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蓮酔 ; 御幣のかみなり Padma-Madma Moneta's lightning

稲妻と呼ばれ、稲妻を呼ぶとその堕ちた光が
真白に振舞う御幣に石火を切り
もうもうと拡散する軌跡を切って我儘に舞い踊る
神社に祀られた供物台の傍に
15、16、17くらいな紫白(こうはく)の巫女が御幣を振り回し、
左右で行き来する暑い湿った夏風を呼ばせた
あの風に隠された白い雷の種子が
祀られた腐ってる果実、肉、穀物酒とお金の上で振り回される
そして何時か薄暗い金色の太陽が沈むと、何の前触れもなく突然に
それは突然何百里の長さの光の柱に成長する
晴天霹靂の一つで、祀りものを形の屍骸しか残って
そしてその中身に居た全てを一つの原子も残らずに消し去った
供物台の上に脱穀された稲の身は脱皮した蛇に似てるそうだ


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