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IgA腎症との長い道のり #5「就職先の選択」

「働くところは、体に無理なく、長く働けるところで・・・」
そう思っていたので、ハードな職種をさけ、デスクワーク中心にできる就職先を考えるようになりました。

腎臓病があることで、そのことが頭の中心にいて、
やりたいことではなく、できることを探していた気がします。
どこかで自分の人生のあきらめというかそれに似た感情は持っていました。

デスクワークができる職種を探して、色々な企業を受けましたが、就職の氷河期ということもあり、採用されたのは営業職で、営業の仕事につくことになりました。
営業ということで、自分からお客様にアポイントを取って、相手先の会社に出向いて自分から商品を売り込む・・・
そもそも、会話自体がたわいもない話では終われない。その先に、商品を売る話をしなければならない。会社に利益をもたらさなければならない。
それがしんどかった。
仕事を選択する時点で、できることを探す前に、自分の向き不向きをしっかり分析するべきでした・・・
1年の間に、虫垂炎になって盲腸を切除したり、下腹部の激痛で入院したりと、不調が続いたので、もう続けるのは無理か・・・と思い、仕事を辞めました。

入院治療をしてたことがきっかけで、病院で働く人達のお世話になり、病院での仕事がよく分かり、またやりがいを感じられる気がして、新しく勉強して、働き始めました。たまたま仕事が合っていたのか、この仕事は続けられました。

今になって思うことは、体調を理由にして、やりたいことを貫ける精神力がなかったような気がします。もし、体がついていかないのであれば、その時に諦めればいいのに、初めから向かっていこうともせず、無難な選択をしていたと思います。勝ち負けではないけれど、諦めずに頑張っていれば、今と違う景色が見られたような気がします。



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