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「チームの魔法を呼び覚ます」ヒント5は「メンバーの声をきく」

「チームの魔法を呼び覚ます」

 「個の可能性を最大限に引き出す」をミッションに対話を通し、人材育成の事業を行っている、オンオクリ株式会社代表の内田亮吾です。弊社が育成した管理職の方々が「対話的リーダーシップ」を発揮し、多くの価値を生んできました。その価値は管理職が成長し、変化したことでチームのメンバーが行動を起こし、魔法のような成果を挙げたことです。そのエッセンをこちらの記事でご紹介しています。

<チームの魔法を呼び覚ました結果>
【営業成績が前年比より1.7倍に】
【チームの全指標が前年比の1.5倍に】
【新卒が期待以上の行動をしてくれるようになった】
【惰性で仕事をしていた年上メンバーが管理職を目指すようになった】
【離職率が10%減った】
など

「チームの魔法を呼び覚ます〜対話的リーダーシップ〜」ヒント5、今回のテーマは「メンバーの声をきく」です。

 「メンバーの声をきく」ことは意外に難しいです。自分自身の仕事でいっぱいいっぱい、メンバーのミスによるクレームへの対応、報告など、管理職は忙しいですよね。「なかなかメンバーとコミュニケーションをとる余裕がない」という管理職の方もいらっしゃいます。また、「メンバーとはコミュニケーションを取っているから大丈夫。」と言われる方もいらっしゃいます。コミュニケーションを取れているのは素晴らしいですが、「コミュニケーション」の中身も大切です。

 メンバーのなりたい姿、課題に思っていること、今の悩み、仕事に対する意見や考え方などの「声」をきけていますか?このような「声」にこそ、耳を傾けて目と心できくことが「チームの魔法を呼び覚ます」きっかけになります。その”きく”手段が「対話」です。

そもそも「会話」と「対話」の違いは何だと思いますか?

どちらも、コミュニケーションです。
仕事でのコミュニケーションは「指示」、「報告」、「協議」、「説得」などもありますが、今回は「会話」と「対話」に絞ってお伝えします。

「会話」と「対話」

「会話」とは

テーマのない、日常のたわいもないおしゃべり。雑談。

「対話」とは

お互いの立場や意見の違いを理解し、テーマを持った真剣な話し合い。

「会話」だけでは、仕事の深い話になりませんよね。メンバーの真の声をきくことはできません。コミュニケーションが対話のみというのも堅苦しくなってしまいます。

 管理職は日常的に「会話」を行い、メンバーとの心理的な距離を近づけます。距離が近づくことで、定期的な「対話」に深みが増し、仕事の建設的な話をし、メンバーの「真の声」をきくことができます。「対話」は時間をしっかりととった1on1が理想ですが、立ち話でも、短い時間でも「対話」ができていればOKです。

理想的な管理職のメンバーに対するマネジメントの仕事


理想的な仕事はメンバーとの「対話」のみ
です。

「対話」でメンバーの悩み、なりたい姿、目標実現のための障害になっていることを聴き、やる気にさせます。時には助言をし、チームと管理職自身のビジョンを語ります。

 極端な話、メンバーはこれだけで動き出します。
しかも面白いように成果を出し始めます。

メンバーと効果的な「対話」ができると管理職は楽になります。

メンバーに対するマネジメントの仕事が「対話」のみで、成果が上がるチームをつくれたらいかがですか?それが「チームの魔法を呼び覚ます〜対話的リーダーシップ〜」です。実際に管理職で「仕事は対話のみです。」という方もいらっしゃいます。具体的に「対話」によって「メンバーの声をきく」とどのようなメリットがあるのか。

対話で「メンバーの声をきく」6つのメリット


①多様な視点の取り込み

チームメンバーの異なる経験や専門知識を活用によって、リーダーはより広い視野と創造的なアイデアを受け取れます。

②エンゲージメントの向上

メンバーの意見が尊重されると感じると、彼らのモチベーションが高まり、チームの生産性が向上します。

③コミュニケーションの促進

オープンなコミュニケーションにより、チーム内の信頼と協力が強化され、効果的なチームワークが促進されます。

④問題の早期発見

メンバーからのフィードバックにより、潜在的な問題や課題を早期に特定し、対処できます。

⑤意思決定の改善

リーダーがメンバーそれぞれのアイデアや意見を聴いて活用できると、詳しい情報に基づいた、より考え抜かれた決断ができます。

⑥組織の変革の促進

メンバーの積極的な関与により、組織全体の改善や変革が促進されます。

日々の会話だけでは上記のようなメリットを見出すことができません。もし、「できている!」という方はそれは「会話」ではなく、「対話」ができています。
 忙しい方は仕事の手を止めって「メンバーの声をきく」ことをしてください。「対話」をした時間以上にメンバーが時間をつくってくれます。メンバーの行動の質と量が格段に上がるからです。

まとめ

 対話によって、「メンバーの声をきく」ことでチームが変わるイメージを持てましたか?僕は管理職時代に「メンバーの声をきく」ようになってから、残業時間が半分減りました。メンバー全員が前年より実績を上回り、チームの成果は1.7倍。僕は余裕ができたので、自分自身がやりたかった仕事にも挑戦できました。「メンバーの声をきく」前は、必死になって数字の管理や事細かに指示を出し、成果が出ず、悩み、悔しい思いをたくさんしました。

 メンバーと向き合うだけで、「チームはこんなにも変わるのか」って当時思いました。「チームの魔法を呼び覚ます〜対話的リーダーシップ〜」を学ばれた方からも同様の声はたくさんいただいています。

まずは対話を意識し、「メンバーの声をきく」から始めましょう。

「チームの魔法を呼び覚ます」ための対話方法が気になる、という方もいると思います。具体的な手法は次回以降にお伝えします。手法も大切ですが、向き合って「メンバーの声をきく」という姿勢だけで、今まで知らなかった「声をきく」ことができます。自分自身が楽になるためにも、実践していただけたら幸いです。

対話的リーダーシップを深めて、チームの魔法をどんどん呼び覚しましょう!
今日も誰かに恩を贈る1日を。
いつもありがとうございます。
 
HP:https://onokuri.jp/
X(旧Twitter):https://twitter.com/rGo_uchi

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