核実験による健康被害を訴える人が続出したユタ州セントジョージにいる星キャスター

『終戦72年特別番組 秘密~いま明かされる4の真実』2017年8月12日(土) 15時~16時24分 (一部地域を除く)

【開封された4つの秘密】

TBSでは、8月12日(土)午後3時から『終戦72年特別番組 秘密~いま明かされる4の真実』を放送する。何のために戦うのか、どこでどんな作戦があるのか――何も知らされぬまま人々が命を落としたあの戦争から72年。当時秘密とされた多くの事実のうち、4つが今年明らかになった。そしてその4つの秘密は、不思議と今の世界と繋がっていた。開封された4つの秘密の物語が戦争の悲しさ、惨めさ、愚かさを訴える。

【秘密① 海に沈む駆逐艦の最後】
グーグルアースで、ソロモンにある湾を見ていると、錆びた一隻の船が見える。駆逐艦“菊月”。連合軍の攻撃の末に座礁したこの船は、数奇な運命の末、そこにたどり着いた。

(海面に顔を出した駆逐艦“菊月”の一部)

今、20代の若者・・・会社員や大学生らを中心とするグループが、その砲身を海中から引き揚げ、日本に運ぼうと活動を続けている。ソロモン政府の許可を得るため、現地の日本人の協力の下、粘り強く交渉。インターネットなどで募金を集め、ついに引き揚げ実施に漕ぎ着けた。番組では、6月に現地で行われた引き揚げ作業に独占密着。長さ5.4メートル、重さ3トンという海中の砲身は、無事、引き揚げられるのか?そして日本に戻ってこられるのか?実は、その砲身には、ある細工が施されていた。その細工から浮かび上がる、当時の連合軍の行為とは?これまで秘められてきた、菊月の最後が、今明らかになる。

(海に沈む“菊月”の砲身)

【秘密② 地下秘密基地】
熊本県に巨大な地下秘密基地があった・・・その全貌が最近になってようやく分かってきた。人吉海軍航空隊があった熊本県錦町。町の人たちは、「大きな穴が多い」とは感じていたものの、これまでそれが大規模な地下施設群だとは思ってもみなかったとのこと。今も、毎月のように地下施設が発掘されている。

(人吉海軍航空隊の滑走路跡)

米軍の本土上陸が現実味を増してきた頃、日本軍は、それでも戦争を続けようと、司令部や兵隊の住居、倉庫だけでなく、工場や発電所まで地下に作ったのだ。NEWS23の雨宮塔子キャスターが、今は数百匹ものコウモリが棲む地下秘密基地に潜入。その基地で寝泊りしたという男性らを取材した。

(地下施設の当時の様子を知る男性に取材)

海軍航空隊があった錦町は米軍機にも狙われた。美しい田んぼが広がる小さな集落では、幼い兄弟らが、機銃掃射の犠牲となった。雨宮は、亡くなった兄弟の同級生や機銃掃射を目の当たりにした方々からも話を伺った。追い詰められながらも戦争をやめようとしなかった国の犠牲になったのは、市井の人々だった。

(錦町の空襲を経験した女性に取材)

一方、番組ではイスラム国の拠点・モスル近郊にも取材に入った。そこには・・・巨大で複雑な地下アジトが形成されていた。そして、子どもをはじめとする多くの市民が“人間の盾”に・・・。

【秘密③ インパール作戦の全貌】
熊本に地下基地が作られていた頃、海外では無謀な作戦が繰り広げられた。「インパール作戦」。補給線を断たれ、非業の死を遂げた兵士の亡骸で埋まった「白骨街道」を、ミャンマー政府の許可を得て取材。自らが置かれた状況は秘密とされ、家族にさえ伝えてはいけなかった兵士たち。その手紙には・・・

【秘密④ 核実験の真実】
太平洋戦争を終わらせ、今“次の戦争”の引き金となろうとしている「核」。

(人類初の核実験が行われたニューメキシコのトリニティ・サイト)

アメリカ・カリフォルニア州のローレンス・リバモア国立研究所が今年新たに公開した最新の核実験“超精密映像”・・・その数は63にも及ぶ。画質が著しく向上した映像から、新たに分かった核爆弾の脅威とは?


(ローレンス・リバモア国立研究所にて取材)

また、実験の陰でアメリカが秘密にしてきたことが今、北朝鮮でも起きているという。未だ実相が明らかにされない「鬼神病」とは何か?アメリカ各地をNEWS23・星浩キャスターが取材。

(核実験による健康被害を訴える人が続出したユタ州セントジョージ)

星の取材に、リバモア国立研究所は、さらなる核実験の映像を世界初公開した。また星は、核実験場の“風下”に暮らし娘を失った女性にも話を聞いた。核実験を巡っても、市井の人々が国家の思惑の犠牲になったのか?

(娘を亡くした女性を取材)

【取材・スタジオ出演】
星浩(NEWS23キャスター)
雨宮塔子(NEWS23キャスター)

【放送日時】
2017年8月12日(土)
15時~16時24分
(一部地域を除く)