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もし中島美嘉の「雪の華」が古典和歌だったら

前回、YUIの「CHE.R.RY」を和歌にしようと曲についてアレコレ調べていたところ、気になる情報がありました。

2016年に放送されたアニメ「ReLIFE」の、とある回でED曲として使われていたというのです。

一体どんな作品なのか…気になってアニメ見放題サービスで試しに視てみると、これが面白い。

気付けば最終話まで一気に見てしまっていたのでした。笑


関連して、今回は「ReLIFE」第8話のED曲にもなっている、中島美嘉の「雪の華」を和歌にしてみることに。

どうやらこのアニメは、我々世代の心をくすぐる懐かしの名曲ばかりを採用しているようですね…!

ちなみに、YUIの「CHE.R.RY」を和歌にしてみた記事はこちらです。


幼なじみの甘酸っぱい関係

「雪の華」が使われるED映像では、アニメに登場する幼なじみの男女3人組が描かれています。

その中の犬飼くんというクールな男子高校生が、ほのかちゃんというおっとり系女子をとても大切に想っており、まさに「雪の華」の歌詞にぴったりな仲なのです…!

10代男女の甘酸っぱい関係に、年甲斐もなくキュンキュンしてしまう私…。

そこで今回は、完全に犬飼くん目線で歌詞を解釈してみました!笑


犬飼くん目線で歌詞を読んでみる

のびた人陰(かげ)を舗道に並べ
夕闇のなかをキミと歩いてる
手を繋いでいつまでもずっと
そばにいれたなら泣けちゃうくらい

中島美嘉「雪の華」より

放課後、部活終わりで暗くなった道を、いつもの幼なじみ3人組で下校するシーンが頭に浮かびます。

恋人同士ではないので手は繋ぎませんが、幼稚園の頃からいつも隣にいるほのかちゃんと、この先もずっとそばにいられたら…。

犬飼くんはそんな思いで彼女と接していると思うのです。

風が冷たくなって
冬の匂いがした
そろそろこの街に
キミと近付ける季節がくる

中島美嘉「雪の華」より

いつもほのかちゃんのことばかり考えている犬飼くん。

不意に季節の変わり目を感じたときも、当然のように彼女に思いを馳せればいいと思います。(アラサー女の妄想は続く…)


クールでちょっと横柄な和歌に

今回は結句を、断定の助動詞「なり」で強く言い切ってみました。

犬飼くんのクールでちょっぴり横柄なキャラクター(だが憎めない…!笑)を、この語尾に込めたつもりです。


ところで、冒頭からずっと“幸せな恋の歌”のように思える「雪の華」。

実は一ヶ所だけ切ないフレーズがあります。

もしキミを失ったとしたなら
星になってキミを照らすだろう
笑顔も 涙に濡れてる夜も
いつもいつでもそばにいるよ

中島美嘉「雪の華」より

当たり前ですが、幼なじみだからといって必ずしも恋仲になれるとは限りません。

もし君の恋人になれなくても、いつも遠くから見守っているし、君が泣いているときは僕が一人にさせない。

そんな“幼なじみ”としての決意を、上記の歌詞に重ねてみるのでした。



吹く風の 冬のけしきに 君思ふ
いつる手のうら とくは我なり


※解説は冒頭のインスタ参照


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