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【目印を見つけるノート】373. 浅草ラプソディ(音楽と映画編)

今日も浅草ラプソディです。

浅草にはいくつかの『ハコ』があります。浅草演芸ホール、フランス座、浅草公会堂などは有名ですね。いつ通りかかっても華やかで、出演者の名前がドンと出ていたように記憶しています。
昭和(より前?)からの演芸のメッカ。

この辺りは専門家の方に語っていただいた方がいいですね😅

ただ、こちら3つは行ったことがなくて……いや、あるかな。浅草おかみさん会主宰のイベント、確かディキシーランドジャズのコンサートだったと記憶しています。間違えていたらごめんなさい。


⚫浅草ロック座

今日は、確かに行った場所について書きます。

そうですね、浅草ロック座です。

と言うと男性諸兄はギョッとするかもしれません。ストリップティーズ(正式名称)のメッカですもの。
ただ、私が見たのはライブです。
内田裕也さんが主催していた、『オールナイトロックフェス』にだいぶ前ですが行きました。

頭脳警察さんが出ていたときです。
いつでしたっけ。
1990年代の初め頃。

ロック座じたい、入ってみることがなかなかできない場所ですから、何気にドキドキしました。まあ、入ったら普通にライブのハコでした。

その頃の映像かな。すごいな😆
頭脳警察『銃を取れ』

頭脳警察さんはその後も活動されていますが、この曲のスリリングさはゾクゾクものです。私が行ったときも、この曲がトップだった、かな?

頭脳警察のPANTAさんのnoteもありますね。そうですか、結成半世紀が去年だったのですね。
2020.5.31 頭脳警察50周年ドキュメンタリー『zk/頭脳警察50 未来への鼓動』の作戦公開濃密会議

そして、ロック座のニューイヤーフェスではこの曲がやたらと印象に残っているのです。以下の動画はその少し後のものですが、まさにこのような雰囲気でした。
今見ると、時間が経ったことを想ったりもします。世を去った方もいらっしゃいます。
ロケンロールはいつでもゴキゲンです。

内田裕也ほか『コミック雑誌なんかいらない~メドレー』

ライブが終わって、ロック座を振り返り、「ああ、ロック座でロックだった」とつぶやきました。
そして土地勘のある風で三ノ輪の駅まで歩いたのでした。

吉原の端や山谷を抜けて。吉原はよく分からないですが。
それも浅草周辺の風景です。


⚫雷5656会館

なんて素敵なネーミングでしょう。
こちらは前回のはじめに書いた、『常盤堂雷おこし本舗』の運営する施設です。たしか聖千秋さんのまんがにも出てきたように思います。

こちらのホールでサイレント(無声映画)を初めて見ました。
5656会館がオープンしてそれほど経っていない頃だったと思います。
リリアン・ギッシュさん主演の『散り行く花』(1919年)です。もう100年経っているからか、全編Youtubeで公開されています。雰囲気だけでもどうぞ。

映画の音声がありませんので(字幕やBGMはある)、弁士の方がライブでアフレコするのです。映画の草創期はそれが当たり前で、『活動弁士』という職業がありました。
横溝正史さんの小説に、元活動弁士の罪作りな男性が出てくるものもありました。タイトルは伏せます。ネタバレになりますからね😉

『散りゆく花』でリリアン・ギッシュさんは父親にひどい扱いを受ける薄幸の少女を演じていて、「えー、理不尽😡」と思いましたが、容赦ない境遇が彼女の無垢なイメージを引き立てていたのでしょう。

その後で、リリアン・ギッシュさんも出ている『イントレランス』(1916)を見ました。複数のお話で構成される大長編でした。Intoleranceは『不寛容』という意味です。おこがましいですが、サイレントでよく創ったものです。本当に。
その後でまた大作が見たくなって、今度はフランスの『天井桟敷の人々』(1945)をビデオで見ました。この映画は戦争の鬱屈を晴らすようなエネルギーにあふれていますね。
個人的にしばらく、ジャン=ルイ・バローさんにはまりました😆

意識したことはまったくないのですが、群像劇ですとか異なる立場の人を交差させるですとか、そういったことはこの辺りからも学んだのだろうなと、たった今(今?)思います。あ、『ベン・ハー』もそうですね。

映画というものをおさらいしてみようと思うきっかけは『5656会館』のユニークな取り組みでした。

私が生まれるよりはるか前の浅草公園六区は映画館もたくさんあって、今の渋谷や新宿のような街だったのです。
その空気を少しだけ感じることができたと思います。

すごく影響を受けました。

ということで、
もろもろ書きましたが、
元気な浅草をまた見たいなあって思うのです。また伺います😉

以上、浅草の思い出綴りを兼ねたラブレターでした。

それではまた、ごひいきに。

尾方佐羽

追伸 リリアン・ギッシュさんということでいうと、もっと歳を重ねたら『八月の鯨』の彼女のようにかわいいおばあちゃんになって、海辺の町の大きな窓のある家で大切な人と暮らすのがおぼろげな計画です。




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