名無しのCMO

匿名でのマーケティングぼやき/同業者、経営者、入門者向け/東京大学→博報堂→ベンチャー…

名無しのCMO

匿名でのマーケティングぼやき/同業者、経営者、入門者向け/東京大学→博報堂→ベンチャーCMO/創業3期目で売上35億円(2020)/在任3年で利益6倍、70億円(2023)/年間500人のマーケターを選考(2022)

最近の記事

【えっ、僕が女性用下着を・・・?】「自分と関係ない商材」のマーケティングで得た学び

今回は、「自分と関係のない商材」のマーケティング経験を振り返り、学びを言語化してみることにした。 自分は今でこそ愛着のある自社サービスをマーケティングしているが、クライアントワークをしていた時代はそうではなかった。それまで生きてきて接点のなかった商材の案件が次々に舞い込んできて、右往左往していた。 一般的に、マーケティングは「自分がリアルターゲットの商材」の方が顧客理解が楽で、力を発揮しやすいと思う。しかし、今思い返すと「自分と関係のない商材」は扱いが難しい分、学びが多か

    • 【ウソはすぐバレるよ?】CMOが欲しいスカウトメール、自分で書いてみた

      皆さんは転職サイトに登録しているだろうか?自分はもっぱらビズリーチ派で、転職意思がある時もない時も、できるだけ職務経歴書を更新し、興味のあるスカウトがあれば面談している(最近はビズリーチも転職意向前の登録をCMで訴求している)。 年中スカウトメールを受け取っていると、あっという間に通数が3桁を超えてくる。どれも必ず熟読するようにしているのだが、もっとこう書いてよ!というモヤモヤがだんだん大きくなってきた。なので今回は、顧客(受信者)の立場から「自分が嬉しいスカウトメール」と

      • 【旧ジャニーズの穴、どう埋めた?】第74回NHK紅白歌合戦をマーケティング視点で考察

        うーん、今回の紅白歌合戦も面白かった。毎年なんやかんや見てしまう。 せっかくこういうnoteを書いているので、今回は紅白歌合戦をマーケティング的に考察してみることにした。 全体としては、前回の紅白で視聴率が下げ止まったこともあり、大幅な方針転換はせず、既存路線の中で進化を図っている印象。旧ジャニーズがごっそり抜けた穴をどうするかが最大の課題だったと考えられるが、どう解決を図ったのかも注目ポイントだ。 紅白歌合戦の目的と目標は?今回の紅白歌合戦は第74回。 NHKには番組ス

        • 【スキルを磨くなら・・・】クライアントワークから事業会社CMOへ、マーケターのリアル体験談

          自分は新卒で総合広告代理店(博報堂)に入り、のちにベンチャー企業のCMOへと転身した。当時はなんとなく目の前の選択肢に飛びついただけの無計画なキャリア形成だったが、いま振り返ってみるとそんなに悪くなかったと思う。 今回はクライアントワークと事業会社、両方をマーケターとして経験した立場から、キャリア形成におけるそれぞれのメリット・デメリットを書いてみたい。 スキルや専門性を磨くならやはりクライアントワーク広告代理店には有形商材がなく、クライアントからマーケティング領域(特に

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          このnoteについて

          自己紹介4記事目にして今さらの自己紹介。 自分は28歳の時にベンチャー企業へ飛び込んで以来、ずっとマーケティングの責任者を務めてきた。正確には「CMO」を名乗ったことはなく、「マーケティング戦略本部長」とか「マーケティング執行責任者」とかなのだが、まあ似たようなものかなと思い、このnoteでは端的にCMOと自称することにした。 幸いなことに、新卒で入社した博報堂ではマーケティングの専門教育を受けることができた。クライアントのCMOにP&G出身者が多かったことも、自分の知識

          このnoteについて

          【箇条書きは困るわ・・・】マーケターの職務経歴書、採用者が知りたいポイント4つ

          今回は採用者の視点から「職務経歴書のポイント」について書きたい。 面接の時間は限られているので、「面接前の段階で候補者のスキルセットやスキルレベルが十分に伝わっている状態」が、互いにとって望ましい。 しかし、現実にはそうなってないことも多い。まあ、転職の機会も少ないし、職務経歴書の書き方を教わる機会もないので、みんな不慣れなのだと思う。だから今回は、自分が読んでいて不便を感じた職務経歴書の共通点を書き出してみた。 なお、この記事は「社員として採用されやすいのは、手足人材よ

          【箇条書きは困るわ・・・】マーケターの職務経歴書、採用者が知りたいポイント4つ

          【500人を選考してわかった】マーケター採用で戦略的思考を見抜く、たった2つの質問

          大変ありがたいことに、現職ではたくさんのマーケターが求人に応募してくれる。他社のお手伝いも含めて、昨年の選考数は約500人。さすがにこれだけ場数を踏むと、マーケターを見る目が肥えてくるものだ。 選考における企業と候補者の立場は対等、というスタンスが前提ではあるが、今回は面接官の立場から、良きマーケターとそうでないマーケターを見抜く方法を書いてみた。(そのうち候補者側のコツも書きたい) 採用したいのは「手足人材」より「アタマ人材」マーケターをざっくり分けると「手足人材」と「

          【500人を選考してわかった】マーケター採用で戦略的思考を見抜く、たった2つの質問

          【N=1に強烈にぶっ刺す】専門用語ゼロで伝えたい、マーケティングの基礎と本質

          マーケティングとは何だろうか? 検索すれば教科書的な情報はいくらでも手に入るけれど、そこに書かれているのはただのアウトラインで、何が本当に大切なのかは分かりにくい。マーケティングという概念を実際に仕事に活かす上で何が大切なのか、そんなことを意識して自分なりに、やさしく説明してみたい。 マーケティング=お客さんの支持を集めるための企業活動マーケティングを一言でいうと、「お客さんの支持を集めるための企業活動」ということになる。一般的にイメージされる宣伝広告だけでなく、開発も、営

          【N=1に強烈にぶっ刺す】専門用語ゼロで伝えたい、マーケティングの基礎と本質