マガジンのカバー画像

読み返したいお気に入りのお話

5
色々なジャンルのクリエイターさんが書かれた心にのこる素敵な記事をクリップしました♬
運営しているクリエイター

記事一覧

マラリアで倒れた僕を看病しながら勉強する少年

マラリアで倒れた僕を看病しながら勉強する少年

1998年12月、文化人類学のフィールドワークで滞在していたマリ北部の村でマラリアに罹りました。
最短の診療所まで約70km。この村には車はなく、診療所まで行くには歩きかロバに乗って約2日かかります。40℃(経験値w)の高熱で移動する気力も体力もありませんでした。マラリアの予防薬を治療薬として飲みながら3日間ひたすら高熱に耐えていました。
4日目、熱が下がり始め、関節の痛みも和らぎました。生き抜け

もっとみる
浮世絵が陶磁器の包み紙として海を渡ったのは本当?という話。

浮世絵が陶磁器の包み紙として海を渡ったのは本当?という話。

浮世絵に関心がある方なら、浮世絵がヨーロッパへ輸出する陶磁器の包み紙として使われていたという話を、どこかで聞いた記憶があるのではないでしょうか。それがきっかけとなって、浮世絵の素晴らしさがヨーロッパに伝わるようになった、と。

もう少しちゃんとした説明ですと、フランスの版画家であるフェリックス・ブラックモンが、陶磁器の緩衝材として用いられていた『北斎漫画』をたまたま発見。浮世絵の魅力を仲間たちに伝

もっとみる
自分のラクダが留め飾りになりました

自分のラクダが留め飾りになりました

ライカというカメラとFacebookを通じて3人の芸術家と巡り会うことができました。
・常世隆画伯
・人形師(ビスクドール制作者)岡馬勲先生
・根付師向田陽佳氏 (noteも始められました)
昨年は常世画伯の絵を、そして今年ついに向田氏の留め飾りを手にすることができました。

根付は実用品ですが、江戸時代に奢侈禁止令が出されて豪華な着物でお洒落出来ない時にも「着物に凝れないのなら小物に凝ろう」と細

もっとみる
Percevalのナイフ

Percevalのナイフ

メインディッシュにこのナイフが設えられました。

大好きなPerceval(ペルスヴァル)のナイフに出会えて、肉を食べながらひとりで小躍りしていました(心の中で)。
もちろん期待通り、すっと気持ちよく切り肉を切り取れました。

フランス料理というとChâteau Laguiole、あるいはラギオール(ライオール)風ナイフが多いですが、僕はPercevalイチオシです。

2004年の終わり、イヴ・

もっとみる