目つきのするどい勝又くんと、わたし。
「おいお前聞いてんのか?!」
勝又くんと初めて接点を持ったのはいまから半年前、放課後たまたま体育館の近くを通りかかったら、体育館の裏側で数人の男の子に囲まれてカツアゲをされている子を見つけた。
反射的に茂みに身を隠しその様子を見ていたら
相手は一個上の学年の先輩たちで、
「おい、もっと金ねえんか!こんなんじ全然ゃ遊べへんやないか」と言っていた。
その頃のわたしは気弱で緊張しいで、
クラスでも端っこにいて目立たないような
そんな存在だった。
だからドラマのワンシーンみ