ストレス回復音楽

ストレスやうつ気分を帰宅ついでに回復する、薬より簡単かつ安全な方法。

皆さん!いきなりですが、疲れていませんか・・・?

 仕事で疲れたり、結果が出なかったり、理不尽に怒られたり、そんなストレスまみれになりがちな私たち。

 「私は大丈夫」と思っている人でも、少し間違うとうつ病などの精神疾患にかかってしまう可能性があります。実際に私の会う、うつ病の患者さんは、いかにも真面目で病気にかかるまではバリバリ仕事をやってた人も多いです。

 

 アメリカでは音楽療法の効果が結構真剣に検討されていて、アメリカ音楽療法協会という機関により承認されたプロフェッショナルがいます。

 今回は実際にプロのセラピストによって行われる音楽療法が実際に効果があるのか?という科学的根拠をリサーチしました。

私たちが仕事の疲れやうつを改善する為には

「どんな音楽の選び方をすればいいの・・・?」

「どのくらいの時間聴けばいいの・・・?」

「どんな聴き方がいいの・・・?」

といったポイントを解き明かします。

 今回の記事を読んでいただければ、音楽を最も効率的に利用して、疲れやストレスから解放され、うつ感情を防ぐ方法が分かります。

 ストレスを抱えがちな人はもちろん、私は大丈夫と思っている人でも、今後ストレスを感じた時の解消法としてご覧ください。


最も高いストレス・高い疲労感を感じる人類最大の敵、がん。

 がん患者には、不安があります。自分は生き残れるのか?再発しないのか?生きている意味はあるのか?そんな絶望がのしかかり、人生のイベントの中でも最も強い不安やストレスを感じます。自分ががんだと伝えられたら・・・想像してみてください。

 絶望的なストレスの中で疲労を感じます。高ストレスが継続してのしかかってくるだけでなく、強い毒性のある抗がん剤を使って心身ともにボロボロという言葉がまさにぴったりです。

 もちろん、医学の進歩により、早期発見・適切な治療により回復する場合が多くなってきましたが、がん患者が抱えるストレスは間違いなく大きなものです。

 そんながん患者に音楽療法が効果的なのかを調べた台北医科大学看護大学院看護学研究科による研究が、今回紹介する研究です。


1693人のがん患者によって導き出された音楽療法の効果。

 研究チームは、2002-2012年の間に行われた音楽療法についての研究データをまとめあげ、がん患者に対する音楽療法の効果を結論付けました。その結果がコチラ。

 *気分を完全に数値化するのは非常に難しいので、心理学分野で使われる効果量gという見慣れない単位で現わしています。

 誤解を恐れず、シンプルに解釈すると、音楽療法を行うと、うつ気分・疲れ・痛みをどれも中~大幅に改善するという結果です。統計学的に効果があると言えることは間違いありません。詳しく知りたい人は効果量という言葉で調べてみてください。

 がん患者の最もつらい症状である痛みのほかにも、うつ気分や疲れに音楽が聴いたという事実が重要です。

 これらの音楽療法はプロによって行われるものではあるんですが、音楽を聴いている最中にセラピストがごちゃごちゃ言ったりするわけではないので、自分で音楽を聴いたとしても十分効果が期待できます。

 今回は更に掘り下げて、

 ・どんな音楽を聴くべきか?

 ・どのくらいの時間聴くべきか?

・どういう風に効くべきか?

 という点についてリサーチ結果をお伝えしていきます^^


ストレスや疲れ、うつ気分を改善する音楽の3つの使い分けポイント

1.音楽の選び方

・好きな音楽がある場合は、それを自分で選ぶのが一番良い。
・好きなものが無い場合は、川のせせらぎなどの音を聴くとリラックス効果が高くて良い。
・悲しい音楽は悲しい気分を増加させるが、同時にノスタルジーや不思議感などのポジティブ感覚を増強させるため、聴いても問題ない。

2.音楽を聴く時間

・20~40分が良い。飽きなければ30分以上が好ましい。

3.音楽の聴き方

・集中して聞くと、うつ気分の改善に特に有効
・景色を眺めながらなど、ぼーっとして聞くと、不安と疲れに有効


まとめ

 疲れやストレス、うつ気分は重度になると薬で抑えるしかなくなりますが、日々のストレスはその都度解消できれば、薬に頼る必要はありません。

 薬には副作用がつきものですが、音楽を聴く分には副作用はほとんどありません。

 大量の情報とストレスにさらされ、メンタルが落ち込みがちな私たちだからこそ、音楽を上手く利用して疲れやストレスから解放され自由になってくださいね!

 

音楽に集中する為に最も重要なのは静穏。

どんな環境でも静穏を維持する為には、

最高レベルのノイズキャンセリングヘッドホンを使いましょう。

無音で集中力を作り出すことも。

 


引用

1.Tsai, Hsiu F., et al. "Effectiveness of music intervention in ameliorating cancer patients’ anxiety, depression, pain, and fatigue: A meta-analysis." Cancer Nursing 37.6 (2014): E35-E50.

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