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でち読書

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読んでるような読んでないような 元「おじさん小学生の読書メモ」
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記事一覧

「なぜ働いていると本が読めなくなるのか」読書感想文

ツイッターがつらいSNSと呼ばれるWEBアプリの中でも、ツイッターは本当に見るに耐えない様相を呈しているように思われる。

色々な立場の人たちが、主張の正しさにあぐらをかいて、露悪的に他人を侮蔑したり、吐き捨てるような暴言を臆面もなく浴びせ合う様子を、ご丁寧にアルゴリズムが「おすすめ」してくるサービスってなんなんだ。

でも仕事で使うので…せめて自分に合った内容がサジェストされるように、興味のある

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「ハッピークラシー」読書感想文

「ハッピークラシー」読書感想文

人から勧められた本は、タイトルで判断して即購入する場合が多い

個人的に大当たりだったのだが、もったいぶっているうちに年度末に忙殺されてしまっていた。

どういう本?マーティン・セリグマンが提唱したポジティブ心理学がアメリカを席巻したのは、その思想がビジネス界や軍事にとって、非常に都合のよいものだったためである。

というのも、ポジティブ心理学には、「ポジティブであれと要請するだけで、社会や組織の

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『人新世の「資本論」』読書感想文

『人新世の「資本論」』読書感想文

珍しく、読書で感情的になってしまった。それはこの本の内容が、十分に素晴らしいものだと感じたからだ。という前提を、まずはっきりさせておく。

雰囲気で本を買う地元の宮脇書店が閉店してしまうので、3月のリモート激務の合間に立ち寄った。前から装丁に惹かれていた「マルクス解体」を、内容もロクに確かめないまま購入。

仕事のピークが過ぎて、やっと読み始めたところ、まえがきでそれが「脱成長コミュニズム」につい

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「明るく死ぬための哲学」読書感想文

「明るく死ぬための哲学」読書感想文

名前は知ってた8年ほど前に、短歌や俳諧を収集する人力botを運営するにあたって、適当にそれらしいbotを大量にフォローした中に、中島義道botがあった

それからしばらくして、有名人についてツイートした時に噛み付いてきた迷惑アカウントとの応酬で「あなたの嫌いなものじゃなくて、好きなものを教えてくださいよ」と返したところ、教えてもらったのがSOFT BALLETと中島義道だった。SOFT BALLE

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「スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考」読書感想文

「スタンフォード教授の心が軽くなる先延ばし思考」読書感想文

いつも読めるアテがないのに、毎回10冊まで図書館の本を借りている。
その中に3冊ほど、自分の興味の範囲外のものを混ぜるのが通例で、今回はその中から読書感想文を書くことになった。

内容は、2011年にイグノーベル賞を受賞した「構造化された先延ばし」というエッセイに、著者が関連した内容を追記したものである。

ぶっちゃけ、第1章7頁のエッセイ部分だけで十分完結している。なんなら元の記事は無料で読める

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田中 浩「ホッブズ リヴァイアサンの哲学者」読書感想文

田中 浩「ホッブズ リヴァイアサンの哲学者」読書感想文

自宅と事務所(実家)を往復するたびに、Audibleを聴く習慣がある。

若い読者ではないが、今はこれを聴いていて、ギリシャからプラグマティズムまで来たところ。意外と知らない名前が点在しているし、名前しか知らなかった哲学者の研究の概要や、歴史的な位置を知ることができる。

万人が蛮人に最近、あまり見ないように気をつけているつもりでも、常識の底が抜けたような事件や事故の話題が目につく。

知り合いか

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「贈与をめぐる冒険」読書感想文

「贈与をめぐる冒険」読書感想文

私と贈与論商学部卒の自分が、30歳を超えてから「贈与」という分野に興味をもち始めたのは、5年前に読書サークルで開催された「贈与研究所」という週一の読書会がキッカケだ。

たしか当時はまだ大学教員だった伊藤雄馬さん(ゆーさん)がボランティア講師となって、マルセル・モースの「贈与論」を読むという催しに参加したことで、贈与論や贈与というトピックのみならず、まず「古典を読む」ということ自体の驚くべき豊穣を

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「シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント」読書感想文

「シリコンバレー最重要思想家ナヴァル・ラヴィカント」読書感想文

まず、下のリンクから全文無料で読めます。買う前に言ってよ!

でもお金を出して読んで損のない本ではあった。具体的にやりたいことがある人、既にやっている人向けで、「富を得るためにこれから自分は何をしたらいいだろう?」という人は、まあまずは何かやってみて、うまくいかなかった時に読むのでいいと思う。

富とお金をちゃんと分けているのも良かった。お金は「狭いゲーム」だとはっきり言ってもらえるのは、気が楽に

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でち読書「輪廻転生<私>をつなぐ生まれ変わりの物語」

でち読書「輪廻転生<私>をつなぐ生まれ変わりの物語」

ひょんなことから
専門家の方に個人講義をしてもらえるサービスのモニターとして、自分の興味に一番近い分野の講師の方に、日頃抱いていた疑問をぶつけることにした。

テーマを「輪廻転生について」として提示していただいたのが上記の本、当初は「輪廻転生を考える 死生学のかなたへ」という本の予定だったが絶版で講義日に間に合わなかった(でも買ったには買った)

整理されたレジュメが事前に用意されており、課題図書

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でち読書2023/05/10

でち読書2023/05/10

そろそろ半端な本を読み終わりたい〜、まあ端折って切り上げてもいいのだけど

・わたしの外国語学習法 読了
ということでコーヒー3杯飲んで読み終わらせた。いい本だったな。これで最近やたらと語学系の本ばかり読んでいたことについての記事が書けるぞ(4冊全部再読する必要があるが…)

・新しく学ぶ西洋哲学史
読み始めたぞ、まだギリシャです。

・GIVE&TAKE
・贈与の歴史学
なんとなく読んでる

でち読書2023/05/09

でち読書2023/05/09

・わたしの外国語学習法
・GIVE&TAKE
どちらもあとは消化試合という感じ。読んでよかった!という部分はもう過ぎたので、あとは流していく。

そろそろ図書館の本を読み進めないと、徒に借りっぱなしなままになっててよくないな

でち読書2023/05/06

でち読書2023/05/06

・負債論
贈与における「返礼の義務」には、負債とは何か?ということが、ほぼ間違いなく関わっている。という感触を得る。義務は「せねばならぬ」だけど、負債(債)には「させられねばならぬ」があり、それはどういった原則に基づいているのか、言うなればハウの本性を、この本から見つけることができたらいいなと思う。

・贈与の歴史学
日本の神様への捧げものは安い(お賽銭とか)。それは多神教なので神様同士で価格のデ

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でち読書2023/05/05

でち読書2023/05/05

暑い日だったな

・GIVE&TAKE
・わたしの外国語学習法
・贈与の歴史学
・日本史に学ぶマネーの論理

でち読書2023/05/04

でち読書2023/05/04

調子ダメだ〜読んだ本だけ記録

・ツイッター哲学 読了
・メルロ・ポンティとレヴィナス
・ハイデガー入門
・わたしの外国語学習法
・贈与の歴史学
・日本史に学ぶマネーの論理