マガジンのカバー画像

目つきのするどい勝又くんと、わたし

10
勝又くんシリーズをまとめています。
運営しているクリエイター

#短編小説

目つきのするどい勝又くんと、わたし6

「あんな…うち、勝又くんに伝えたいことがあんねん」と言ったそのとき… ブー 玄関のブザー…

番外編 勝又春子さんのひとり言

「はるこ…はるこぉ」 どこからか声が聴こえる。 ああ、迎えに来てくれたのね… そうして手を…

目つきのするどい勝又くんと、わたし5。

勝又くんに会いたい… 勝又くんに会えなくなれば、会えなくなるほど、会いたくて仕方なかった…

するどい目つきの勝又くんと、わたし4。

「勝又くんが好き」 自分のなかでそう意識をしてしまってから、わたしは今までのように気軽に…

目つきのするどい勝又くんと、わたし3

「もう遅いから帰るわよ」 お母さんの呼びかけに、今まで遊んでいた 子ども達が「はーい」と一…

目つきのするどい勝又くんと、わたし2

初夏になった。 桜の花びらもすっかり散り、青々とした葉っぱが校庭の木々いっぱいに広がって…

目つきのするどい勝又くんと、わたし。

「おいお前聞いてんのか?!」 勝又くんと初めて接点を持ったのはいまから半年前、放課後たまたま体育館の近くを通りかかったら、体育館の裏側で数人の男の子に囲まれてカツアゲをされている子を見つけた。 反射的に茂みに身を隠しその様子を見ていたら 相手は一個上の学年の先輩たちで、 「おい、もっと金ねえんか!こんなんじ全然ゃ遊べへんやないか」と言っていた。 その頃のわたしは気弱で緊張しいで、 クラスでも端っこにいて目立たないような そんな存在だった。 だからドラマのワンシーンみ