独り身フリーランスが、うつ病と診断されて4ヶ月後に働き始めた話①
「荻野さんは、うつ病です」
今年4月。
私はメンタルクリニックで医師からこう告げられた。
それまでの私は、脱サラを経て、幼い頃から夢見ていた職場で、憧れだった仕事を精一杯にやっていた。
過酷な労働環境を忘れられるほどの、やりがいと大切な仲間に囲まれて。
幸せに。全力で。
しかし。
その時間は、終わった。
発症のきっかけがあったのは、今年2月の中旬。
様々なことが、公私共に重なりに重なりまくり、延々と続く苦痛の中、次第に私は、自分が自分でなくなっていった。
仕事も、辞めた。
笑顔と活気に溢れていた私が。
誰よりも大きな声で返事をし、職場のムードメーカーだった私が。
跡形もなく、綺麗さっぱりと消え去っていった。
人に会うことも、会話することも、外に出ることも。
テレビを見ることも、読書することも、音楽を聴くことも。
食事をすることも、眠ることも。
……何もできない。
『死にたい』
『死ななければ』
『生きていても意味がない』
そんな考えに支配され続けるだけの"ニンゲン"が存在しているだけだった。
楽に、確実に死ねる方法だけを考え続けた。
5月下旬。
通院・服薬を開始して1ヶ月以上経っても、希死念慮は襲いかかり続けていた。
遺書めいた日記も書き残した。
過去への後悔と懺悔と。
未来への果てしない不安と。
すべてを背負ってこの世界から消え失せようと。
そう、思っていました。
……思ってた、んですがね!!!!
はい!
ここから急に筆致のテンションが激変するんですけども、まぁお暇な方はお付き合いくださいな。笑
いやぁ、もうね。
これまでさっぱりだったお薬が、遺書を書いた翌朝に効きまして。笑
目覚めの瞬間から『あれ?なんか昨日までと全然違うぞ?!』ってなりまして。
自分のありのままを"うつ病ビギナー"として書き残そうと、noteを始めちゃったりもしまして。
それからもまぁ、体調いい日もあれば悪い日もあり。
でもなんとなくいい感じの日が送れたりもしちゃってて。
なんなら、noteを始めたおかげで、多くの同じような病を抱えた人たちや、同じアーティストのファンの方たちと繋がれて『生きていて良かった』なんて思える日が来たりなんかもしちゃいましてね。
七転八倒の日々でしたが、なんとか。少しずつ。
失われていた日常生活を取り戻していけるようになりました。
人の顔を見て話せたり。食事ができたり。買い物ができたり。
めちゃくちゃしんどくて、つらかったけど。
ちょっとずーつ。
"元の自分"を取り戻し始めました。
まだまだでっかい波に飲み込まれちゃう時もあるけれど。
薬と、支えてくれる周りの方たちのおかげで。
……しかし。
現実問題はついて回ります。
現実問題=金銭問題
病気になる以前、私はフリーランス(個人事業主)として、とある1社とほぼ専属扱いの状態でお仕事させてもらっていました。
その会社は、まさに私が幼い頃から憧れを抱いていた場所。もはや聖地。
一般企業の正社員として働けていた環境を捨ててまで、飛び込んだ世界。
そこで奇跡的に掴んだ、夢の仕事です。
しかしその業務は、いわゆる超ブラック労働。
覚悟はしていたけれど、蓋を開けると100連勤とか余裕であった。
パワハラ・セクハラは日常茶飯事。太陽が東から昇るように当たり前。
私の中のムーディ勝山が、延々と右から左に受け流し続ける。
今となっては『逆になんであの頃に精神病まんかったん?』と不思議な気持ちすら湧いてくる。笑
最初は3年間という期間限定の"契約社員"として、その会社に入りました。
そんで。
そんな契約社員になって2年くらいが経った頃、ある日から突然、就業時間をタイムカードで記録させられたんですよ。
結果ね。
過労死ラインと呼ばれる月80時間の3倍くらい残業してた。
あ、以下ね。
過去働いてた職場の管理体制に対する、かなり長めの愚痴(+怒り)になります。笑
東京の支社で勤務していたある日。
経理の担当者に「これからは荻野さんもタイムカード押してね」と言われました。
ワタクシ・荻野。
一応、法学部を卒業しました。
民法とか労働基準法とか、一応、勉強しました。
あれ〜〜??
"これからは"って、そもそもなんかおかしいんじゃね〜????
あれれ〜〜〜〜??
月々の残業時間の上限とか、最低休日日数的なのって法律に定められてた気がするぞ〜?
そんな疑問をね、抱いてました。
別部署で働く正社員の先輩たちが、勤怠カードを実際の退勤前に押して、また深夜まで働く姿(=スーパーサービス残業)なんかもね、しょっちゅう目撃していたのでね。
なので。
絶対に法的にアウトな記録になるけどイイのか?!?!となり
「本当に、ありのままを記録していいんですね?」と念入りに確認した上で
「荻野さんたちの労働状況の実態を知りたいから、事実を記録してくれ」
「残業代は支給する」と言われて、記録を始めたんですよ。
まぁそれまでは、定額使い放題。
ガラケー世代にはお馴染みの『パケホーダイ』みたいなシステムで、残業代や土日出勤手当なんぞ1銭も支払われてなかったんですが。
「残業代もらえるならラッキーーー!!」と、浮かれまして。笑
捕らぬ狸の皮算用、めちゃくちゃしまして。笑
来月の振り込み金額を夢想してはニマニマしまして。笑
なんでその時間まで残業したのか?とか。
どうして早朝出勤だったのか?とか。
どうして土日出勤したのか?とか。
めんどくせぇ〜と思いながらも、会社の経理システムに則って事細かく申請させられて、都度、上司の承認までもらってデータを記録したんですよ。
あ、り、の、ま、ま、を。
……でもまぁ。。。
お察しの良い読者さんなら、すでにお分かりかと思いますが。。。
その残業代、見事に払われませんでした!!!!
なんか知らん間に、その話、無かったことにされてた。笑
一応ね、誰もが知ってる有名な会社ですよ。
上場とかもしてる、大きな会社なんですよ。
でも。
払うって言われて記録した勤務時間の内容、無かったことになってた。
憧れの残業代、1銭も振り込まれてなかった。
ニマニマ顔が 『すんっ……』ってなりました。
振り込みの通知見た瞬間、即・真顔。
どういうこと?
なんか私みたいな素人がわからん法律の抜け目みたいなの使ってんの?ってなって、その時もその時でドチャクソに忙しかったんで一旦スルーしたんですけどね。
挙句、その翌月くらいに言われたことは
「このままじゃ、働かせられない」
ハァァァァァァァ??????
要するに、ですわ。
労働法が適用される正社員や契約社員・アルバイトなんかじゃ、継続的に働けないんすわ。
全くもって、持続可能な社会じゃない。
SDGsで地球環境を守る前に、人材の持続可能がままなってない。
上記のような契約だったら、仕事途中に強制帰宅〜とか。
1ヶ月フルで働いたら2ヶ月休み〜とか。
「そんな感じでしか、働かせられない」と言われまして。
でも。私としましては。
憧れの仕事だから、ちゃんとやりたい。
若いうちに、経験をたくさん積みたい。
ってかそもそも。
強制帰宅させられたところで、山積みの仕事量は変わらな〜〜〜い!!!!
誰が代わりにやってくれんの〜〜〜??!!
ってかそもそも。
『3年契約でその道のプロの人材を弊社が育てます!』的な名目で募集かけてたくせに、就業期間:休み期間=1:2ってどういうこと〜〜〜??!!
休み休み、テキトーに働くか。
フリーランスになって(労基法の適応範囲外になって)真剣に働くか。
人事・経理に提示された選択肢はこの2つ。
……でもさぁ。
憧れの仕事だったんだよ。
小さい頃からの夢だったんだよ。
私は結局、フリーランスになってその会社とお付き合いを続けていくことを選びました。
就業体制がブラックすぎて、フリーランスになるしかなかった。
でも、上記のような仕打ちを受けた東京の支社にはいたくなかったので、契約社員になって最初に働いた、地方にある同社の支社を選んで引っ越しました。
でも。フリーランスになって分かったんですけどね…。。。
その地方支社も契約らしい契約は結んでもらえず、常に口頭連絡。
『いついつから〜〜くらいまで、〇〇に関わる仕事をしてもらおうと思ってる』
人事担当者から、この程度のお話で終了。
ギャラの話も無し。明確な勤務内容も拘束期間も不明瞭なまま。
『毎月振り込まれた金額を、働いた日数で割って、日当がいくらなのか分かる』みたいな状況。
これは私に限ったことではなく、同業のフリーランスも同様の扱い。
先輩曰く、契約書を取り交わそうと打診したら、拒否される始末だったらしい。
当然、請求書なんかも「送ってくれ」と言われたことすらない。
"言い値"どころか、言われてすらいない。
ぴえん超えてぱおん。
いや、ブラック超えて漆黒かよ。
KING of やりがい搾取。
とはいえ、ですよ。
私、その会社のことが好きでした。
いや、そこで働く人たちのことが好きでした。
だから、がんばれた。がんばっちった。
仕事を振ってくれる人事担当の人のことも、憎んじゃいない。
体調壊した時は心配してくれて、代わりの人を探したりもしてくれた。
辞めた今でも、恩義、感じてる。
問題なのは、会社、そして業界の体制。
そんな状況を問題視して、改善しようとしない会社。
フリーランスを搾取して、都合よく使わないと成立しない業界。
細かくは書けないけど、負のサイクルが無限に回ってる。
ジャイロの法則がスゲェのよ。
いやぁ、冷静に考えて、おかしくね????
これで今でもまだ、デカい顔して殿様商売なう!なわけですよ。
いやぁ、おかしくね????
なんとかならんもんかね。
とまぁ、頭に思い浮かぶがままに筆を大爆走させておりましたら……。
当初のテーマである『独り身フリーランスが、うつ病と診断されて4ヶ月後に働き始めた話』から大きく脱線しちまいまして、軌道修正できないまま現在に至ります。笑
あかん、ほぼ過去の愚痴や。笑
ってことで、今回の記事は①とさせていただきます。笑
本当に書きたかったことはまた次回!
うつ病ビギナー荻野、新しい仕事始めたよ。
しかも、楽しくやれてるよ。
もっと色々な世界で働きたいって思ってるよ。
ってコト、改めて書きますね。笑
★再見★
「noteで稼ぎたい!」そんな想いで書き綴っているのでは決して無いのですが…。 なんせ無収入の現実です。。。 もしお気持ち・お心添えを頂けることがあるのなら、めっちゃ嬉しいです! 治療に向けての日々のため、大切に使わせて頂きます。