するどい目つきの勝又くんと、わたし4。
「勝又くんが好き」
自分のなかでそう意識をしてしまってから、わたしは今までのように気軽に勝又くんと接することが出来なくなってしまった。
いつものように「おはよー!」と、
屈託のない笑顔で話しかけられても、
意識するあまりぎこちなくなり、
「おは…よ」と返事するのが精一杯だった。
恥ずかしくてすぐにそっぽを向いてしまっていたわたしは、もしかしたら素っ気なく映っていたかもしれない。
彼が近づいて来るその足音や気配だけで、心臓が跳ね上がるほどドキドキしてしまう。
身体中がそわそ