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金持ち学生の中に潜む、庶民高校生だったオーストラリア留学

高三の夏にオーストラリアに行った。

とあるボランティア団体に支援してもらって行った短期留学だったのだが、
参加してみてびっくり。

そのボランティア団体に所属されている方々のご子息たちがメインの留学参加者だったのだ。

その団体に所属されている方々といえば、各地の地域のビジネスリーダーの方々なので、ご子息たちはそれはそれは私とは次元の違う世界に住んでいるようだった。

・父親がヘリを所有している高校生。
・タワマンで一人暮らしをしている大学生。
・先週までサーフィンをしにハワイに行っていた女子高生。

同じ時代を生きているのに、
互いに何一つかすることのない世界に衝撃を受けた。

そのときに、私は初めて自分が庶民だということに気づいた。幸か不幸か、その後も庶民だということに気付かされる機会に度々遭遇することになった。

その団体では現地で短期留学をする人たちを集め、英語に慣れるため現地に着いてからの最初の1週間程度はキャンプをする決まりになっている。

キャンプといえど、
ちゃんとした宿泊施設があり、
食事を作ってくれるスタッフも、
身の回りのサポートしてくれるスタッフもいる。田舎でやることもないので、暇といえば暇なキャンプなのだ。

8:30に朝ごはんが大量に出たと思えば
10:00のお菓子の時間に大きいブルーベリーマフィンが出てティーを飲み、
12:00にお昼ご飯、
15:00にまたティータイムがあり大きなアップルパイが出てきて 
18:00に夜ご飯を食べる。

10代〜20代の若者といえど、
胃の休まる暇がなく、
関西の大学生があからさまに嫌な顔をしながら[もうええて][どんだけティー飲むねん]と呆れるほどだった。

そのミールリストだけを考えても日本とオーストラリアとでは、身体の作りから、消化酵素、ティータイムに対する概念までもまるで違いがありそうだということを肌で感じさせられた。

食事やティータイムのたびに用意されている飲み物も甘いものが多く、お茶に親しみがある日本人としては無造作に置かれた紅茶のティーパックだけが無糖で飲める唯一の飲み物だった。

私は毎回ティーを飲み、
歯が茶色くなっていった。


つづく






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