見出し画像

和菓子対決は、そもそも勝負にならなかった?

私と夫はあまり趣味が合わない。

趣味と言うのか、まぁ好みのこと。

例えば食べ物なんかも結構違う。
夫が苦手なものが私は大好きだし
私が苦手なものは夫が大好き
なんてこともよくある。
あと好きな音楽もちょっと違うなぁ。
それでも問題ないことが多いので、日々何事もなく暮らしている。
でも時々、こんなにも違うのかと面白くなる時がある。

以前私達は時々スーパーで
和菓子のミニセットみたいなものを買っていた。
いつもあるわけじゃないけど、見かけた時は大体買っていたものだ。
急に甘いものが食べたくなることってありますよね〜。
そんな時に買っていたのがこのミニ和菓子セットだった。
このセットは和菓子が6種類が入っているものだ。
桜餅・うぐいす餅・柏餅・おはぎ・きな粉もち・草餅
の6種類だったと思う。

「この中から自分が好きなものを選んで食べたい」
普通こう思いますよね(笑)
もちろん私達夫婦も同意見です。
そこで遊び心もかねて、その中から「せーの」で好きなものを
指でさそうか、という話になった。
お互いに
「どうせ食べたいのかぶるだろうな〜」
と思っていた。

「じゃあいくよ〜せーのっ‼︎‼︎」

ん?それ…なの?
お互いに顔を見合わせる。
そしてもう一度ゆっくり和菓子を見る。
それぞれが自分の指さしたものを確認する。

まさか…
一つもかぶってない。
きれーに、分かれました。
もうほんときれーに。

あら、あらら。そうですかそうですか。
そうきましたか(笑)
二人で大笑いしました。
一つもかぶらないなんてことがあるのかと。
どれだけ好きなもの違うんだと。
それでも夫婦。
面白いですね。

こんなことを書きましたが
好きだなと思うものが一緒のことも
もちろんちゃんとあります。
一致するということで言えば
そういうものもそれなりにはあるのですが
その中でも意見が最も一致する部分を以前発見したんです。

それは、「嫌なものが一緒」ということ。

なぜかこれに関しては
二人とも同じ感覚を持っているんですよね。
例えば、相手にされて嫌なことや苦手な環境・空間など
世の中にある様々な不快なものがほぼ一致するというか…
そういうのはとても似ているなぁと思います。
お互い育ってきた環境が全く違うのに、これは本当に不思議でした。

好きなものがぴったり一致しているわけでもなく
意見が違うことも色々あるけれど
でも心地いいことの感覚が一致していることって
実はすごく幸せなことなんじゃないのかなぁ~と。

一般的には、好きなものが一緒の方が絶対いいと言われます。
好きなものが一緒だと気が合っていいのだと。
でも私たち夫婦は結構違う。
それでもいつも楽しいし、幸せに暮らしている。
例えば、外食して夫の苦手なものが混ざっていたとする。
夫は食べられない。
けれど、私は美味しくいただくことができる。
今度は逆に、私の苦手なものが混ざっている。
でもそれを夫は美味しくいただくことができる。
うん、二人が合わされば丁度良さそうだね。
私達は恐らくこんな感じなのだ。

苦手な部分はお互いでカバーし合う。
これは結構大切なことだと思っています。

でも、和菓子の好みが綺麗さっぱりに分かれた時は
流石に驚きましたけどね。
まぁでもそれが私達らしいのかな?
違いがあるからこそ、大変なこともあるし面白いこともある。
両方あるからいいのかも。

だからこの和菓子対決の時は
喧嘩なしにいつも笑顔で
美味しくいただける関係なのです。

そう考えると、そもそもこれは対決だったのでしょうか?
ま、自分の好きなものを気兼ねなくいただけたので
この結果は「幸せの引き分け」ってことで。

じゃあこの対決は
また次回に持ち越しですね。

夫よ、また手合わせをお願いします( ´ ▽ ` )


ではまた。


この記事が参加している募集

最後まで読んでいただきありがとうございます🐨! いただいたサポートは創作の為に大切に使わせていただきます🍀