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ヤクザとの恋からセレブ妻へ 〜人生の醍醐味〜

恋愛は本当に劇的に人生を変えます。

だからこそ、人生で一番大切なものなのです。


その典型のような結婚をした友人がいます。

彼女は若い頃から美しく、コンパニオン・上場企業受付等の華やかな仕事をしていました。

あるビッグな博覧会の目立つブースで、コンパニオンをしていた時に、ある年配の男性に見染められました。

彼女は20代、その男性は50代でした。

熱烈なアプローチで付き合うことになりました。

男性は、超セレブな既婚の男性で、お父さんぐらいの年の差です。

不倫ということもあり興味は薄かったのですが、ダンディーで、財力の魅力もあり、成熟した大人の男性に攻略されてしまいました。

大阪で、ビルを何棟も所有して、大きく不動産会社をやっているという男性は、実はヤクザだったのです。

私は一緒に食事もしたりしましたが、ヤクザ特有の雰囲気のある方でした。

その彼女の姉と付き合っていた私は、当時30代前半の若造でした。

ところが、その年上のヤクザから、(私にのまえが)「お兄さん」と呼ばれていたのです。

これがヤクザの流儀なのかなあと、何とも不思議な感じがしていました・・・。

と言っても、その男は生来の女癖が悪く、私の彼女(姉の方)にもちょっかいかけていました。(もちろん未遂ですが)

その当時、彼女は東京に住んでいたので遠距離恋愛です。

そうとう彼女のことが気に入っていたようで、足しげく東京にも通っていました。

しばらくして、彼は彼女に「大阪に来ないか」ともちかけていました。

つまり、マンションを与えて、愛人として囲うということです。

彼女は、散々悩んだ挙句、それを受けました。

そして、大阪に荷物を送って、いよいよ大阪へ移動(荷物は引越し済み)の日でした。

突然、そのカレの秘書(男性)の男性からTELがあり、そこで、衝撃の事実を告げられたのです。

「社長が倒れ危篤の状態です。」

まさに急転直下の想像だにしない出来事でした。

当然、大阪への引っ越しは、急遽キャンセルとなり、その後の彼氏の急逝によって、永遠の別れの日がやってきたのです。

その後は、カレの秘書が、後始末を丁寧にやってくれたようです。

その出来事で、彼女は結局東京に残ることになったのです。

それから一年経った頃、彼女は、バツありの老舗宝石店の御曹司(当時30代)と出会いました。

彼のお店は銀座の一等地にあります。

2人の恋は順調に育ち、数年経ったところで、彼からプロポーズされて結婚を承諾したのです。

ヤクザの愛人生活から御曹司との結婚へ、180度人生が変わったのです。

まるで、小説になりそうなこの話に、若い頃の私は大きな感銘を受けました。

恋愛には、人生を変えてしまう程の強いエネルギーがあり、人生の本当の楽しさがあると。

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