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  • 名もなき77億のあた詩たちへ

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  • にかにかパラダイス

    詩人でアーティストのni_kaが気の向くままちぽちぽ書いたものです。

記事一覧

弟が旅立ちました

昨年12月14日に、かねてから癌で病気療養中の弟(長男)が永眠いたしました。優しい顔で旅立ちました。 お葬儀は、家族葬で、家族のみでとり行い、両親と私と次男の弟と4…

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1年前
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『名もなき77億のあた詩たちへ』

⑭(最終話) 名もなきすべてのあた詩たちへ その上野駅に漂う何かのアンサンブル・ノイズは最初は小さな音だったので、あたしは「しー」と周囲に沈黙を促し、自分も「…

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4年前
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『名もなき77億のあた詩たちへ』

⑬ 鉄腕アトムに青空デコトラ。ああ上野駅 この合間に、高田の馬場駅に停車して、この青空デコトラ山手線が再び走り出したことはあたしの感受器が機械的に『鉄腕アト…

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4年前
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『名もなき77億のあた詩たちへ』

⑫ ヘリ靴男vs女子中学生、そして赤い彗星シャー と、あの既知たる桜金造氏の「小山遊園地」のA gagをば、うねうねと十本の指を極めて複雑しなやかに、ヘリの翼の回…

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4年前
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『名もなき77億のあた詩たちへ』

⑪ 秋葉原はサンリオ軍団と高倉健 しかしですねー、あたしにも無駄意地だけは惜しみなくありまするるので、わざとらしさマッハ感はぬぐえないものの、身体はよろめき…

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4年前
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『名もなき77億のあた詩たちへ』

⑩ 時代のしゃぼん玉とんではじけて神田駅 その果敢(はか)ない開花の浮遊。 時の流れの中で、このぐるりん山手線でおしゃべりしたり、流れでパン工場で一緒にバイトし…

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4年前
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『名もなき77億のあた詩たちへ』

⑨ 酢飯と新橋とポストモダン いい加減、一時間ぐらい経ったかなと思って、「師匠」はどうしているかなと徒労し、ふと手を休め「師匠」を探し拝見しましたら、「師匠」…

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4年前
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『名もなき77億のあた詩たちへ』

⑧ 田町のジュリアナ師匠 ぐるりん山手線内で別に分かり合えてるとかはないのでするが、「お友達」とゆるく同し景色に入れ込まれたうちに、ええ、そうですよねえ、やはし…

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4年前
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名もなき77億のあた詩たちへ

⑦ 東京駅のダメゲーテ友達 「うちさ、吐いてるから、歯、やばいじゃん? だからいつも口元、手で隠して笑うのね。んで、指が目立つから、指先だけは、いつもすげぇ…

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4年前
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『名もなき77億のあた詩たちへ』

⑤ 大崎駅の玉ちゃんの乙女の祈り ですから、空腹のあたしは焼きたてケーキをそれはもう怨めしそうにうらめしや~うらめしや~と、ただひたすらにガン見しながら、ケー…

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4年前
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『名もなき77億のあた詩たちへ』

④ 詩人のおっさんの《パウンドケイク》  《林檎とクリームチーズのパウンドケエク》の土台になるスポンジは、素朴さを絵に描いたようなそれで、一つまみのお塩、それ…

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4年前
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『名もなき77億のあた詩たちへ』

③ 恵比寿で詩人のおっさんが乗車してきた件 原宿駅からとろとろと山手線andあたしが、所謂「内回りで」東京の御へそ/軸を中心に廻りんこ始めたらば、まだ加速もする前に…

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4年前
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『名もなき77億のあた詩たちへ』

② 原宿の胡桃沢先生 っと。少々脱線しちゃいましたが。御話をコストリに戻しまして。て。 今回は、薄い革生地のショート丈のジャケットに細身のジーンズを基本装束として…

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4年前
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『名もなき77億のあた詩たちへ』

① 名もなきあた詩 今日も山手線が、天子様/禁裏様/玉/天皇/よくわからない透明なミカドの住んでいるお城/皇居を、ぐるり、と囲んで幾台も走っている。 黄緑の輪、ぐ…

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4年前
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あいちトリエンナーレ考3  アーティストは無垢で無謬な超越者?

「私が愛するアートへの冒涜は許さない。目覚めよ、と言いたい」。Chim↑Pomエリイさんが補助金ストップの文化庁に言いたいこと」 https://www.huffingtonpost.jp/entry/ch

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4年前
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あいちトリエンナーレ考2 公金がアートに必要な理由

公金=税金でなぜ現代アートの展覧会をひらく必要があるのか、わたしの意見です。それぞれ見解があると思うので、それぞれ、ぞれぞれに、ちぽちぽに。 税金を文化に使うの…

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4年前
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弟が旅立ちました

弟が旅立ちました

昨年12月14日に、かねてから癌で病気療養中の弟(長男)が永眠いたしました。優しい顔で旅立ちました。

お葬儀は、家族葬で、家族のみでとり行い、両親と私と次男の弟と4人で弟の旅立ちを見守りました。弟が好きだったお菓子やチョコを母と私が揃え、車やギターなどの愛読していた本類などを次男が選び、棺にいれました。弟が生前あんこが大好物でしたので、母が弟のために、大納言を煮てこしらえた母手作りのあんこを弟の

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『名もなき77億のあた詩たちへ』

『名もなき77億のあた詩たちへ』

⑭(最終話) 名もなきすべてのあた詩たちへ

その上野駅に漂う何かのアンサンブル・ノイズは最初は小さな音だったので、あたしは「しー」と周囲に沈黙を促し、自分も「シー」→「sea」→「C」……と少しずつ調子(トーン)のニュアンスを変えながら自分の今までをまるで浄化をするように発音し、黙す/目守(もくす)ことに決め、積極的にそのノイズに耳をすませたのでございます。
そのアンサンブル・ノイズに集中し

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『名もなき77億のあた詩たちへ』

『名もなき77億のあた詩たちへ』

⑬ 鉄腕アトムに青空デコトラ。ああ上野駅

この合間に、高田の馬場駅に停車して、この青空デコトラ山手線が再び走り出したことはあたしの感受器が機械的に『鉄腕アトム』の発車メロディにてにて星の彼方的なfeelingで理解したのですが、でするるが、まだあたしは、やり残したことがある、きっとある、と生きてるか死んでるかも不明であった男装のあたしの知覚ノイロン細胞たちがわっさー蠢き出し、内的ななに

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『名もなき77億のあた詩たちへ』

『名もなき77億のあた詩たちへ』

⑫ ヘリ靴男vs女子中学生、そして赤い彗星シャー

と、あの既知たる桜金造氏の「小山遊園地」のA gagをば、うねうねと十本の指を極めて複雑しなやかに、ヘリの翼の回転と相俟って、反復し続ける満面の笑み、その様子、小憎たらしチューリップのつぼみがパッカァ開くような様で、腹立だしさ丸出しの情熱さの冒涜と傲慢を見事に体現しているのでございます……。
「おや~まゆ~えんち~~おや~まゆうえんち~~

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『名もなき77億のあた詩たちへ』

『名もなき77億のあた詩たちへ』

⑪ 秋葉原はサンリオ軍団と高倉健

しかしですねー、あたしにも無駄意地だけは惜しみなくありまするるので、わざとらしさマッハ感はぬぐえないものの、身体はよろめきながらもめっさ必死に外側構築された男装のあたしの景観を取り戻そうと努めましましたよね、ええ。
なぜなら大切なことをば教えて下った傍らのお婆様にもご心配かけてはならないし、先ほど『しゃぼん玉』を歌ってくれた《山手線混声児童合唱団》のお子

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『名もなき77億のあた詩たちへ』

『名もなき77億のあた詩たちへ』

⑩ 時代のしゃぼん玉とんではじけて神田駅

その果敢(はか)ない開花の浮遊。
時の流れの中で、このぐるりん山手線でおしゃべりしたり、流れでパン工場で一緒にバイトしたり、共に青春の門をばくぐりんしんした彼らもあっさりあたしの元から去っちゃうといふ否定し得ぬこのアクション……。

あたしは屋根無き山手線の頭上に広がりんぐの快晴のお空へと、のん気丸出しで浮かんでゆく緯(よこいと)の「お友達」と

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『名もなき77億のあた詩たちへ』

『名もなき77億のあた詩たちへ』

⑨ 酢飯と新橋とポストモダン

いい加減、一時間ぐらい経ったかなと思って、「師匠」はどうしているかなと徒労し、ふと手を休め「師匠」を探し拝見しましたら、「師匠」は、《アイドル蒸しパン♪》のラインで、現在大人気のAKB48やらHey!Say!JUMPやらのアイドル(ぐうぞう)様たちの顔の焼印を、普通の蒸しパンにジュッと熱いコテのようなものでおしてゆく作業をひたすらされていたのですが(やはりベテ

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『名もなき77億のあた詩たちへ』

『名もなき77億のあた詩たちへ』

⑧ 田町のジュリアナ師匠

ぐるりん山手線内で別に分かり合えてるとかはないのでするが、「お友達」とゆるく同し景色に入れ込まれたうちに、ええ、そうですよねえ、やはし、「お友達」は精神衛生上大切ですよねぇ、すちゃっ、と思おうかなって思う寸前に、ふと、車両内はあたしと「お友達」以外は、全員異様な団体乗客の皆様であることに気がつきました。
団体乗客ご一行は、玉ちゃんとの再会で完全にあたし&玉ちゃんの感性

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名もなき77億のあた詩たちへ

名もなき77億のあた詩たちへ

⑦ 東京駅のダメゲーテ友達

「うちさ、吐いてるから、歯、やばいじゃん? だからいつも口元、手で隠して笑うのね。んで、指が目立つから、指先だけは、いつもすげぇ綺麗にしてんだ。うちのぼろ、隠せるからさ」
ぼろ? 冗談でしょ。歯なんて治せるし、玉ちゃんはどう見たって綺麗だし、あた詩たちはぼろなんかじゃないよ、かすかすなんかじゃないよ、ってか、多分ぼろでもかすでもいいんだよ、だからそこに居て、と

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『名もなき77億のあた詩たちへ』

『名もなき77億のあた詩たちへ』

⑤ 大崎駅の玉ちゃんの乙女の祈り

ですから、空腹のあたしは焼きたてケーキをそれはもう怨めしそうにうらめしや~うらめしや~と、ただひたすらにガン見しながら、ケーキを食べているimaginationの伝導体のつもりで、味気ないグラノーラを口へ一つまみ運んだわけです。
 臭覚の知覚、視覚の制度は、あたしとケーキ屋詩人のおっさんの合作にて傑作の《林檎とクリームチーズのパウンドケエク》をむさぼり食っ

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『名もなき77億のあた詩たちへ』

『名もなき77億のあた詩たちへ』

④ 詩人のおっさんの《パウンドケイク》

 《林檎とクリームチーズのパウンドケエク》の土台になるスポンジは、素朴さを絵に描いたようなそれで、一つまみのお塩、それがポイント。温まった空気が、はわ~~、ふわぁ~~、と、食欲をそそる薫りをば撒き散らしながら揺れています。
お砂糖と小麦粉が焼ける薫りは、知覚器にも心理にも刺激域伝道回路に直結するのだけれど、チーズが焼ける薫りは殊更伝導性が強くなるるり

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『名もなき77億のあた詩たちへ』

『名もなき77億のあた詩たちへ』

③ 恵比寿で詩人のおっさんが乗車してきた件

原宿駅からとろとろと山手線andあたしが、所謂「内回りで」東京の御へそ/軸を中心に廻りんこ始めたらば、まだ加速もする前に、浮世神奇なもうひとつのホームが、走り始めたばかしのこの黄緑色のぐるりん山手線の右手側の窓越しに透いて映って参りました。
あたしの紅涙ごしみたいにまみえては近づいてくるそのホームは、幻でもないし、それでも黄緑色の屋根の無人駅。このro

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『名もなき77億のあた詩たちへ』

『名もなき77億のあた詩たちへ』

② 原宿の胡桃沢先生

っと。少々脱線しちゃいましたが。御話をコストリに戻しまして。て。
今回は、薄い革生地のショート丈のジャケットに細身のジーンズを基本装束として身にまとい、目深にかぶった青いニット帽、そして、そして、足元は新作のコンバースなわけで、身長百六十五センチの細身の美少年、風の、多分そういう人、できあがりな感じを目指す方向です。
あたし、ここ三年、雑誌で言ったら『AneCan』系のアプ

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『名もなき77億のあた詩たちへ』

『名もなき77億のあた詩たちへ』

① 名もなきあた詩

今日も山手線が、天子様/禁裏様/玉/天皇/よくわからない透明なミカドの住んでいるお城/皇居を、ぐるり、と囲んで幾台も走っている。
黄緑の輪、ぐるりん、ぐるりん。
この山手線線路こそが日本の東京の御へそ周辺だとするならば、あたしは、東京を走れてる、東京を脳みそで歩くこと以外でライフできてる、と思える、そんな気もして、二週間に一度、必ず、男装の麗人と化して、山手線一周を、ぐるりん

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あいちトリエンナーレ考2 公金がアートに必要な理由

あいちトリエンナーレ考2 公金がアートに必要な理由

公金=税金でなぜ現代アートの展覧会をひらく必要があるのか、わたしの意見です。それぞれ見解があると思うので、それぞれ、ぞれぞれに、ちぽちぽに。

税金を文化に使うのはそもそも当たり前のことではないことも再確認した上で、公権力や資本家や強者と癒著しない展覧会を開くためにこそ、公金が必要でそれは社会に有用であるからです。

アーティストは、お金持ちのパトロン見つけろとか自分の資産でやれ、となると、ハイソ

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