もっと焦らずゆっくりやっていい。スーパーのレジにて
昨日は土曜日。野菜がないと思い、お昼前にスーパーに行った。
ドイツは日曜日お店が閉まる。だから多くの人がお休みの土曜日はスーパーが混んでいる。すごく大きなカートで一週間分の買い物をする人を見かける。
私も野菜をまとめ買いしたので、一人分ではあるけれど、いつもより多めだった。
ドイツのレジはベルトコンベア式で、バッグに入れた商品をベルトに乗せ、レジで支払いを済ませ、商品をしまう。
私の後ろにはたくさんの商品を持って待っているお客さんが何人もいて、
「早くしまわなきゃ!」
と私は荷物をバッグにしまおうとした。
その時、レジ員さんが
「急がなくていいよ、ゆっくりゆっくり」
と言ってくれ、私の直後のお客さんも多分微笑んでいてくれたと思う。
そこで気づいた。
私は自分で自分を急がせていたのだと。
ゆっくりとした時間が流れた。
私はいつもの1.5-2倍くらいの時間をかけ、商品をしまい、
レジ員さんに感謝の言葉を告げ、スーパーを出た。
とても清々しい気持ちがした。
日本でも自分で自分を急がせる癖は抜けなかった。
これは日本のレジに関したことだけではない。
人生全般においてだ。
タイムコスパを上げることがいちばんの成功とでもいうかのように。
本当に一瞬の声かけだったけど、なんだか人生を変えるような一言だった。
もっと人生、リラックスしていいんじゃない。
自分のテンポに合わせて時間をかけるところはかけていいんじゃない、と。
最近マグカップを割ったりとかレンジでスープをこぼしてしまったりとか、全体的に焦りすぎて行動が空回りしていたのかもしれない。
そうか、いろんなことはつながっているんだ。
今日も素敵な1日になりそう。
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