Ryotaro Okazaki

地方のフリーランスデザイナー。言葉に起こす練習も兼ねて、noteでは自身の思考や仕事に…

Ryotaro Okazaki

地方のフリーランスデザイナー。言葉に起こす練習も兼ねて、noteでは自身の思考や仕事に関する事、読んだ本の事などを更新していきたいと思います。どうぞ宜しくお願い致します。 -- [ Instagram ] https://www.instagram.com/okataro007/

最近の記事

作っていた痕跡を眺め堕ちる

興味本位でChatGPTやらStable diffusionに手を出してみて、ただ作成した履歴を重ねた感覚を味わうことが出来た。創造性を求めるのはナンセンスだと分かっているが、履歴を見続ける感覚をこれほど味わったのはいい経験だと思った。 多くの問題が残されているとはいえ、これからくるのは、良くも悪くも、情報が整地され続けた世界だと言う事はなんとなく想像がつく。体裁を整える術は、ほとんど自動化される。もちろん新たな学習する力を必要とするだろうが、これまでと明らかに違って来るの

    • 常にじぶんを評価してみる

       私は毎日寝る前に、翌日のタスクを書き出す習慣があります。これは、ただ単に翌日する事を書き出していると言うよりは、1日の反省点や実行できなかった点を振り返る行為でもあると思っています。ある意味一人反省会をわざわざ寝る前にしてしまう訳です。  こうした自己評価は、仕事をする際にも日常をどう過ごすかにも欠かせないものだと思っています。一日の終わりに愚痴を吐いたり不安だけを募るよりも、どう回避すべきだったか、対策はあったか、どの意見を取り入れるべきかを徹底的に洗い出します。そうし

      • 眠れないとき、溜まった思考と対峙してみる

        子供の時から、一度何か考えると寝れなくなる事が多かったと思います。 思考がいい方向にいくと「何かを作りたい」、「始めたい」と言う気持ちに変わるし、悪い方向にいくと、「無駄だった」「意味がない」とより眠れなくなるのです。 随分昔、あまりにもマイナス思考が強くなり自分自身で心底うんざりした時がありました。 聞こえない声がする。といった方が良いかもしれません。誰かが問いかけてくる。その度に思い出したくもない事を思い出し、また問いかけられる。 どうしたものかと悩みながら、気を紛

        • やるかやらないかの基準

           自分はどうやって「選択」しているのだろうかと考えていた。  色々思い返した結果、「少し先の自分を想像すること」が重要のようだ。その瞬間を逃したとき、5分後の自分は後悔しないだろうか。後悔とまでは行かなくても、胃もたれした時の不快感のような気持ちにならないか。そんな事を毎回頭に過ぎらせている。  直感的で博打のような選択は、私はできない。ただ考えすぎてタイムアウトになるのも馬鹿らしい。だから少しだけ未来を想像してから、選択するハードルを下げている。  その結果、失敗したとして

        作っていた痕跡を眺め堕ちる

        マガジン

        • the Laboratory.
          6本

        記事

          人間はみな、デザイナーである

          今週末に、はじめてのデザイン制作について、お話する機会を頂いたので、スライドを作成しています。 合間に何冊かめくっていると、インダストリアルデザイナーであった、ビクター・パパネックの言葉。 仕事として、デザインするとは?デザイナーとしての社会的役割と責任とは何か?などは長くなるのでとりあえず置いといて・・この言葉が好きです。 誰もが世界を再設計できる。「スタートライン」は皆、同じなのだ。 📕読んだ本『デザイン論』 川添登 著 『HELLO WORLDー「デザイン」が

          人間はみな、デザイナーである

          6月の壁紙を作成しました

          スマホ用 タブレット用 PC用 元ネタ 背景イメージの元ネタは、過去にInstagramで投稿したこちらの写真です。

          6月の壁紙を作成しました

          私と蛙

          まだ明けきってない空の下で、私は飼犬と歩いていた。昨晩から続く雨は止み始めていた。 いつもの散歩コースを犬は力強く進んでいく。彼をつなぐリードは私を現実に呼び戻そうとしているようだった。 公園の水溜りで一匹の蛙が佇んでいた。薄っすらと空を映した水面の真ん中で、何かを見ていた。 犬は不思議そうに蛙に近付き、鼻を寄せる。 食べちゃだめだよと私はリードを引いて、 食べないよと彼は鼻を鳴らした。 蛙は私達に見向きもしない。 暫くその場所にいた。よく目を凝らすと、似たような小さ

          振り返らなかったのは

          不思議だった。 手を引かれてそこに向かう間、雨音が異常に耳についたから。 雨粒が撥ねるアスファルトと、いつも以上に暗く感じる空の間には、 奇怪なものが見えてしまいそうな霧が漂っていた。 私は黙って母の後ろを歩いていた。 病院と言う場所が初めて別世界に見えた瞬間だった。 蛍光灯の光が、暗く嫌な空気感よ漂う廊下に反射している。非常口の緑色の光は、気を抜けば襲いかかってきそうだった。 遠くの方で笑い声が聞こえる。 その声は廊下を跳ね回るように響き、嫌な低音を残す。 いくつか

          振り返らなかったのは