せりざわ

noteを始めて2年目 | 静岡県在住 | 50代 | 四姉妹の父 | 保護司 | …

せりざわ

noteを始めて2年目 | 静岡県在住 | 50代 | 四姉妹の父 | 保護司 | 天理教を信仰する者| 皆さんのnoteを読んで勉強しようと思います。また書くことは自身と向き合うことでもあると思い綴ってます。優しさや思いやりをテーマにエッセイなどを載せています。

マガジン

  • エッセイ(親孝行、家族、友達などについて)

    親子、夫婦、家族などについて、日頃の出来事で感じたことを綴っています

  • 信仰の綴

    天理教の教えの一端を体験談などを交えて綴ってます。

最近の記事

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世界は円い心でおさまる

この世に完璧な人間などは存在しません。 周りからあの人は、人格者だと言われている人でも、家族から見れば一つや二つくらいは、角があるものです。家族は全方位から、いつも見ているのですから。 円錐は真横から見れば三角に見えますが、真上から見れば円に見えます。 人も同じように、どの角度から相手を見るかが、大事なことだと思うのです。 角のない円の方向から見る意識をした方が、相手も自分にとっても幸せなことではないでしょうか。 いつも角ばかりを見て、人の粗探しをするほど、つまらないこ

    • 1周年になりました

      久しぶりにnoteを開いたら、もう1年が経ったようです。 小さなことでも、おめでとうと言われると嬉しくなります。こちらこそ、よろしくお願いしますです。 しかし、1年なんてあっという間に過ぎ去っていくものですね。 歳を重ねてくると時の流れを早く感じます。 ジャネーの法則を実感するのです。 若いときのような俊敏さはもうできません。 時間はどんな人に対しても平等に流れていますが、自分の動きが遅くなった分、まわりが早く流れているように感じるのでしょう。 昔は聞きとれた流行りの歌も、

      • 【短編】最期の灯火 −苦悩と真実−

        奈良盆地を真っ赤に照らしながら沈んでいく夕陽を見ていると、今でもあのひとを想い出すことがある。 病院の帰り路。しずんだ気持ちで幾度も見たあのときの夕陽、、、 あのひとのことは一生忘れることはないだろう。あの優しい眼差しは、僕の胸奥に今でも深く焼きついている。そして、沈みゆくひとのその微笑みは、未熟な僕の心を照す最期の灯火のようであった。 ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ 僕は熱心な天理教の信仰家庭に生まれた宗教四世だ。幼少期、友だちの家庭と比べて、うちは貧乏だといつも感じていた

        • 丑三つどきの来訪者

          ある夜。 目が覚めて時計を見ると午前2時。 隣には妻がスヤスヤと気持ち良さそうに寝ている。 すると玄関のチャイムが突然鳴った。 こんな時間に誰だ?と薄気味悪く思った。というよりも少し怖かった。 妻を起こそうかとも思ったが、その寝顔をみてやめた。 まさか強盗ではないだろうか? だが強盗ならわざわざチャイムなど鳴らさないだろう。 しかし今は配達業者を装った姑息なヤツもいる。 いずれにしてもこの刻での来訪は、常識を逸脱している者としか思えない。 僕は妻を起こさないようにそっと部

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        世界は円い心でおさまる

        マガジン

        • エッセイ(親孝行、家族、友達などについて)
          15本
        • 信仰の綴
          12本

        記事

          『心眼』で見極めよう

          家族の知らないところで僕は愚かな罪を重ねていた。 いつかそれが白日の下に晒される日がくると、いつも怯えながらひた隠し日々を過ごした。 そう。あの日までは、、、 真冬の早朝。あたりは森閑としてまだ暗闇に包まれている。 吐きだす息の白さが、さらに寒さを感じさせた。 そして僕は家族に出張と偽って、後ろめたい気持ちで妻に駅まで送ってもらった。 彼女がいつになく無口で素っ気ない態度のように感じたのは気のせいだろうか? まさか気づいているのではないだろうか? そんなはずはない。

          『心眼』で見極めよう

          SDGs

          【短歌】 SDGs まずはペットの ラベル剥ぎ 家に置いてあったペットボトルがたまり、マックスバリュ(スパー)のリサイクルBOXに入れようとしたら、ラベルと蓋を外していないペットボトルが沢山ありました。 細かいことが気になる性分なので、すべて取り出して外していたら、店員さんが来て 『すみません!ラベルと蓋はちゃんと外して下さいね』と。 『これは僕が出したものでは、、、』 店員は無言のまま、すぐに立ち去っていきました。 そして僕は剥がさず出したひとに、少し腹が立った

          『先生』と言われると、、

          世の中には『先生』と呼ばれている人がいます。職業でいえば医師、弁護士、政治家、教諭など。他にもまだたくさんあると思います。 私が所属する地区の保護司会では、保護司同士で『〇〇先生』と呼びあっています。 私は最年少ですが、十も年齢の違う元校長先生やご住職などの立派な方に『先生』などと呼ばれると、違和感を覚えるのです。 『先生』というと、真っ先に学校の先生が思い浮かぶのですが、以前、教育長をしていた知人が語っていたことを思い出します。 それは、大学を卒業した20歳過ぎの若い

          『先生』と言われると、、

          【短歌】 冬の日 髪乾く 一石二鳥 ファンヒーター 光熱費が高騰しているので、ドライヤーの電気代をケチり、ファンヒーターの風で髪を乾かすのもアリだと気づく。 しかし、娘にケチくさいと言われる始末(笑)

          【短歌】 冬の日 髪乾く 一石二鳥 ファンヒーター 光熱費が高騰しているので、ドライヤーの電気代をケチり、ファンヒーターの風で髪を乾かすのもアリだと気づく。 しかし、娘にケチくさいと言われる始末(笑)

          老誘導員のプライド

          昨年の夏あたりから、よく見かけるとても気になるひとがいる。 いつか話しかけようと思っていて、なかなか声をかけることができないでいた。 それは美人の店員さんとかではない。 外壁の補修工事をしているマンションの入口に、そのひとはいつも立っている。 真夏の暑い日も寒さ厳しいときも。 その人とは、高齢で小柄な交通誘導員のおじいさんだ。 『おじさん』ではない。 誰が見ても明らかな『おじいさん』 腰が曲がっているのか、猫背なのかは分からないが、背中を丸めた姿勢でいつもそこに

          老誘導員のプライド

          花には蝶 人もその匂いに誘われる 

          私は保護司をしていますが、先日1号観察の対象者と面談をしました。 対象者と面談をする前に、犯行の経緯や経歴などの資料に目を通します。 そして、その生い立ちをみると家庭環境が悪く、小さなときから大変つらい思いをして人生を歩んできたのだと想像し、心を痛めることが多いのです。 人間に生まれながらの悪人などは、一人もいません。みんな最初は純朴なのです。 一番は親に責任があると思うのです。 一昨年、県内のある中学校で、学生がトイレで覚醒剤を使用して、逮捕された事件がありました

          花には蝶 人もその匂いに誘われる 

          世界はとても広いということ

          ⬆️この手作り感満載のイラストは何を意味しているか分かりますか?以前、あるところで講話をした時に使ったイラストです。 正解はこういうこと⬇️ 天理教の信徒数を1として、面積を求めて表した天理教と世界宗教(キリスト教・イスラム教・仏教)を比較したイラストです。(信徒数はあくまで概数であることをご承知おき下さい) 天理教の組織は世界に比べると小さな点でしかありません。いかに小さいかということに気がつきます。 新興宗教と呼ばれているものも、大体みんな同じようなものではないの

          世界はとても広いということ

          優先順位を正しく制するものが人生を制する

          「来週には退院できるよ」と笑っていたのに、、、 なんの断りもなく突然、逝ってしまった大切なひと。 車で2時間。大した距離ではなかった。 あのとき会いにいけば良かった。 人生はいつも後悔ばかりだ。 「あの日は忙しかったから、しかたがなかった」と、つまらない言い訳をして自己完結をする。 ほんと情けないヤツだ。 「どんなに忙しくたって、いつも寝る時間くらいはあるだろう!」と、言ってやりたい。 人生は、なにが起こるか誰にも分からない。 だから、 いま何をすべきか。

          優先順位を正しく制するものが人生を制する

          『負けのち勝ち』 

          心は晴れのときもあれば、曇りの日もある。 ときには嵐だって。 喧嘩しても朝になったら『おはよう。昨日はゴメン』と先に言えたらいいなと思う。 自分だけが正しいなんてことはない。 そう思いたいだけだ。 人生には負けるが勝ちのときだってある。 先に言ったもん勝ちだ。 本当に強いひとは一見ペコペコして弱く見えて、うちに強さを秘めてる人なのかもしれない。 どんなときも、内省と謙虚さをどこか心の片隅にでも置いておこうと思う。 −了− お読み下さりありがとうございました🙇

          『負けのち勝ち』 

          左利きと好青年

          子どもの頃、スプーンや箸を左手に持つと親に注意された記憶がある。箸は右手で持ちなさい!と。 なぜ右手じゃないといけないのか。その意味が分からなかったが、小学5年か6年生の頃、図工の授業のときに、右隣に左利きの子が座った。 そして、木版画を彫っていると、隣の子の左肘が僕の右手に当たり、ハッとした。 授業の間は、その子の左手が気になり、とても邪魔に感じていた。 クラスで左利きの子はごく少数だ。 そのときに親が言った「箸は右手で持ちなさい!」その意味を少し理解した。 たぶん相手

          左利きと好青年

          #今富士さま

          今日は所用で御殿場に来ています。 僕の住む街からは富士山の姿は拝めません。 だから出掛けたときは、いつも気になって、すぐに探すのです。 しかし、ここから拝する富士山はとても大きくて荘厳なり。 以前、ある議員さんが「2位じゃダメなんでしょうか?」と言っていましたが、1番だからこそ、誰もが憧れ惹かれるのでしょうね。 いつ見てもどっしりと堂々としていて風格を携え、ひとりそこに佇む姿は、霊峰として人々から崇められる所以です。 遠くから拝してもそのパワーを貰います。 元気なうち

          #今富士さま

          作家芹沢光治良著『教祖様』を読み始めて…② 「助造事件」の一考察(改訂)

          著者の芹沢光治良氏は作中に 「自由人とは何を意味するか、信仰者よりも厳しく真理を求めることだ」と綴っている。 自由なものには偏りがない。 また信仰者には求道心が欠かせないものだと思う。 この本を上梓するにあたり、推敲しながら何度も教祖と向きあったのだろう。そうでなければ、この『教祖様』を描くことはできないと思うのだ。 この『教祖様』を読むと、著者が想い描いた教祖なのかもしれないが、稿本天理教教祖伝や教祖伝逸話篇では得られない、教祖を描くことができるように思う。 ◇

          作家芹沢光治良著『教祖様』を読み始めて…② 「助造事件」の一考察(改訂)