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386.誰だって、見せてもいい写真と、見られたくない写真がある。知られたくない、知らせたくないこともある。


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夫婦間だって、肖像権やプライバシー権がある⁉


「あなたの写真をSNSに投稿してもいい?とても可愛いし、素敵なんだもの。」
さて、記念として撮ることは認めたけれど、SNS等に投稿されるのは嫌だなあ...。知らない人たちもたくさん見ているんだもの…。

実は、こんな人が大半。

なのに、いちいち確認なんて取るのは面倒くさいし、たかがSNSなんだもの、いいじゃん、と勝手に思う。

だからと言ってすべての人たちではない。
みんなスマホからXやインスタグラム、フェイスブックをしているんだから持ちつ持たれつの関係。

でも、断るとその友だちから嫌われる恐れもある。
だから、お互いさまだから、まあ、いいやというのも大半。

みなさんはどっちだろう?

これは、あくまでも本人の意思の問題だから自由だ。

「撮る側」と「撮られる側」が納得しているのであれば何も問題がない。
問題は勝手に本人の知らぬまま投稿すること。

誰でも、よほど気に入った自分の姿なら別だが、気に入らない構図や、顔映りなど以上にこだわってしまう人の方も少なくない。
後になって、やっぱり削除して欲しいと言ったって拡散されていたら、物理的にも不可能。

だから、「撮る側」「撮られる側」は注意が必要だ。

確かに「撮った人」には「著作権」があるが、「撮られた人」には、「肖像権」や「プライバシー権」「個人情報」もある。
だから、トラブルになった場合、面倒だ。
勝手に投稿すればそれはその人を傷つける行為、暴力となる。

また、公表しない写真を友だちにメールやラインして、その受け取った人がSNS等に投稿しているものもある。



ある夫婦の話だが、ご主人が妻に許可なく妻の写真や映像をフェイスブックにちょくちょく投稿していた。

どうしてかというと、その夫にしてみれば愛している妻をみんなに見せたかった、自慢したかったというのが本音。
ある意味、微笑ましいことだが、そのことを随分経ってからその奥さんがフェイスブックに投稿されていたことを友人から知らされて驚いたという。

もちろん、奥さまにしてみれば寝耳に水、ショック過ぎて精神面にまで及んでしまった。

誰だって、見せてもいい写真と、見られたくない写真がある。知られたくない、知らせたくないこともある。夫婦であっても肖像権もプライバシー権も個人情報もある。

この夫婦は最終的には裁判で争い、離婚した...。

これは愛ではなくて、暴力、虐待でもある。

夫婦であっても当然許可がいるし、奥さまを傷つけてしまう...。

それでも旦那さんは愛だったのだろうか?


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【シェアレンティング】子どもの写真をアップするのはアリ?親の自由?小さい子の意思や権利は?|アベプラ


肖像権、プライバシー権について


※本内容は、しばらく「肖像権」シリーズ。
我が国、1億数千万人、すべてがスマホを持つ、一億総カメラマン時代。
現在、様々な場所でこの写真、映像の問題がトラブルとなっています。写真や映像を撮影した者には「著作権」があり、写された者には「肖像権」があります。「撮る側」には「撮る権利」があるといいますが、撮られる側には「撮られたくない権利」というものがあります。
もっとも大切なことは「撮る側」は人を傷つけてはならないという最低限度のルールやマナーが必要になります。
撮っただけであくまでも「個人的利用」「私的使用の範囲」だという人もいますが、たとえ、公表し、使用しなかったとしても、「隠し撮り」「盗撮」のような、悪質なものもあります。「撮る行為」というのは利用の仕方によっては「暴力」と化します。あまりにも安易に写真や映像が簡単に撮れる時代だからこそ、注意と配慮が望まれます。

本内容は、全国の都道府県、市町村、学校、NPО団体、中小企業、noteの皆様、クリエイター、個人の方々を対象としているものです。また、全国の職員研修での講演先のみなさまにもおすすめしています。
                    特定非営利活動法人著作権協会




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