北国のたんぽぽ

北国で、ほんわか、色んなことを考えてゆきたいです。 毎日の生活の中で、こんな風に住めた…

北国のたんぽぽ

北国で、ほんわか、色んなことを考えてゆきたいです。 毎日の生活の中で、こんな風に住めたら、過ごせたら…という暮らしの夢を叶えたいと思っています。

最近の記事

ハーフカメラの昭和的思い出シーン

 もう半月ほど前の話だが、いつもよく見ているカメラマニア某氏のYouTubeで、ペンタックスの「フィルムカメラプロジェクト」で発売予定のカメラの仕様が〈ハーフサイズフォーマットの35ミリ判コンパクトフィルムカメラ〉であることを知った。  ハーフなんだ!と、その時はビックリした。(目指しているのは、きっとレトロ感のあるフィルムカメラなんだろうな)とは思っていたけれど、いかにも「カメラ」らしい横構図のものしか想像していなかったから。  けれど、現代の人たちはスマホの縦構図に慣れ

    • 四角いゴーストが現れるモノクロの街角—フィルムカメラ散歩—

      「今はどの家も、駐車場が必要ですからね。なので、ここらへんはみんな、家を後ろに下げちゃったんですよ。」  この市の、どの町のことも昔から良く知っているというUさんに、普段はあまり自分では行かない、静かな町を案内してもらった。  長いだらだら坂の道は、今はそれなりに幅は広いが、昔はもっと狭かったらしい。その頃は道のどちら側にも、古着屋や古道具屋が、ずらりと軒を連ねていたという。今、それらの店舗はほとんど家屋やマンションに変わり、玄関前に駐車場スペースを作っている所も多いため〈

      • フィルムカメラで歩く モノクロームの世界

         その昔……私がまだ小学校に上がるかどうかという年齢の頃、周りの大人がカメラで撮って〈写真屋さん〉で受け取って来る写真は、すべてモノクロだった。新聞の報道写真も、白黒。  本や雑誌の場合も、カラーページはまだ珍しく、そういうページがたくさんある本は、ちょっと高価で特別という感じだった。  家にあった、画面の小さいブラウン管テレビも、白黒しか映らなかった。時代的には、すでにカラー放送は視聴可能になっていたらしいが、カラーテレビはまだ高価で、私の住んでいた地域ではほとんど普及し

        • うちのお雑煮

           こうしてタイトル画面を見ると、トレイは普段使いの花柄だし、おせちは適当だし、お雑煮もひたすら茶色っぽくて色味が悪いな、と思う(-_-;)  まあ仕方がない、こういう写真しか撮らなかったし。  さて、わが家のお雑煮はというと、多分、関東風なのだろうと思う。鶏肉でダシを取り、味付けはしょうゆベースだ。  しかし、おそらく元々の関東風からは、相当改変されてしまっているのだろう。第一、うちでは、大晦日の蕎麦のつけ汁と、お雑煮のお汁とがまったく一緒だったのである。  今年の私はかな

        ハーフカメラの昭和的思い出シーン

          一度は行ってみたいあの場所

           一度は行きたい、というより、かつて一度は行ったことがあるのだけれど。ドイツの、ミュンヘン。以前に訪れたのは、1987年(昭和62年)。まだドイツが東西に分かれていて、通貨がマルクとペニヒだった時代だ。  父の仕事の関係で、母と私も同行。春のあいだ、約3ヶ月間住んでいた。  あの頃は私もまだ若く、しかも若いくせに、高校時代の〈パニック障害〉がまだ抜けきらず、これまでの人生の中で一番体力が無い時期だった(しかも当時、パニック障害はまだ医療機関でも概念として存在せず、私自身は一

          一度は行ってみたいあの場所

          今年やりたい10のこと

           ここ2年ほど、年末年始に〈新しい年に叶えたい願いを書く〉というノートワークをやっている。  どれもこれも叶う、ということはもちろんないが、自分がやりたい事を整理して、文字として取り出してみる、というのはなかなか良い。未来に向けて心構えをするというだけでなく、後から読み返すと、ああ、旧年中の自分はこんなことを実現したいと思っていたんだなぁ、と、なにか発見したような気分になる。  ということで、今回はnoteにもそれを書き連ねてみよう。  それから、願い事は叶った形で書くとい

          今年やりたい10のこと

          私がフィルムカメラを手にしたわけ

           実家を売りに出した。家の中をカラッポにする必要があった。  膨大にあった、物という物を手離した。  うちには書庫もあったし、もともと物入れも多めに作られていたから、捨てる物の分量は、普通の家の2軒分はゆうにあったに違いない。  それに引きかえ、今、私が住んでいるマンションの部屋は、もう一杯一杯。よほど大事な本や物品以外は持ち込むと収拾がつかなくなるおそれがあったので、意を決して極限まで絞り込んだ。  けれどなぜか、捨てられない物があった。  昔、父が使っていた、古いフィル

          私がフィルムカメラを手にしたわけ

          ガタタンは若き日の両親の思い出の味

           ガタタン、と言っても、ご存じない方が多いだろう。  北海道のローカルフードだから、道外の方で知っている人は稀だと思う。それに、北海道の中でも、ほぼ芦別市別限定のローカルフードなので、道民でも「知ってる!」「食べたことある」という人は、それほど多くないと思われる。ただ、近年では芦別の道の駅で、アレンジメニューも含めて提供されているそうなので、旅好き・ドライブ好きな人たちの間では意外に認識が広がっているかもしれない。  いったいどんなものかな?と興味を持たれた方のために、リン

          ガタタンは若き日の両親の思い出の味

          夢はでっかく、マルチにデジタルスキルUP!

           私が今こそ学びたいのは、Adobe Illustratorを使いこなすためのデジタルスキルです! ブラックフライデーの時にUdemyの存在を知って速攻で講座を買い、でもなかなか暮れまでは手をつけられず、年明けから満を持して取り組み始めたところです。  私は、とある文化施設に勤める学芸職員。施設の規模は小さく予算も乏しいので、どの職員も、デザイン専門であるなしに関わらず、それらしいことは一応こなせなければなりません。  ですので、もちろん、みんなIllustratorは使え

          夢はでっかく、マルチにデジタルスキルUP!

          美味しい料理で心通わせ合って幸せなら、女同士でもイイジャナイ!  「作りたい女と食べたい女」

           私も若いうちは、結構トンデモナイ量を食べていたけれど、今はすでに、そんなにバクバク食べられない。  もちろん単品だけなら、トロ〜リオムライスも、ローストチキンも、マカロニグラタンも大好きです。炒め物も煮物も蒸し料理もいける。だけど、もしそれが全部眼の前に並んでいたら、さすがに(ん〜、どれをどのくらい食べよう?)と頭の中で計算が始まってしまう。(これ、残しておくとかたくなっちゃう)(温めても二日目はちょっと味が落ちるんだよね。でも、だからといって冷凍か……)。一人暮らしじゃ、

          美味しい料理で心通わせ合って幸せなら、女同士でもイイジャナイ!  「作りたい女と食べたい女」

          母からの思いがけない贈り物

           今年の1月、母が亡くなった。  去年、入院した直後から緊急事態宣言が出て、病院には何度も打診したのだけど、結局面会はほとんどダメ。宣言解除の合間には何とか対面できたけれど、トータルで7、8回も会えたかしら…。  最期も、そばにはいてあげられなかった。  母は、衣裳持ちだった。  いつも「私には、今着られる良い服がちっともないのよ」と言っていたけれど、そんなことない。私の住んでいる所に、父と一緒に引っ越してきたときも、母の衣類はずいぶん多かった。その数ヶ月後に父が(思いがけ

          母からの思いがけない贈り物