「独断と偏見で選ぶ #TrackTownSHIBUYA ベスト5」
集中して作業するときはPodcastを聴いているのですが、最近特に気に入っている番組があります。
最近のお気に入りは「Track Town SHIBUYA」という番組です。この番組は「渋谷のラジオ」というコミュニティラジオで、金曜日13時から放送されています。
「Track Town Shibuya」は、「2020年東京オリンピックの国立競技場を陸上競技で満杯にする」ことをコンセプトに始まった、陸上について55分間ノンストップで語られる番組です。パーソナリティは、元800m日本記録保持者で、現在はNIKE TOKYO TCのコーチを務めている横田真人さんと、渋谷のラジオの制作部長で「Ekiden News」というメディアを運営している西本武司さんが務めています。
「渋谷のラジオ」のアーカイブ放送はnoteで聴くことができるのですが、どうもTrack Town Shibuyaは、他の放送と比べてダントツの再生回数を記録しているらしいのです。たぶん、ダントツの再生回数の何割かに、僕は貢献していると思います。そのくらい何度も聴いてます。
Track Town Shibuyaが面白い理由
僕が考える、Track Town Shibuyaが面白く、繰り返し聴いてしまう理由は2つあります。
1つ目は「ここでしか聴けない」。
陸上について55分ノンストップで語っている番組は他にはありません。内容も「ランキングシステム」「東京マラソンのレースディレクターの役割」「青学旋風」「RDC KENYA」「陸上選手と貧血」など、ここでしか聴けないテーマばかり取り扱っています。
ただし、ここでしか聴けないテーマを扱っているものの、アスリートのブランディング、SNSの活用といったテーマは、アスリートや陸上に限らず、会社員にも役に立つテーマです。マニアックなテーマなのだけど、マニアじゃ無い人も入れる入り口が設けられているのが、Track Town Shibuyaの特徴です。
2つめは「パーソナリティの話すことが面白い」。
当たり前のようですが、マニアックなテーマを面白く伝えるのは簡単ではありません。ただ、パーソナリティを務める横田さんと西本さんの言葉は分かりやすく、ここでしか聴けないテーマを扱いつつ、陸上に興味が薄かったり、知識が少ない僕のようなユーザーにも聴ける内容になっています。
特に横田さんは、米国公認会計士の資格を持ち、鈴木啓太さんが社長を務めるAUBの取締役を務めていることもあり、ビジネスと競技の現場、アスリートと一般の人、陸上ファンとファンではない人、といった、なかなか共通項を見出しづらい両者をつなぐ言葉で語ってくれます。
横田さんの言葉を西本さんが上手く引き出しつつ、2人のテンポのよい語り口に耳を傾けていると、あっという間に55分が経っていることがあります。
僕は会社の同僚、Twitterのフォロワーなどに、繰り返しTrack Town Shibuyaをおすすめしているのですが、僕のベスト5は以下の5本です(選ぶのが難しかった...)。
メディアへの露出とSNS
僕がTrack Town SHIBUYAを聴くようになったのは、この回を「ツイ廃夫婦の夫」から紹介されたのがきっかけでした。
青山学院大学陸上競技部の主務を務め、現在は神野大地選手のコーチを務めている高木聖也さんをゲストに迎え、メディアへの露出の仕方、SNSをつうじて陸上ファンを増やせないか、といったテーマについて語り合った回。
この回を聴いて「面白かった!」とツイートしたことがきっかけで、高木さんと横田さんに実際にお会いすることになるのですから、人生とは何が起こるか分からないなぁと思うのです。
個性を引き出すコーチング
横田さんはNIKE TOKYO TCという、主に中距離の陸上選手が所属するチームのコーチを務めているのですが、モスクワ世界陸上女子10,000mで5位に入り、2014年に一度現役を引退していた新谷仁美さんが2018年に加入。長距離の10,000mの選手を中距離の800mの元選手が指導するという、あまり例がない組み合わせが実現しています。
横田さんが新谷さんをどのようにコーチングしているのか、について語ったのがこの回。
ここで横田さんが語っているのは、新谷さんという個性の強い選手をコーチングすること、についてです。コーチングについて勉強している人、部下や同僚に対してどう接したらよいか悩んでいる人にとっては、この回は学びが多いと思います。僕も繰り返し聴いてます。
世界の強豪と戦う
現役時代の走りが印象に残っていることもあり、北京オリンピック日本代表の竹澤健介さんが出演した回も繰り返し聴いています。
ここで語られているのは、竹澤さんが世界の強豪選手と戦った上で感じたこと、コーチングのあり方といった内容で、陸上だけでなく、他のスポーツでも通じる話が聴けます。横田さんに対する竹澤さんのツッコミも聴きどころです。
スポーツイベントのプロデュースとマーケティング
ひとつのマラソン大会の枠を超えて、多くの人々に知られる大会になった「東京マラソン」。東京マラソンがこれだけ大きな規模の大会になった要因は、レースディレクターの早野忠昭さんを中心に様々な取り組みを仕掛けているからです。
早野さんのお話を聴いていると、東京マラソンというイベントは、誰をターゲットに、どんなコンテンツを用意して、どんなペースのレースにして、メディアにどう伝えてもらうか。そんな、イベントトータルのプロデュースがいかに大切かわかります。早野さんの話は、どんなマーケターやプロデューサーの話より面白い。
選手のリミッターを外すこと
第一生命の山下監督と飯野選手をゲストに迎えて話されたテーマは、「選手のリミッターを外す」ということ。
オリンピックに出るような選手は、ほんの一握り。そして、陸上競技でメダリストになるような選手は、ほんの一握りの中のほんの一握り。その「ほんの一握り」になるために、選手の能力をいかに引き出すか。そして、選手のリミッターを外して、一種「狂気の沙汰」の世界まで引きずりこむことができるのか。そんな話が語られました。
「狂気の沙汰」の領域のトレーニングと言えば、これを思い出します。
アーカイブはnoteで聴ける
僕のおすすめベスト5を紹介しましたが、おすすめした回以外にも面白い回がたくさんあります。アーカイブはnoteから聴くことができますので、ぜひ聴いてください。
Track Town SHIBUYAに興味をもった方は、Ekiden Newsさんのnoteもおすすめです。
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