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福岡遠征日記

福岡遠征日記

三月九日、SixTONESライブのために福岡に遠征した。

JTBのプランを予約することで、片道8600円で新幹線に乗れた。指定席。とっても安い。その代わり、速いやつには乗れません。ひかりやこだま。

朝5時過ぎには家を出た。商店街では一番早い豆腐屋さんが眠い目をこすっていて、都会ではホストの方が女の子を連れて帰るところだった。

ご飯を食べたりライブの予習をしたりしてたら、9時過ぎに博多駅につい

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SixTONES/THE VIBES 全曲レビュー

SixTONES/THE VIBES 全曲レビュー

SixTONESの4枚目のフルアルバム「THE VIBES」が発売された。シングル曲のみならず、変わらず幅広い曲調でさまざまな魅力がきらめいた。さまざまな音楽に挑戦しながらも、アイドルソングらしいセクションを入れることで多くのリスナーを振り落とさずに楽しませることに成功している。彼らがアイドルでなければ見ることのできなかった地平だと思う。これだからアイドルソングはやめられない。

こっから

前奏

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go!go!vanillas DREAMSツアーに行った

go!go!vanillas DREAMSツアーに行った

go!go!vanillasのワンマンライブに初めて行った。

DREAMS TOUR 2023-2024
@Zepp Osaka Bayside

go!go!vanillasの好きなところは、カントリーっぽいメロディー。エアリーで溶け込んでくる声色。懐かしいとか、安心する。

例えるなら、心の故郷にぴったりと寄り添ってくれるような。心に故郷があるかわからないし、都会なのか田舎なのかもわからな

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ファンクラブまとめ

アジカン史上、最も暗く内向的なアルバムと聞いていた。半分は正しいと思う。心の機微のうち、暗い側面をかなり綿密に描き切った作品だと思う。しかし、自意識に引きこもっては作れない作品だと思う。情報化した社会、鈍化した社会、消費社会への警鐘、生の実感など。ショッピングモールに散りばめれたアフォーダンスに従って、われわれはゾンビのように彷徨っている、という言説を彷彿とさせる。自分の枠を出ないとわからないとこ

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ナードメンタルカマクラ① 藤沢~鵠沼

ナードメンタルカマクラ① 藤沢~鵠沼

夜行バスが京都駅八条口を出発したのは23:59で、王子に別れを告げるシンデレラのような切迫感を覚える時間設定だった。魔法が解けたら事故るのではないかという心配をよそに、翌朝7時前には池袋に無事に到着した。一緒に降りた乗客の足取りを追ってJR池袋駅に向かった。

湘南新宿ラインは混雑していた。
うっかりしていて吊革を掴むことができずに、網棚の鉄の棒に仕方なくつかまっていた。ドアが開いたときには「あの

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ナードメンタルカマクラ② 江ノ島~七里ヶ浜

ナードメンタルカマクラ② 江ノ島~七里ヶ浜

江ノ島、いつか来てみたいと思っていた。
ASIAN KUNG-FU GENERATION 「サーフブンガクカマクラ」の3曲目は「江ノ島エスカー」である。駅に降り立ってから南に行くと、空気や町並みがわかりやすくトロピカルだった。観光客として来たのが何だか急に恥ずかしくなって、その火照った気持ちを囃し立てられている気がした。海岸には六角形のリゾートホテルやマンションが並んでいたが、景観を邪魔することは

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ナードメンタルカマクラ③ 稲村ヶ崎~長谷

ナードメンタルカマクラ③ 稲村ヶ崎~長谷

七里ヶ浜スカイウォークの静かなギターが鳴り終わると、ドッタンバッタン大騒ぎなドラムと跳ねるビートと派手なギターが流れてきた。ASIAN KUNG-FU GENERATION 「サーフブンガクカマクラ」の6曲目は「稲村ヶ崎ジェーン」である。

稲村ヶ崎駅から宅地の中を進んで、しれっと紛れたコンビニや朽ち果てた会館を見ながら、海沿いの道路まで出てきた。
渡って海岸に降りたいけど、こういうときに限ってぜ

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ナードメンタルカマクラ④ 由比ヶ浜~鎌倉

ナードメンタルカマクラ④ 由比ヶ浜~鎌倉

由比ヶ浜駅で降車して、鎌倉へ向かう短い電車をホームで見送って、無人の改札口を通り抜けた。
思ったより海から遠い宅地のなかに駅はあった。
西に行けば鎌倉文学館や長谷寺の方へ、南に下がれば海岸の方へゆける。
夕方になって肌寒さを感じたから、腰に巻いていたジャケットを羽織った。

イヤホンからは、長谷サンズでの意気込み(③を参照)をしっとり包み込むような、強ばった肩をじんわりほぐしてくれるような音が流れ

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アジカン新曲「解放区」を聴いた

アジカン新曲「解放区」を聴いた

※本日2019/05/15発売の #アジカン#解放区 」を聴いた感想です

最近「解放」って言ったのいつだろう?

僕はこの言葉を聞くと、
世界史の教科書で見た挿し絵を思い浮かべる。
大きな旗を降った偉大な人物が民衆を自由へ導いてくれた、
なんか立派な歴史のはなし。

でもたぶん僕たちは「解放」という言葉を日常的に使っている。
ついこないだGWが始まって終わった。
仕事からの、卒論からの、バ

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2019年リリース4選

2019年リリース4選

昨日の雨も上がって気温は30℃を超える。
梅雨明けも近いだろう。
2019年もあと半分もないなあ。
微熱を出しながら、6畳ワンルームで寝転がる。
いまのきぶんはチル、でも有機的なチルだと思う。
7月発売のものも多くセレクトしたので上半期ベスト、とは名乗れないが
よかったなあと思う曲をここに残します。
よかったら聴いてみてください。

パブリック娘。/川チル、と言われると
とろけるようなエレピの音色

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フジロック配信・中村佳穂を見た

7/26-28の3日間はフジロックの配信を見ていた。

1日目は11時台の中村佳穂。
友達に推されて以前に少し聴いたことがあり、
ライブでできんの?!という興味があった。
実は移動のために電車に乗っていて、
特急列車で大荷物を膝の間に挟みながら見るに至った。

遅れてYouTubeにつなげたときには
なぜかキメを47回やっていた。
笑いながら音楽をやる姿、音楽になっている姿にひきこまれた。

その

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フジロック配信・アジカンを見た

フジロック配信・アジカンを見た

フジロックは2日目、7/27 16:50からは
誠にありがたいことにアジカンの配信があった。

後藤さんがSpotifyで発表したプレイリストによると
セットリストは以下の通り。

1. 君という花
2. リライト
3. 復活祭 / Easter
4. 荒野を歩け
5. 君の街まで
6. 今を生きて
7. UCLA
8. センスレス
9. スタンダード / Standard
10. ボーイズ&ガー

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Mステスーパーライブを見た

実家に帰ると、
下宿にはないテレビをここぞとばかりに見る。
12/27は正午から11時間も「MUSIC STATION」が生放送だった。
久しぶりにメインストリームの音楽番組を見て
思ったことを忘れないために書く。

一番感動したのは、
テレビならではのコラボ企画だった。

東京フィルと東京藝大とアーティストのコラボや、
ちがう形式の音楽に挑むコラボや、
ニューヨークからの中継など、
豪華な共演が

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日記1/17 宅録

バンドメンバーで集まって演奏ができない。

ということで自宅録音で演奏しようという企画に参加した。

一年ぶりに楽器を背負って
オーディオインタフェースやDAWがしっかりしてる人の家へ。
マスクをつけて距離をとり、ひとり録音に臨んだ。
いつもなら各パートの人がいてわいわい演奏するので
さらされたような心もとない気分にはなる。

宅録は、
音色ごとに、しかもセクションを区切って演奏したものを、
適宜

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