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鑑賞*探梅やこの一輪に出逢ふため

松浦 加古

句集『探梅』所収。平成二十四年作。

春を過ぎて咲く桜は余花。
春を前に梅を探すのは探梅。

桜は過ぎゆく春を惜む花。
梅は来るべき春を喜ぶ花。

桜は散りゆく姿を見に行きたくなる。
梅は開きはじめを見に行きたくなる。

だから、出逢う梅の花は一輪でいい。

(岡田 耕)

【スキ御礼】「鑑賞*星のぞく聖樹飾らぬ家あれば


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