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国語にまつわるエトセトラ

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日々の指導の中で国語について考えたことをとりとめなく綴っていきます。いつか整理できたらいいなぁ。
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「客観的」に読むこと

「客観的」に読むこと

こんばんは。
今回は読解の指導の場においてよく使われる言葉についてです。

「文章を読むときには主観を排して客観的に読みなさい」
このようなアドバイスを受けたことのある人も多いと思います。一見すると何も間違っていないように思われますが、私にはこの表現がずっと腑に落ちません。
主観を排して読むなんてことが、果たして人間にできるのでしょうか?

もちろん人間は不完全な生き物ですから、0か100の両極に

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書かれたことが全てか

書かれたことが全てか

こんばんは。
今日も帰り道に書いています。

前回に引き続き国語についての思考を整理したいと思います。

国語の読解問題において、「答えは文章に書いてある」や「記述問題は本文の言葉をつなぎ合わせる」のような言説をよく見かけます。
...これってどうなんでしょう?
はっきり言って私は嫌いです。

「言葉にする」とは何かを言葉にするという行為は、完全なものではなく、あることを言葉にすることで、そこから

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文章を読むということ

文章を読むということ

最寄駅から自宅まで歩きながら書いています。新シリーズです。
このシリーズでは、国語について考えたとりとめのないことを、つらつらと綴っていきます。

第一弾は「文章を読むということ」についてです。

最近特に思うのは、読むという行為は全体であり、不可分だということです。分かりにくいですね。自分でもまだ言語化しきれていません。(そういう言語化以前のものを整理する目的もこのシリーズにはあります)

国語

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