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「もっとも厄介な物は、○○の中にある?」

もしあなたが、今からあげる悩みを
お持ちでないのであれば、
今すぐにページをバックしてください。

あなたはこのように思ったことはありませんか?

  • 「なぜあの人と話ができない」

  • 「身の回りやSNSで悪口ばかり目につく」

  • 「周囲がいつも怒っているように思える」

いずれも現代において
ありふれた悩みだと思いますが、
一方で不思議に思いませんか?
なぜ上にあげたような状況に
陥ってしまっているのかが。

社会が複雑化した、物事を考えられない
人間が増えたなどというのは簡単です。

ですが今日感想を述べる本は
先ほど言ったような単純な形ではなく、
上記のような状況を引き起こすのが、
人間の中にある○○ではないかという
問いを投げかけています。

果たして人間の中にある○○とは
一体何なのか、気になってきたところで、
早速本の紹介に入っていきましょう。

       「橘玲著・バカと無知」

今日紹介する本もなかなかに、
挑戦的なタイトルですね。
まあ、インパクトがないと売れないから
という出版社側の事情も
あるのかもしれませんけど。

著者について

さて、本の内容に入っていく前に、
いつものように著者について少し触れます。

橘玲氏は1959年生まれの作家で、
2002年に「マネーロンダリング」という
小説でデビューし、2017年に出版した
「言ってはいけない残酷すぎる真実」で、
2017新書大賞を受賞しています。

私は先ほど出てきた、
言ってはいけないも読んだことが
あるのですが、かなり切り込んだ
内容になっていました。

又別の機会に紹介しますね。

本の内容は?

さて、著者について触れたところで、
本の内容について解説していきます。
バカと無知の内容はまず前書きがあり、

  1. 正義は最大の娯楽である

  2. バカと無知

  3. 厄介な自尊心

  4. 差別と偏見の迷宮

  5. 全ての記憶は偽物である

という全5章から構成されています。
まあ、最後に後書きがありますが。

各章の内容について詳しく見ていくと

  • 第1章では人間は自分より劣った者には
    寛容になるが、優れているものには嫉妬するため、
    上にいる存在が不道徳な事をした時に
    よってたかって正義の名を借りた
    制裁を下すという内容が書かれています。

SNS上の炎上や芸能人、
政治家の不倫などが
まさに典型的な例ですね。

  • 続く2章では脳科学を根拠として、
    バカは無知であるがゆえに、
    自分がバカであることに気づかず、
    結果として自分の能力を過大評価し、
    最悪の場合は民主主義を機能不全に
    陥らせてしまうという話。

能力のある人とない人が議論すると、
ない人の意見にある人が引っ張られて、
最善ではない選択をしてしまうというのは、
かなり衝撃的な事実でした。

ですがあなたは今の話を聞いて

「どうしてそんなことが起こるのか?」

と疑問を持ったかもしれません。
それに対する回答が3章に書かれている

  • 人間の中にある自尊心が傷つけられると、
    マウンティングなどをして何とか
    回復しようとするが、その手段は
    往々にして問題があるものになりやすい

という事と繋がっています。

つまり、自尊心を傷つけられたバカは、
回復しようとなりふり構わなくなり、
結果として自分の主張を何がなんでも
押し通そうとして、能力のある人を
引きずり下ろそうとするのです。

さらにそれを強めるのが
4章で取り上げられている
差別と偏見であり、

  • 人は内集団と外集団へと、
    自分以外の人間達を無意識のうちに仕分け、
    能力が低いバカは内集団と
    協調することで自尊心を満たそうとする。

というこれ又衝撃的な話がされています。

もともと人間は「類が友を呼ぶ」生き物であり、
会社などの組織で雑に集めたところで、
先ほど言ったバカと混ざる事の悲劇が
発生してしまうだけなんですね。

  • 最後の5章では記憶とは
    思い出している時に合わせて、
    都合よく作り替えられているという
    話で締めくくられており、今までの章との
    接点が少し探りにくい内容です。

まあ、記憶が都合よく作られるのなら、
差別や自尊心にか変わる部分も
都合よく改変されて、自分を正当化する為の
材料になっているのかもしれませんが。

私の感想

さて、ここまで読み進めてきたあなたには
人間の中にある最も厄介な物が
なんなのかはお分かりでしょう。

そう、自尊心こそが最も厄介な物なのです。

自尊心こそ最も厄介である、
上記の1文を読んだ時私は

「確かに自分の意見を強引に
押し通そうとする人は、
周囲からあまり慕われているようには
思えないから、自尊心が傷ついて
いるのかもしれない」

と思いました。これが本を読んだ私の
実直な感想です。なので読んでからは
強引に意見を主張する人を見た時に

「あの人は自尊心が低いのかもしれない」

と思って冷ややかな目を向けています。

もちろん全員が全員そうという訳ではなく、
主題の問題点をついた真っ当な指摘もあるので、
そのあたりは区別する必要がありますが。

下手に平等や共感を持ち込むと、
上記のバカが入り込むことによる悲劇が
生まれてしまうので、影響を最小限に抑えるには、
以前読んだ岡田隆史さんの著書

「ネオ・サピエンス」

で書かれているようにAIに
全ての決定を委ねた方が
いいかもしれません。

これまた以前私が紹介しましたが、
今はAIがある程度のカウンセリング
行える時代なのですから、バカと
自分が思った人と無理やり付き合う必要は
全くないのですから距離を置きましょう。

まあ、記事を書いている私自身も
バカであることに気づいていないのかも
しれませんけどね……

今日紹介した橘玲さんの著書、
「バカと無知」は記事を
読んで下さったあなたが

  • あの人と話が通じない理由を知りたい

  • 炎上や悪口が起こる原因が気になる

  • 人間心理の知識欲を満たすのが好き

なのであればぜひ読むべき本です。

最後に

日常演舞の読書感想文、今日は
「橘玲・バカと無知」を読んで、
あなたに合っているかどうか
レビューしてみました。

あなたが私の文章を

  • わかりにくい

  • 別の表現もある

と思ったのであれば、
今後の参考にしたいので、
ぜひコメントで教えて下さい。


明日また会いましょう!!


  • 各種SNSもやっています。


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