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アイヌ植物誌


アイヌ植物誌

 アイヌ民族と、植物の関わりを、書いた本です。
 アイヌ民族が利用した植物を知りたいなら、本書を読むのが一番です(^^) この分野で、普通の人が入手できるものとしては、最も詳しい資料でしょう。

 アイヌ民族は、さまざまな植物を、食用、薬用、衣服用、住居用などに利用しました。本書では、季節に沿って、多くの植物が、どのように利用されたのかが説明されています。
 それは、無味乾燥な説明ではありません。かつてのアイヌの生活が、目の前に浮かんでくるようです(^^)

 植物にまつわるアイヌの神話や民話も、紹介されています。神話や民話を知りたい方にとっても、本書は、役に立ちます。

 以下に、本書の目次を書いておきますね。

序章 上川アイヌの人びとの四季と暮らし

第一章 春から夏へ
■茎葉類
 ギョウジャニンニク
 ニリンソウ(フクベラ)
 フキノトウ
 フキ
 ウド
 ハナウド
 ヨモギ
 エゾニュウ
 アマニュウ
 ヒトリシズカ
 など
■根茎類
 ヤブマメ(ツチマメ)
 エゾエンゴサク
 カタクリ
 クロユリ
 エゾノリュウキンカ
 オオバナノエンレイソウ
 ユキザサ
 コオホネ(注:原文ママ)
 オオウバユリ
■樹木類
 ハルニレ
 オヒョウ
 シナノキ
 イチイ(オンコ)
 ケヤマハンノキ
 オニグルミ
 カツラ
 ヤチダモ
 エンジュ
 シラカバ
 など
■穀類
 アワ
 ヒエ

第二章 夏から秋へ
■茎葉類
 ガマ
 トクサ
 エゾイラクサ
 ムカゴイラクサ
 ツルウメモドキ
 ヤマブドウ(の蔓)
 エゾヤマハギ
 ヤマアワ
■根茎類
 イケマ
 トリカブト
 エゾテンナンショウ
 オニノヤガラ
 バアソブ
 ツリガネニンジン
 ツルニンジン
 サイハイラン
 カラハナソウ
■果実類
 ハマナス
 ヒシ(の実)
 キハダ
 コクワ(サルナシ)
 マタタビ
 オニグルミ
 カシワ
 クリ
 ガンコウラン
■キノコ類
 シイタケ
 マイタケ

第三章 秋から冬へ
■樹木類
 ミズキ
 ナガバヤナギ
 エリマキ
 ヤマグワ
 トドマツ
 エゾマツ
 エゾニワトコ
 エゾノウワミズザクラ
 ナナカマド

あとがき
引用・参考文献



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