直す時期にきているのではないか。倫理観・道徳観を改めて考えることができる格好の書。

引用;Amazon

旧五千円札の肖像でお馴染みの新渡戸稲造。
教育者でもある著者がこの本を書くきっかけとなった出来事が序文に書かれている。
ベルギーの法学者の家に招かれた際に「日本では宗教で道徳教育を学ばないならのなら、あなたはどのようにして道徳教育を授けるのか」との質問を受けたと。
愕然としすぐに答えることができなかった新渡戸氏は、その答えとして武士道に辿り着く。
初版は英語での出版とのことからも、日本向けというより主に海外向けに日本人の精神を紹介するもの。
熱心なキリスト教信者でもある著者は、この本の中でも頻繁にキリスト教を例に挙げられている。他にも孔子、孟子、シェークスピアなどの多くの例を挙げられているため、そのような幅広い知識がなければ読むのに多少難儀する。
実際、半分も理解することはできなかったが、現代風に翻訳されているため読めないこともない。
僕個人としては後半に行くほど読みやすくなった気がする。
歴史上でしか知らない人物たちを「現存する伊藤博文、大隈重信、板垣退助ら」として書かれていたのには時代を感じ胸が熱くなった。



可燃物 (文藝春秋)
米澤穂信

2023年ミステリーランキング3冠達成!
余計なことは喋らない。上司から疎まれる。部下にもよい上司とは思われていない。しかし、捜査能力は卓越している。葛警部だけに見えている世界がある。
群馬県警を舞台にした新たなミステリーシリーズ始動。
群馬県警利根警察署に入った遭難の一報。現場となったスキー場に捜査員が赴くと、そこには頸動脈を刺され失血死した男性の遺体があった。犯人は一緒に遭難していた男とほぼ特定できるが、凶器が見つからない。その場所は崖の下で、しかも二人の周りの雪は踏み荒らされておらず、凶器を処分することは不可能だった。犯人は何を使って〝刺殺〟したのか?(「崖の下」)
榛名山麓の〈きすげ回廊〉で右上腕が発見されたことを皮切りに明らかになったばらばら遺体遺棄事件。単に遺体を隠すためなら、遊歩道から見える位置に右上腕を捨てるはずはない。なぜ、犯人は死体を切り刻んだのか? (「命の恩」)
太田市の住宅街で連続放火事件が発生した。県警葛班が捜査に当てられるが、容疑者を絞り込めないうちに、犯行がぴたりと止まってしまう。犯行の動機は何か? なぜ放火は止まったのか? 犯人の姿が像を結ばず捜査は行き詰まるかに見えたが……(「可燃物」)
連続放火事件の“見えざる共通項”を探り出す表題作を始め、葛警部の鮮やかな推理が光る5編。

引用;Amazon

米澤さんには珍しい刑事物。
現実だと疎遠されがちな気難しい刑事。
僕が部下でも上司でもこんな人は絶対嫌です。
だが、天性の観察力から事件を紐解いてくさまには誰も文句を言えない。
短編の連携が得意な米澤さんらしい作品だが、すんなり終わらず全てに一捻り加えてくるところは流石としか言いようがない。



沈黙 (新潮社)
遠藤周作

島原の乱が鎮圧されて間もないころ、キリシタン禁制の厳しい日本に潜入したポルトガル人司祭ロドリゴは、日本人信徒たちに加えられる残忍な拷問と悲惨な殉教のうめき声に接して苦悩し、ついに背教の淵に立たされる……。
神の存在、背教の心理、西洋と日本の思想的断絶など、キリスト信仰の根源的な問題を衝き、〈神の沈黙〉という永遠の主題に切実な問いを投げかける長編。

引用;Amazon

地元である長崎県が舞台となっているので、前から読みたいと思っていた作品。
事前に内容を知らずに読み始めたが、衝撃を受けた。
歴史の勉強で踏み絵や隠れ切支丹キリシタンはもちろん学んでいる。
でも言葉を知っているだけで、実際はどのような扱いだったのかは知らなかった。
あくまでも小説だが、事実に近いことが起きていたんだと思う。
熱心なキリスト教信者である遠藤周作さんが、どのような気持ちでこれを書かれたのかを思うと胸が痛みました。
近くなので遠藤周作記念館にも行ってみようと思います。



体育館の殺人 (東京創元社)
青崎有吾

“平成のエラリー・クイーン”衝撃のデビュー作。第22回鮎川哲也賞受賞作。
風ヶ丘高校の旧体育館で、放送部部長の少年が何者かに刺殺された。放課直後で激しい雨が降り、現場は密室状態だった!? 早めに授業が終わり現場体育館にいた唯一の人物、女子卓球部の部長の犯行だと、警察は決めてかかるが……。死体発見現場にいあわせた卓球部員・柚乃は、嫌疑をかけられた部長のために、学内随一の天才と呼ばれている裏染天馬に真相の解明を頼んだ。内緒で校内に暮らしているという、アニメオタクの駄目人間に――。しかしなぜ彼は校内に住んでいるのだろう? “平成のエラリー・クイーン”が単行本版より大幅改稿で読者に挑戦!

引用;Amazon

探偵役の高校生が現れ、刑事も困惑する密室殺人事件を見事に解決するベタな推理小説。
ベタすぎるほどベタなのに、なぜか面白い。
そして、今どき珍しい読者への挑戦。
もちろん僕は、挑戦を受けずに読み進めました。
登場人物すべてが分単位で時間を覚えているのには驚愕したが、まあそんなこともあるだろう。
Kindle Unlimitedにて読了。



墨のゆらめき (新潮社)
三浦しをん

都内の老舗ホテル勤務の続力(つづき・ちから。通称チカ)は、
パーティーの招待状の宛名書きを依頼するため、書家・遠田薫の自宅兼書道教室を初めて訪ねた。
副業として手紙の代筆もしている遠田に無茶振りされ、なぜか文面を考えることになるチカ。
その後も遠田から呼び出され、代筆の片棒をかつぐうち、チカは人の思いをのせた文字と書に惹かれていく……。
本書は新潮社(書籍)とAmazonのオーディブル(朗読)の共同企画で、全篇の朗読が先行して配信された後、書籍が刊行される、というものです。
数多くの作品が映画化、アニメ化、舞台化されている三浦しをんさんがこの共同企画のために書下ろした長篇小説となります。

引用;Amazon

Audibleで読了。
タイトルとジャケットからドス黒い事件物を想像したが、全然違った。
ジャケ買いやジャケ読みが基本なので、内容を知らずに読む場合が多い。
特にAudibleではよく適当にジャケ読み(聴き)してしまう。
期待と違い書道を題材とした内容だったが面白かった。
チカと遠田の掛け合いや、遠田のキャラには愛着しか湧かない。
急接近する2人の楽しげな関係にも、男の友情といった感じでなんだかほっこりさせられる。



カエルの小指 (講談社)
道尾秀介

「久々に、派手なペテン仕掛けるぞ」
詐欺師から足を洗い、実演販売士として生きる道を選んだ武沢竹夫に、
訳ありの中学生・キョウからとんでもない依頼が。
母親が残酷な詐欺被害にあったのを境に、厳しい現実を生きることになったキョウ。
武沢は彼女を救うため、かつての仲間を再集結、大仕掛けを計画する。
シリーズ累計70万部の人気作!

引用;Amazon

阿部寛さん主演で映画化された「カラスの親指」の続編。
前作のネタバレっぽいことも書かれているので順に読んだ方が良いでしょう。
今回も一捻りも二捻りも展開し見事にやられてしまいました。
先を想像するよりも、素直に読み進めることをお勧めします。
Audibleで読了。



まとめ

2024年1月に読んだ本のまとめです。

  1. 境遇 湊かなえ

  2. 金閣寺 三島由紀夫

  3. 武士道 新渡戸稲造

  4. 可燃物 米沢穂信

  5. 沈黙 遠藤周作

  6. 体育館の殺人 青崎有吾

  7. 墨のゆらめき 三浦しをん

  8. カエルの小指 道尾秀介

こんな感じです。
1月はまあまあ読めたかなと思います。
また次の本たちを読んでいるので、2月分も来月ご紹介しますね。

最後まで読んでいただきありがとうございました。



Audibleを今すぐ無料体験!

Kindle Unlimitedを今すぐ無料体験!

この記事には、Amazonアソシエイトにより収入を得る広告が含まれています。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?