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民主主義のメモ

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民主主義について、ニュースで考える。
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2018年11月の記事一覧

ゴーン氏逮捕の謎ーー有価証券報告書とフランスの国策

▼日産自動車の顔であるカルロス・ゴーン氏がいきなり逮捕されたニュースには、不思議なことが…

「自由な国」で生きる方法 『ファイル 秘密警察とぼくの同時代史』

▼ティモシー・ガートン・アッシュ氏の不思議な本『ファイル 秘密警察(シュタージ)とぼくの…

入管法改正 外国人と害国人の間

▼入管法(出入国管理法)改正案の審議が混乱している。ずいぶん前から、これは「入管」という…

日本語の「誤用」考ーー飯間浩明氏の指摘

▼10年ほど前と比べると、テレビで言葉を「かむ」人について、笑ったり、論(あげつら)った…

編集のAI化

▼見出しに使われている「大転換」という大きな言葉が気になって読んだ記事。2018年11月…

安倍総理の「移民」政策と日本会議

▼〈首相「移民」なぜ否定〉という見出しがよかったのは、2018年11月18日付毎日新聞「…

『ルポ 不法移民とトランプの闘い』を読む

▼読売新聞ロサンゼルス特派員の田原徳容氏が書いた『ルポ 不法移民とトランプの闘い 1100万人が潜む見えないアメリカ』(光文社新書、2018年)。「あとがき」に、著者の持っていた仮説が、現実を知ることによって修正されていった過程が簡潔に描かれている。 アメリカにはDACAという制度がある。〈幼少期に家族に連れられ米国に入国し、不法滞在となった若者の強制送還を免除する措置〉(300頁)のことだ。これがアメリカの移民問題を考えるうえでのキーワードの一つだ。 〈取材を始めた当初

トートロジー(同義反復)は気持ちいい? 「読解力」と「国会答弁」

▼「こどもの読解力低下」と、「森友・加計学園問題」に象徴される「論理軽視の国会答弁」とに…

新聞を読み比べる効用(入管法改正)

▼入管法改正をめぐって国会が荒れている。2018年11月17日付の毎日、朝日、読売各紙の…

フェイクニュースは「ソーシャルポルノ」と呼ばれる件

▼なんとかポルノ、という新語が幾つかあるが、「ソーシャル・ポルノ」という言葉を知った。2…

ヤシャ・モンク氏の語る「自由なき民主主義」

▼アメリカの政治学者ヤシャ・モンク氏は、「ポピュリズムが民主主義を脅かしている」のではな…

佐藤優氏の『官僚の掟』を読む 「第二官僚」の誕生とナチス

▼作家の佐藤優氏は『官僚の掟 競争なき「特権階級」の実態』(朝日新書、2018年)で、「…

松田美佐氏の『うわさとは何か』を読む

▼インターネット時代の民主主義を考える時、松田美佐氏の『うわさとは何か』(中公新書、20…

安田純平氏の解放

(ソーシャルメディアあれこれ その3) ▼フリージャーナリストの安田純平氏が武装勢力から無事に解放され、助かってよかったなあ、ほんとに大変だったろうなあ、家族もさぞかしうれしいだろうなあ、と思っていたら、インターネットの中ではすさまじい非難中傷の嵐が起こった。今回は、過去に起きた幾つかの痛ましい人質事件と違い、自民党の国会議員が表立って「自己責任論」を撒き散らさなかったおかげで、テレビでの攻撃は少なかったが、ソーシャルメディアでの攻撃が激しかった印象だ。 ▼2018年11