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不器用ベンチャー、田舎での挑戦。創業11年を経て改めて企業ビジョンの解像度を上げました|株式会社MGNET

ご無沙汰しております。武田です。

スズメに夢中の武田です

ずっと写真ばっかり撮ってる日々なので、多分今の自分は写真撮ってる人のイメージしかないのでは?と思いますが一応他のこともしています。ほら。

パンを食べてくれないかと切望する武田です

えー、早いものでまたひとつ歳をとりました。
はい、自分もですが有り難いことに会社がまたひとつ成長できました。MGNETは本日10月3日で11周年、12年目に突入です。毎年言ってても全く慣れず新鮮な気持ちです。いつも本当にありがとうございます。皆様のお陰でまた次の年を迎えられました。ありがとうございます。

まず10周年を振り返って

11周年ということは、当然のことながら昨年は10周年だったのでそれはそれは集大成でした。ほんと創立日に向けて色々企画したりしました。ただ考えていた企画は30%も実現せず、ほとんどは夢のまた夢で終えましたがサクッと1年間やってきたことを振り返りましょう。(勝手に始めてすみません)

手始めにnote書きました

そして10周年を記念してつくった公式ページ

こちらでは本当に沢山の方々から「あなたの中のMGNET」を教えてもらいまして、自分達がまた深みを増すことなりました。(今からでも是非見ていただきたいです!!!どうぞ→MGNET10周年)各界のスペシャルな方ばかりで一生の記念になったのは言うまでもなく。とにかく感謝でスタートを切り、記念企画だけではなく色んなことを始められました。

新潟県初の民間シンクタンクBEECLを設立

前刀禎明氏がクリエイティブアドバイザー就任

三菱地所・野村総合研究所・NRIデジタルと協力し遠隔工場見学

面白法人カヤック「まちのコイン」燕三条運用をスタート

光栄にも第100代内閣総理大臣がMGNETにお越しに

シンクタンク立ち上げ1年目から業務提携が決まって各月イベント化

感謝感謝の節目でした。この他にも企業さん、地域行政さん、教育機関さんなどクライアント事業を含めると本当にたくさん挑戦できた年だったなと思います。ただ反省すべき点は、お伝えすべきことを殆どお伝えできていないこと。この点はすぐ改善したいところです。こう言う詰めの甘さが本当に治らないなと年々痛感しています笑

「一番」が多かった年

そして嬉しいこと、悲しいことがどちらもありました。人生って良いことばかりではないですよね。長く勤めてくれた愛すべき仲間がMGNETを去ってしまいました。完全に自分の至らなさ愚かさが原因です。当人はもちろんスタッフたちお客さんたちに申し訳なかったです。本当にごめんなさい。もしかするとこれも創立してから一番堪えた(二度と繰り返さないと心から改善を約束した)ことかなと思います。そしてそのことを糧とするかのごとくこの年はMGNETにたくさんの仲間が加わり創立してから一番スタッフが増えた年になりました。浅い馴れ合いやその場の気遣いではなくズバズバ本音を伝えてくる若手ばかりで助けられ続けています。ありがとう!

そして10周年という節目に相応しく、創立してから一番の増収増益でした。これは本当に嬉しかったですね。もちろんそう簡単に続けられると思っていなかったので褌を締め直し今期も臨みました。(…が流石に越えられませんでした笑)

ビジョンの解像度を上げる

心境変化の多い一年でもありました。新しく始めたことも多かったり、新しいスタッフが一気に増えたこともあり、とにかく悩んで悩んで悩みまくった一年でした。ルールがない、マニュアルがない、仕組みがない、の三拍子。「どうしたらいいですか?」という質問がとにかく怖かったです笑

自分ができることはなんだ?
自分ができるけどやっちゃいけないことはなんだ?
自分ができるからやった方がいいことはなんだ?
自分ができないことはなんだ?
自分ができないけどやっちゃってることってなんだ?
自分ができないけどやった方がいいことはなんだ?

…わかんないけどこの状況は全て自分のせいだ。
自分の責任から逃げるな。
自分の立場から逃げるな。
誰も疑うな、自分を疑うな、結果を疑うな。
任せられない状態と仕組みを疑え。

こうして毎年考えるキッカケをもらえているのは本当にラッキーで自分でも“持ってるタイプ”だと思ってます。まず自分にできることは会社の向かう方向を決め行動で示すこと。故郷の恩師スノーピーク山井太さんのお言葉を借りれば「真北を指すコンパス」を心に抱く。そして迷わず進む地図が必要です。せっかくの機会だから一回自分達のやっていることを整理しまとめたいなと思っていたこともありMGNETビジョナリーマップ2023をつくってみました。

なぜかもう既にVer1.4です

ごっちゃごちゃですがまあまあの出来です笑
ちなみにスタッフたちには勉強会を実施したり、今も地図の取説(実践マニュアル)的なものを目下作成中です。とにかくスライドなど複数ページのものではなく一枚で見渡せることを優先してまずこれを作りました。

「名刺入れをつくってインターネットで販売する」という非常にシンプルな商売からスタートしたMGNETですが、時間の経過とともに「販売には場所(お客様とつくる価値共有空間)が大事だな!」と感じるようになり店舗を開業しました。

さらに時間が経過することで様々な気持ちが回想します。「やっぱりモノづくりって難しいな」「作ってくれる人たちがいなかったら何もできないな」「周りに工場があるから自分達は輝けるんだな」と思った時に「自分達のことだけじゃなく地域や産業、経済に目を向けないと」と感じるようになりソリューション事業がスタートします。

そして今年になって事業それぞれに疑問や違和感を持つようになりました。「なぜこれをやっているのか」「どうして広がってしまうのか」「一つに絞るべきなのか」その中でも最も強く感じていたのは”根拠の所在“でした。自分達の取り組んでいることは一体何の役に立っているのかをより明確に、より明瞭にしたいと考えるようになり自分の単独事業となる会社付随の民間シンクタンク「BEECL(事業環境創造研究所)」が誕生します。

まずMGNETは何をしてきたかを整理しました

水色に着色した部分が理解の層だとすると、こうして自分達のやっていることは深みを増すとともに周辺理解がついてこないという「謎企業」の深みも増すこととなりました。さすが不器用です。ありがとうございます。

ただやっていることは一貫して「より良い環境をつくる」こと。そしてフラッグメッセージである「モノにエンターテインメントを。」の概念はサービスドミナントロジックに用いられるオペランド資源(もしくはオペランド資源化した資源)とオペラント資源の関係性を表すものと定義しました。

それら資源の可能性や必要性を紐解き、また編み込んでいくような編集作業(及び再編集作業)を通すことで「こんなに素晴らしいものだったのか」と内外問わず真の経済的資源として再定義を成すことを始まりとします。その結果を経て、自らが時間を費やす働く行為そのものへの意識や感性は研ぎ澄まされ、単なる作業から楽しめる時間への変化を促進します。

続いてMGNETが貢献できることを考えてみました

文明的大義

そして11年目のとある日。到達したのは文明的大義という言葉。人は人と関係を持ち、あらゆるモノと関係を持ち、そしてモノを新たに生み出すことから文明を築き、今もなおモノづくりは文明の発展に大きく影響しています。すなわちモノづくりに関与する人が増えることは文明発展に大きく影響します。

その関わり方、作り方、作れる場所には広がりと深みを増し、新たなモノづくりが生まれ、また文明を進化させるようなモノが生まれる。そこに楽しさ(創造プロセスへの主体的関与)が加われば「それ最高だろうな…」と思い浮かべながら、自らの道を信じて進みます。

そしてMGNETの大義名分へと昇華していきました

自分達MGNETとしては”らしいブランディング構想“(ビジョン)を打ち立てられたと感じています。もちろん説明不足、言葉足らず、論理破綻、そもそも飛躍しすぎ…とお叱りを受けそうですが、本当にごもっともでまだまだ失敗と挫折を経験しながら勉強を続けるつもりです。よろしくお願いします。

創業11年(12年目)を迎えて

こうして未完成かもしれない資料を公開するのは正直とても恥ずかしいですし、リスクもあるのかなと思います。ただそれ以上に何も発信せず頭の中だけで悶々としている方がリスクな気がしてます。

今回はビジョンの解像度を(自分達なりに)上げることで、わからないことをわかるようにすることと、わからない部分を明確にすること、そしてわかっていることを共有するができました。難しいことを簡単に伝えることが素晴らしいのはいうまでもないのですが、難しいことを難しいままにして知らんぷりするのはまた違う話というか、難しいことを難しいからこそ理解できるまで掘り下げてみる機会に自分はとても可能性を感じます。

11年経ってもまだ外から見て「何をしているかわからない」状態を危惧するよりも、何をしているかわからなくても「一緒に何かやってみたい」と言ってもらえる状況にフォーカスし、解像度を上げていきたいと思います。

とは言え伝わりにくさや分かりにくさなどはスタッフたちにも苦労かけてしまうわけですが、それでも「楽しそう」と感じて仲間になってくれたり、実際頭を捻りながらも楽しんでくれているようなのでそこは一回良しとしておきます。本当にありがとう。

去年も似たようなことを書いた気もしますが、会社と言うものは年々大変さも増しているのを実感します。同時にそれだけ価値のある仕事を仰せ使っているのだと思うと有り難く感じます。この感覚を通して年々強くなっているある種のメタファーが「経営者ってすごいな」です。

続けるって本当に大変。当たり前なんてなくて、昨日まで当然にできていたことが急にできなくなったり、さっきまで普通に手に入ったものが突然なくなったりします。そんな状態でも我々経営者は明日を信じて、仲間を信じて、何より自分を信じて、間違いなく険しい道を歩き続けます。

経営者の皆さん。これからも一緒に頑張りましょう。頑張るって言葉はあまり良くないって聞きますけど、自分は一緒ならいいかなって思います。経営は間違いなく大変なので頑張るデフォルト、頑張る前提だと考えるとみんな一緒に頑張れたらきっと頑張れます!(謎)

そしたらきっと明日はまた笑顔で

どんなに大変な経験を重ねてもどんなに上手くいかないことだらけでも、結局楽しいから続けられるのかなというのが本音です。2022年10月3日11回目の創立日、自分は間違いなく心の底から今が最高、今が一番楽しいです。

楽しいついでに今一番ハマってることを。
ほぼ冒頭の件(くだり)に戻ったと言っても過言ではないですが、3年前から変わらずカメラハマり続けてます。10周年にカッコつけてLEICA M10-Pを買いました。写りや機能だけじゃなくこのモノ感、この重厚感、この存在感、堪りませんよね。撮るのはもちろん楽しいですけど、背景や歴史を調べたり、無駄にずっと眺めていたり、被写体として撮っても非常に楽しいです。はい。もうカメラに話しかけてしまうほど楽しいです。
…とにかく全部楽しいのです。

MGNET10周年だけにM10とか言って手を。。。最高に満足してます。
「これからも雑草ハート」LEICA M10-P

さあまた新しい一年。
一緒に楽しんでいきましょう!
最後は訳わかんないシメでしたがイメージ通りだと思います笑
これからもMGNETをよろしくお願いいたします!


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