ジャージたばた上京(埼)日記
大学院の修了式を終え、飲み会へと向かう友人たちを尻目に、私は仙台駅から新幹線で旅立った。
新幹線に乗るまで、
「まさかこの俺が淋しくなんてなるわけ無いでしょ」
と思っていたが、新幹線が動き出し、住み慣れた町並みがどんどん窓の向こうを過ぎ去っていくと、なんとも言えない心細さが私の胸を締め付けた。
住んだこともない街で、私はやっていけるのだろうか…。
父方の実家は川越にあるものの、川口にはそれまで行ったこともなかった。荒川を超えれば東京都北区、思いっきり都会だ。相槌で「だから!」