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約60社落ちた私による「就活体験記」③ / ES

前回の話はこちら▼


③ESで落ちまくって病んだ話

ESで必ず必要になってくる項目は、「自己PR」「ガクチカ」「志望動機」

その中でも自己PRとガクチカは、ある程度文章ができてからは、色々な企業に使い回しをすることもできるが
それと比べて「志望動機」は、コピペして使い回すことはできず、会社ごとに1回1回書かないといけないのでとても大変だった。

しかも、色々な業界・職種を受けていると、業界ごと・職種ごとにそれぞれ志望動機を考えないといけなかったりもする。

私は最初の頃、志望業界も職種も特に絞る必要はないだろうと考えていたが、
ESや面接対策などの大変さを考えると、やっぱり最初の時点である程度絞っておいた方が良かったのかもしれない。





志望動機を書く上で私が当てはめていった“型”は、

結論(私の就職活動の軸である〇〇を叶えられると感じたからです。)
業界全体の志望動機
その会社ならではの志望動機(その業界の中でも御社は〜)
入社後について(自分の〇〇の能力を活かし、〇〇をすることで貢献していきたいです。)

こんな感じだ。



特に③では、会社ごとに「御社じゃないといけない理由」を書く必要がある。
会社説明会での内容を振り返ったり、企業の公式サイトを見たり、同業他社と比較したりと、「企業研究」が必要になってくるため、そこに割く時間やエネルギーが必要だった。




ESは、とりあえず出さないと後悔すると思い、片っ端から出していった。

ESを出せずに終わってしまうと後悔が残るが、出して落ちるなら全く未練はない。
そんな考え方だった。

特に、就活を始めたての大学3年の3月には、1ヶ月間で13社もESを出した。

大学やバイトに行く途中の電車内ではずっとスマホでESの文章を打っていたし、
空き時間ができると1人でカフェかファミレスに行って、ずっとESを書いていた。

しかし、大手など倍率の高い企業は特にだが、
ほぼ確実に落ちるとわかっている企業のESにこんなに時間をかけるのも無駄だし、馬鹿馬鹿しいな、と思ってしまっている自分もいた。


そして結局、最初の頃は本当にESで落ちまくった。

少し経って、ESが通るようになってからは、一次面接で落ちまくった。


私は、「一次面接は、人柄やなんとなくの印象だけで決まる。深い質問をされるのは二次面接以降」みたいな話を耳にすることが多かった。

その企業と自分の相性や適性をしっかりと見られるのは二次面接以降なのに、その前段階のESや一次面接でこんなに落とされまくって、その段階まで達することすらできない自分は、本当に人間としての最低レベルにすら達していないんだなと思ったし、自分の存在価値を真っ向から否定されている気分で、とにかく病みまくった。

2.3社受けてもう内定が出ている人も世の中にはいるのに、自分は20社受けても30社受けてもまだ一次面接で落とされ続けて、(しかもちゃんと自己分析や業界研究やES添削、面接対策もやった上でこれ)、
もはやこれをネタにすることでしか自分の心を守ることができないと思った。
だから、「37社目落ちた🎶」「43社目落ちた🎶」みたいな感じでどんどんネタにしまくっていた。

「存在価値のない人間」ということを突きつけられた私は、落ちた数をネタにすることで、私のことをよく知る周りの人から
「そんなに落ち続けてるのに受け続けてえらい」とか、
「こんなに良い人なのになんでそこまで落とされ続けるんだろう?」
みたいな感じで思ってもらいたかったんだと思う。

所詮承認欲求。
だけどそれが、ほんの少しだけ、心の傷を和らげてくれる。

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