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億を売る妻No.17 予測で判断しない

アルバイトさんに、
来てもらうようになってからも、
自宅マンションでの
仕事を続けていました。

始めは1人のアルバイトさんに
手伝ってもらっていましたが、
徐々に販売数を増やしていきました。

極力リスクは避けたい妻でしたが、
梱包作業が追いつかず、
アルバイトさんが
2人、3人、4人と増えていき、
マンションは、
在庫で溢れ返り出していきました。

3LDKのマンションで、
家族4人在庫まみれの中での生活を、
強いられるようになっていきました。
リビングはダンボールで山積み、
梱包用の大きめテーブルを3台置き、
壁側全面に商品棚を置いている状態で、
くつろぐ場所はまったくなくなりました。
2人の子供もテレビ前のわずかに空いた、
床スペースに座るしかありませんでた。

アルバイトさんを
6人、7人と人を増やしていったら、
もうこれ以上は限界という段階までに、
なりつつありました。
作業場所と生活を一緒にするのは、
もうさすがに無理かもしれない
となってやっと妻が、

「事務所借りようか!」

と重い腰を上げました。

新しい事務所も、
広い場所は毎月家賃が掛かるからと、
安くて作業が出来る場所を探しました。
結局9坪の2階建の、
今にも床が抜けそうなボロ借家に
移る事に決めました。

妻は

これから売り上げが
上がっていくだろうという
予測の段階では判断しません。
予測で動いて、
自分が思っていた通りに、
ならない可能性がある事には、
お金を使いたく無いのです。


常にキャパが器いっぱいになるまでは、
動こうとはせず、
器が溢れてしまって始めて、
今より少し大きな器に変えます。

売り続けながら、
実際に売れ過ぎて無理になる段階までは、
判断を下さないのです。


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つづく

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