見出し画像

#料理の失敗 をみて思い出したこと

私…筆者のmiyuです。料理下手
彼…現在お付き合い3年目の彼。料理人。つい3か月前まで個人経営かつブラックな仕事場にいた。その時の睡眠時間は3時間ほど。

どうも皆さん、筆者のmiyuです。

皆さんは、料理をしますか?
私は料理がとっても苦手です。
それはもう苦手です。
何を隠そう、実家から出たことがないのでまず料理とは無縁な生活を送ってきました。
恋人ができた時には真っ先に

「私、料理できないから!」
と申告するほどです。

このお話は、今から半年ほど前に料理中彼と喧嘩したお話です。

〜回想〜

私は一人暮らしで超ブラックの職場で働いている彼に、片道1時間かけて食材を買って彼の一人暮らし先まで通っていました。

彼はとってもブラックな和食屋に勤めており、従業員2名で料理とホールスタッフをしていました。
肝心の店長的立場である人は仕事をせずお客さんと話してばかり。しまいには日々の業務には顔を出さない。といったことも常でした。

そんな職場のため、職場の近くに住んでいる彼は必然的にお金の管理から仕入れ、料理、ホールスタッフ等などとんでもない量の仕事をこなしていました。
もちろん時間外手当なんてものはありませんし、深夜給もありません。
唯一週一回のお休みでさえ仕入れのために5時に起きていかなければならないのにお給料は出ません。

睡眠時間もろくに取れず、給金も契約提示額より少ない。彼は疲弊していました。

そして私も、その時は仕事場でつらい別れがあり、また運が悪く生理中ということも重なってしまったが故の喧嘩でした。


〜喧嘩ときっかけ〜

毎日疲れている彼は私が会いに行っても出かけることができませんでした。

睡眠不足のため顔色も悪く、体力も限界でお金に余裕もありませんでした。
それでも私が来るときは「お茶くらいしに行こう。」と言ってくれる彼だったので、私は出かけられないことにそこまで不満はありませんでした。
ただ、彼に会えることがうれしかったのと、彼の顔色が優れないことが心配でした。

そんな日々が続いていたある夜の出来事です。

私「今日は麻婆茄子の素があるし、これつくろう」
彼「じゃあ俺がつくるから座ていていいよ」

いつも掃除や洗濯を私がしているからか、出かけられない負い目からか、彼は料理を率先してやってくれようとします。
茄子を手に取り、おもむろに皮を縦にシマシマになるよう剥いていきます。

私「なんで茄子の皮をシマに剥いているの?」
彼「このほうがおいしくなるんだよ」
私「斜めに切るんじゃだめなの?」
彼「…」
彼「じゃあいいよ」

急に不機嫌になって茄子を斜めに切り始めた彼に私は動揺しました。

私「え、なんで怒ってるの?」
彼「別に怒ってないよ」

その後無言になってしまった彼と気まずい空気の中、彼はあっという間に麻婆茄子をつくり上げてしまいました。
食べているときも終始無言で、布団に入ってからも不機嫌な彼を前に私はどうして、何に対して怒っているのかわからず、泣き出してしまいました。

そこで我に返ったのか彼はすぐに謝ってきます。

彼「miyuごめん、泣かないで」
私「…なんで怒ったの?聞いただけなのに。」
彼「余裕がなくて、非難されているように思ったんだよ」
彼「かっこつけたかっただけなんだよ」

料理ができる彼は私に料理ができる、知識があるところを見せたかったところに、考えなしに私が「斜めに切るのでよくない?」と言ったことが不機嫌の原因だったようです。

いつもならそこで終わりにできる私でしたが、仕事でも体調的にもメンタルがボロボロだった私は涙が止まりませんでした。
不機嫌になった彼の姿がフラッシュバックのように思い浮かび、ショックと悲しみと怒りでぐるぐると考えが止まりません。

彼「ねえmiyu、ごめんって」
私「…」

涙を止めたくても止められない私は彼に対して“困らせている”“泣き止まなきゃ”と思えば思うほど涙があふれてきます。

彼「…」
私「怒ってはないの。もう大丈夫なんだけど、涙止まらない。」

そういうと、彼は無言でぎゅっとしてくれました。
あたたかくて、心地よくなった私は自然と涙も止まっていました。

彼「俺はプライドが高いからさ、料理のことにあれこれ言われると文句だと思ったんだよ。」

彼「余裕がなかったのもあるけど」

どちらが悪いとかではなかったこの喧嘩とも言えない喧嘩は、お互いに余裕がない時の接し方に気を付けなければならない。ということを再認識させられた出来事でした。


〜反省〜

私は悪気なく相手を傷つけてしまう発言があるようで、言葉には気を付けなければいけないなとも思いました。 心に余裕のない状態では、不意に発した言葉がその人にとって鋭利な刃物になるとは予想もつきませんでした。

その後、彼はブラックな職場を半ば社長との喧嘩別れの形で退職し、実家からそこそこな距離の職場に転職しました。

現在もお金がないとは嘆いていますが、顔色はよく、職場の人も良くしてくれているようで私も安心しました。
現在も彼は私のことを大切にしてくれています。

#料理の失敗談 とは少し違いますが、このタグを見たときに真っ先に思い出した話です。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?