- 運営しているクリエイター
#フランス文学
読んでない本の書評89「谷間の百合」
280グラム。279グラムまで語り手が完全に酔っぱらっていて、最後の1グラムあたりで盛大に冷や水をぶっかけられる。読んでいて変な声が出るくらいの剛腕の破壊神がいきなり登場する。
ナタリーという女性にむけた手紙で小説ははじまる。
「あなたが言えっていうから渋々言うんです。このような打ち明け話をしたからには、これまで以上に愛してくださいよ」という卑屈なラブレターの形で過去の悲恋が延々と語られていく
280グラム。279グラムまで語り手が完全に酔っぱらっていて、最後の1グラムあたりで盛大に冷や水をぶっかけられる。読んでいて変な声が出るくらいの剛腕の破壊神がいきなり登場する。
ナタリーという女性にむけた手紙で小説ははじまる。
「あなたが言えっていうから渋々言うんです。このような打ち明け話をしたからには、これまで以上に愛してくださいよ」という卑屈なラブレターの形で過去の悲恋が延々と語られていく