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Cadre話譚:「角人と泡沫」2
case1:はじめての依頼
エルダーがチームノーンに来て引越しを済ませたその夜。
激しい風雨の中、近くの裏路地にてガァンとやや控えめな銃声が数発鳴り響く。
だが、雨音にかき消されていく。
元々裏路地は常に荒れている為、誰が喧嘩したりしていようが、よくある事で済まされやすい。
やられる側からすれば、たまったものでは無いのだが。
現場では、怪しげな男が慣れた手つきで黒い拳銃を構え、奇妙な風貌の人を
Cadre話譚「角人と泡沫」:1
case0:邂逅
1:所長の特命
それは今から約5年前のこと。チームノーンは普段通りに依頼仕事でバタバタと忙しい中、所長であるジョーがニコニコしてバブルスに呼びかけた。
「なぁボブ!来週の水曜日に特別所員を雇うんだけどさ、お前に教育係を任せたいんだ。」
その声を聞いたバブルスは、依頼書類をランク毎に分別しながら応える。若干眉間に皺を寄せながら。
「…はぁ?」
「お前の評価に加点できる良い機
Cadreメモ:BARルクスリア
ポータルのエリアB、5区の一角にある飲食店。
BARとはいうが、形式は昔ながらのブリティッシュパブで中規模。
料理のメニューも豊富にあり、ソフトドリンクもあるので、学生や子供も来ることもある。
(夜9時以降は未成年は出入り禁止)
名物はノンアルカクテルのクラシオン。
これを飲むと気分がスッキリして、酔いも覚めるらしい。
最近は回復効果が格段に強くなったとか。
この店がいつからあるのかは不明
Cadreメモ:見えざる世界
黒の次元穢れを認識できる者は、「黒側」という独特な次元に少し取り込まれている。
黒側での世界の見え方は、一般的な見え方と類似しているが少し異なる部分があり、基本的に曇り空のように灰色かかっていて薄暗い。
認識できない人々は人魂などの曖昧な姿で見える。
逆に黒側に取り込まれている人は普段通りに姿が見えている。
シャドウ達が跋扈している、危険極まりない異次元である。
因みに、人によっては黒側が普
Cadreメモ:ブラッドコーラル
幾万もの戦争で流れていった血と戦場に渦巻く狂気の思念が凝縮されて生まれたとされる魔石。
石自体に危険思想が宿っており、世界を暴力や血で満ちた混沌に陥れようとしている…らしい。
(マルセロ談)
効果超強化
この魔石の力を使うと目が赤く光り、精神抵抗力を除く総合的な戦闘能力が最大で5倍近く強化される。
持ち主を除き、力を使っている間は暴力に意識を奪われ、バーサク状態になってしまう。
しかし1度