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約60社落ちた私による「就活体験記」⑧ /面接対策

前回の話はこちら▼

⑧面接対策について 続き

今回は、私が面接対策として行っていたことの3つ目、「実際に話す練習」について述べていきたい。


③実際に話す練習
私は面接の中でも、面接官の前で実際に話すということ自体がものすごく苦手で、受け答えは上手くができないし、緊張してガチガチになってしまうし、熱意があるようには見えないし、おどおどしていて自信がなさそうになってしまうし、話したかったことの3割くらいしか伝えられずに終わってしまう。
そして、一次面接の時点で落とされてしまうことがものすごく多かった。
こんな私なので、話す練習は絶対に必須だった。

本来なら、自分が実際に喋っている様子を動画に撮って、見返しながら喋る練習をしたり
本当は勝手に録音するのは良くないとは思うが、オンライン面接中にこっそり録音をして、自分の話し方で気になる点や答えられなかった質問などをピックアップしたり
そういったことが必要になってくる。

しかし私は、自分のうまく喋れていない動画を見たり、録音を聞いたりするだけで、もう気持ち悪くて吐き気がしてくるし、拒絶反応が凄いので、まずそれをすることすらできなかった。

また、一回一回の面接が終わるたびに病んでいたので、面接直後は復習どころではなかった。




それから、私は面接対策として、
①話すことを考えてノートに書いてまとめる
②それを暗記する
③実際に喋る練習

の手順で行う予定だったが、毎回対策を始めるのがギリギリ過ぎて、②までしかできていない段階でもう面接本番になってしまったりして、結局、話す方の練習に時間を割けなかった。
私のとってはむしろ、話す練習の方が重要なはずなのに。そこに時間を割いていないんだから、うまくいかないのも当然だった。
1年目の就活での面接は、主にそれが原因で落ちまくったような気がする。

2年目は、喋る方の練習にも力を入れることができたので、1年目よりは面接に通りやすくなった気がする。
私が色々な会社の面接を受けすぎて、単純に面接に慣れただけかもしれないが。どっちにしてもありがたかった。


沢山面接を受けたり、喋る練習をすることで段々と慣れてくるので緊張感がなくなり、本番も明るく落ち着いて話すことができるような気がするので、話す練習は必須だと思う。
(練習や対策を一切しなくてもその場のノリで話せる!みたいな人は別)





実際の面接の話し方などで気をつけることは、

明るい表情や笑顔
明るく、ワントーン上げた声
大きめの声ハキハキとした喋り方
・対面だったら相手の目を見て話す、オンラインだったらカメラを見て話す
背筋を伸ばす
・おどおどしないように、自信ありそうに話す。
熱意を伝える。「絶対に御社に行きたい!」が伝わるように。
緊張せず、リラックスして臨む。敬語がぐちゃぐちゃになっても気にしない!くらいのマインド。「面接官」と話している意識というよりは、「近所のおばさん」と話しているくらいの力の抜き具合で会話をする。
・「発表」ではなく「会話」を意識
ゆっくり話す。焦って早口にならない。
(私は早口になりがちだった)
・話の語尾を濁さない。(私は濁しがちだった)
間の取り方とかや相槌をするタイミングにも少し気を遣う
・面接官が話している時は相槌、集団面接だったら他の人の話の時にも相槌を打つ
結論ファースト(結論を最初に話す)
・話すことを忘れそうになったら、「これだけは絶対に言う!」ということだけを頭の中において、それに集中して話す。他のことは最悪言えなくても大丈夫。

こんな感じだ。

私は、これらのことに気を遣いながら話すのが致命的に苦手だった。



面接は、絶対に落ちた……と思ったら意外と通っていたり、話も盛り上がって和やかだったしちゃんと答えられたし、今回は絶対に通った!と思ったら落ちていたり、本当にわからないな、という感じだった。

特に、一次面接で、たった15分のオンライン面接で、聞かれたことにはしっかり答えたし自己PRもしたのに落とされてしまったり、
2年目に受けた会社で、全部対面面接で、3回目までの面接は通って、4回目の最終面接は軽く話す程度で終わって、いつから入れるのかも聞かれたし軽い研修まで受けたのに、その最終面接で落とされたり。
こんな感じだ。


最初はESで落ちまくっていたが、だんだんと通るようになってきて、次は一次面接で落ちまくって、それも少しずつ通るようになって、といった感じだ。
これは、私の就活に対するスキルが少しずつ上がっていったからなのか、それとも時期が進むにつれて、内定が出て就活を辞める人が増えていって、倍率がどんどん下がっていったからなのか。
そのどっちもなのか。



私は、ESで落とされた時のダメージはほとんどなかったが、最終面接とかで落とされるとメンタルも死ぬし、その会社にかけた時間の長さも尋常じゃないので、色々な意味で損をした気分になる。
結局落とすなら早い段階で落としてくれ〜と思うので、むしろESで落とされた会社には感謝しているまである。


また、私はこれまでの人生で、こういった大事な「節目」で失敗したことはほとんどなかった。
高校受験は、周りがみんな併願校も受けている中、私は1校だけしか受けずに、落ちたら終わり、の状況だったけれど無事受かったし
大学受験は、美大に行く人は高1・高2から美術予備校に通っている人が多い中、私は高3の夏からやっと予備校に通い始めて、倍率が10倍近くある第一志望の学科に現役で受かったし。
こんな感じだったんだから、私はそういうところで失敗しない人間だし、就活も全力でやれば余裕で受かるでしょ!とか思っていたら、全く違った。
第一志望どころか、第40志望くらいまで落ちることになった。
これが人生なのかもしれない。


私は、1人で色々と管理したり活動していくことが致命的に苦手なので、フリーランスでやっていくのは無理だし
接客に向いていなさすぎるから、バイト先(飲食店)で働き続けてフリーターになるのも、それが何年間も続くとなると結構キツいし
起業するのは、就活よりも何倍も大変だろうし
結婚して専業主婦になるのは1番嫌だし、で
消去法で就活をすることにしたのに、どこにも受からない。
自分の人生に、もう1つも選択肢が残っていないということを突きつけられているようで、本当に惨めだった。


私は大学4年の頃、10月に入っても内定はなかったので、さすがにそろそろ就職活動から卒業制作への切り替えがしたい!と思い、その時期に受けている2社を受け終わって、どっちも落ちたらもう就活は辞めて卒業制作に移ろう。(1月に卒業制作が終わって、そこからまた気長に就活を再開しよう)と考えていた。
なんなら、フリーターとしてバイトをしながらもう1年就活をするとかでも全然良いな、とは思っていた。
そう思っていた最後の砦の2社のうち、1社に無事受かることができた
ものすごく嬉しかったし、自分が本気で入りたいと感じていた会社でもあったので、内定の連絡が来た時は涙が出そうだった。
(その会社ものちに1ヶ月半で辞めさせられることになるが。)


こうして、私の一年目の就活は幕を閉じる。



(他にも、就活の選考フローには「グループディスカッション」「ワーク選考」「作品プレゼン」などを挟んだものもあったが、それらはあまり数をこなしていないため、参考になる話ができないので一旦割愛。)

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