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毎日が、夏休み。

 ご機嫌な話ではない。だからといって具合の悪い話でもなく、ただただ日々こなす日課に対する気持ちを言い表したかった。

 毎日400字詰めの作文用紙を一枚書くようにしている。内容としては、その日に思いついたこと、印象深かった出来事、ずっと気になっていたことなど、書くことはその日の気分でコロコロと変わる。

 小学校、中学校、高校と、どの時代にも、夏休みには読書感想文みたいな宿題があって、ボクのなかでは「夏休み=作文を書かなきゃいけない」というパブロフの反応があって、それも今も変わらず、毎日が夏休みと思いながら、作文用紙に向かうようにしている。

 その習慣も、もう3ヶ月ほど続いてるので、だいぶ”日課感”がましてきた。「書くぞ!」と気張るほどでもないし、溜まった作文用紙をA4ファイルに収めるときに、ああこんなに書いてたんだぁと思うほどに無意識化の作業へと落とし込めてきている気がする。

 昔は作文が苦手だったけど、今となれば400字なんてのは大したことない。書き始めちゃえば、すぐに一枚びっしりと埋まる。ただ、書き始めるまでがわりと悩んでしまうことが多いのだ。

 と言っても、その発射時の悩みも、自分なりにパターンが出来上がってきたからか、今ではほとんどなくなった。迷いながら、考えながら、手を動かすと、やはり鈍くなるのだけど、やることがわかってたら手は早くなる(ようは、慣れるまで、パターンができるまでが大変だよねーということ三日坊主で終わるかどうか問題はここにあるような気も)。

 で、ボクの場合、いつも試してるパターンは三つあった。

 一つは、スマホに入ってる「JottterPad」アプリに記していたメモ(だいたい一文)を軸に書き起こすもの。メモは、電車移動のとき、家事してるとき、映画を観たり漫画を読んでるとき、などふとした瞬間に思いついたことをすかさず記したもの。その言葉を思いついたシチュエーションや、理由を記憶の中から掘り返してみると400字なんてのはすぐだ。

 二つ目は、自分が今困っていることを振り返ってみるやり方。「ずっとやろうと思ってるのにできてない」「こういう人が近くにいるといいんだよなぁ」「あれが欲しいのよねぇ」「あの人との関係性が良くないんだよな」と、考えたら切りがないくらい困りごとが多い。そこに対して、そもそもなんで困ってるのか、そのことを思い馳せたときの気持ちはどんなもんか、どう改善できるか/どんな代替があるか、と自己診察してみると400字は瞬殺。案困りごとは書くタネになりやすく、書き終えると自分の中で整理できる感情と論理も多いのでわりとオススメ。

 三つ目は、”指で考える”やり方で、その時頭に浮かんできたことを書き起こしていく。カフェで「あ、あの人、超美人だな」とか、「やべ、何も思いつかないなぁ」とか、そういう安易に出てきた言葉をフィルターにかけることなく、そのまま記録していく。そのぶん、自分でも気づかなかった素直な言葉がひょいと出てくることもあるので、一つ目と二つ目のパターンで書くのがしんどいときは、この手法によく逃げている。

 あ、あと上記三つとはべつにnote記事にしたときにわりと反応がいいなぁ、と思うやり方もなんとなく見つけた。

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433字

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