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昼寝が最強のソリューションである理由

 筋トレは最強のソリューションであるという本がめちゃめちゃ流行っていて、13万部も売れています。実際に科学的にも筋トレが体やメンタルに及ぼす影響が明らかになっています。筋トレにより分泌されるテストステロンなどのホルモンによるメリットや、筋トレ自体が自己肯定感の高さにもつながることが分かっています。でも、今回は昼寝のお話。


 昼寝は最高です。気持ちいいですもん。

昼寝が疲れを回復されるって話や、パフォーマンスを上げるって話は誰でも聞いたことがあると思いますが、実際どのくらいの時間が最適なのか知ってます?


今回は、

・疲労回復に最適な昼寝時間

・パフォーマンスUPに最適な昼寝時間

について科学的に結論だしましたよー!

という研究を見つけ出したのでご紹介。

ストレスフルな私たちが昼寝を回復ツールとして使えるようになれば、最短時間で最高に回復。無駄な時間を減らして、自分が本当にやりたいことに時間を使えるようになります。試したい人だけ読み進めてください。



今回の記事を読んで得する人

・医療、介護、航空、工事、自衛隊など、ミスが命に直結する職業のヒト
・寝るのが大好きなヒト
・最近めっちゃ疲れが溜まるというヒト


どれか一つ当てはまれば、知識を仕事のパフォーマンス向上に役立てて業績を上げたり、ミスを極限まで減らすことが出来ます。


過去25年間の研究結果に基づく、昼寝と仕事のパフォーマンスを調べた研究

 今回はシラキュース大学と、社会科学・行動科学研究を行うFlorida Maxima Corporationが共同で行った研究です。

 研究チームは、過去25年間の昼寝に関する研究を世界中から集め、統計的に解析できる研究を絞り出し、178の別々のテストと270人の参加者のデータを解析することで研究結果を導き出しました。

 被験者には平均して2.2時間の昼寝をしてもらい、昼寝から平均8.7時間後に仕事のパフォーマンスがどれだけ変化しているかを確認しました。



疲れを回復させ、仕事のパフォーマンスを最大に上げる、最適な昼寝の長さとは。

■疲れを回復させる為に最適な時間


・15分

 15分の昼寝で充分疲れは回復します。

 30分~4時間寝ても、15分寝た時と疲労の回復度は変わらないので、疲労回復だけが目的なら15分寝るだけで充分です。


■仕事のパフォーマンスを上げる為に最適な時間

・2~3時間の感覚で15分の昼寝が最強


 15分でもかなりパフォーマンスは上がります。そしてその効果は6.75時間かけて0に近付いていきます。4時間寝るとパフォーマンスは15分の昼寝の2倍になり、その効果は10時間以上かけて0になっていきます。

 30分だと昼寝の効果は15分と変わりませんが、2時間だと、15分の1.2倍にパフォーマンスが増加します。


 あくまで理想ですが、研究内では2~3時間の感覚で15分程度昼寝することを推奨しています。できる人はそうすると最高のパフォーマンスを発揮できます。

 ただし、仕事の休憩などのあと15分寝れば6.75時間効果が続くわけですから、少なくともプラスの状態で仕事を終えることが出来ると思います。

 したがって、私はせめて休憩の時に15分昼寝することを推奨します。


■まとめ


 ・仕事の休憩時間に寝るなら15分の昼寝は、
  「疲労回復」+「パフォーマンスアップ」を見込める最適時間。

 ・昼と夜の仕事をしていて、間に4時間以上あるなら4時間寝るのも手!


 人の命や、大きなお金などに関わる、高ストレスの仕事をしている人なら、休憩の間に『15分間』昼寝をするということは、お手軽かつ確実に効果が見込める良い方法です。ぜひ試してみてくださいね♪


引用
Driskell, James E., and Brian Mullen. "The efficacy of naps as a fatigue countermeasure: a meta-analytic integration." Human Factors 47.2 (2005): 360-377.
https://journals.sagepub.com/doi/abs/10.1518/0018720054679498


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