見出し画像

【400字コラム】 カメラマン

(今年から、例年の800字コラムに加えて、さらに圧縮した400字コラムも連載してゆきたいと思います)


カメラマンってカタカナ語として長らく定着しているけれど、元々は映画の撮影技師を表す用語だったはずで、写真家は英語ではフォトグラファ(フランス語はフォトグラフ)のはず。

写真家というれっきとした日本語があるのにって思うけど、それはそれとして、先日テレビを観ていたら、将棋の藤井聡太八冠を特集していて、対局後にカメラマンが勝利者を撮影する時間はわずか5分と報じられていた。

スタジオではないからアングルにも制約があろうし、照明だって不十分だろう。そして広く公開される写真である以上、被写体を引き立てて万人受けする工夫も求められるだろう。

いわば、完全アウェイで環境も整わず、ごく短い時間であっても、結果を出せるのが本物ということなのだろう。

思い通りの環境で好きなだけ時間を費やしても大したアウトプットができない僕を含めた多くのアマチュアたちが学ぶべきなのは、技術そのものよりも結果に向かう姿勢なのかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?