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【目印を見つけるノート】1420. 馬の骨とWild Horsesとノスタルジー

きのうは満月でしたが、けさは冷たい雨。
せっかくですので昨夜の月を。

さきに日本近代文学館の記事を書きました。
そこで思ったこぼれ話です。

例によって他の展覧会のチラシを少しもらってきたのですが、その中に『永瀬清子の詩の世界ー貴方がたの島へ』という朗読会のチラシがありました。岡山の催しですね。

永瀬さんは日本の詩人の世界でとても有名な方です。同じ詩誌の同人だったので一度だけお会いしたことがあります。お弟子?さんが和らいで華やかな印象の方々だったのもあり、春のお花のような印象を受けました。私といえば、シャツにデニムの粗っぽい人でしたので「どこの馬の骨」という感じだったかと思います。いや、『履き違えたジーン・セバーグ』の方がより正確です。

その後どうされているのかと思っていましたが、他界されていました。お会いして3年ほど後のことでした。
そのようにふと気づくと、その頃の同人の方の多くが故人になられていました。

きのうのnoteでも詩の先生のことをちょこっと書きましたけれど、声をかけられて一時参加した同人誌の活動はとても楽しかったです。
当時は他の方に比べると「どこの馬の骨?」でしたので遠慮ぎみに一歩引いて参加していました。誰それと会ったというのも他では出しませんでした。どこからか知った人に妙な言い方をされることもありましたから。
「ぬしゃ、いったい何を知っとるいうんじゃやぁ!?」と勝成さんのように一喝してもよかったのですが、貝になっていた方がいいなって、しゃこ貝かな🤔

ただ、改めて、今、
皆さんがほとんどいなくなってしまった今、「書いておいた方がいいのかもしれない」と思っています。たぶん、当時の方の詩論などを忠実に再生記録することは到底できませんが、空気ぐらいは伝えられないかなって。

今後のちょっとした宿題です。

そろそろ、
3月の月報ペーパー(『Carta de Florange』と名付けました)の支度をしようかと思っています。5月の5号ぐらいまでは自己紹介にしようと思ってちまちま人目に触れないように(苦笑)、作ろうかと思っています。
1号は水野勝成さんについて書いた小説、
2号はこれまでに公開している小説一覧、
3月の3号はnoteのマガジンの紹介……というような感じですすめようと思っています。

しばらくは倉庫保管ですが、必要に応じて配布できたらと思っています。
何せ、貯めるのは得意とするところですのでまた先の見当がついたらご紹介することがあるかもしれません(ないかもしれません)。

そんなところです。

それでは、今日の曲です。
The Rolling Stones『Wild Horses』

雨の日曜日に聴くにはいいなと思います。
あまり軽い感じではないけれど、ノスタルジックさがたまらないです。

ノスタルジーというのは昔の回想ですが、
当時の流行歌やファッション云々のみではないように思います。

大事なことを伝えられずに
永遠に別れた人とか、
どうしようもないことに
ただ笑ってごまかしていた記憶とか、
夕暮れに朝日を思う切なさとか、
小さい頃見ていた小さな空き地が
大きなマンションになっているとか、
そのような小さな欠片のひとつひとつが、
ノスタルジーではないでしょうか。
今悲しいとか痛いとか
そのようなことを通りすぎて
長く経っているときに抱くもの。

言い方を変えれば、
なにかを失ったからこそ
得られる感覚なのかと思います。

それでは、お読み下さってありがとうございます。

尾方佐羽

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